長崎県対馬市に漂着した海ごみを収納ボックスに。創業137年の工具箱メーカーが作る「オーシャンプラスチックを使用したルアーケース」が4月上旬より販売開始。
海のない奈良県生駒市から対馬市の海を救うプロジェクト。再生困難と言われたオーシャンプラスチックを10%使用した製品シリーズに、新ラインナップ(全8種)が登場。
プロジェクトのストーリー
長崎県対馬市は、島の形状や潮流の影響で多量の漂着物が集まる地域で、「海ごみの防波堤」ともいわれています。
対馬市には年間約2万〜3万㎥の漂着物が打ち寄せられ、その処理費用は約2億8千万円に上るといわれます。
海洋プラスチックには、今はまだ海に流出していないが将来的に流出する可能性がある「オーシャンバウンドプラスチック」(Ocean Bound Plastic:OBP)と、既に海を渡り流れ着いた「オーシャンプラスチック」(Ocean Plastic:OP)の、2種類が存在します。
オーシャンバウンドプラスチックは比較的リサイクルしやすいのですが、オーシャンプラスチックは一度海に流れ出ているため汚損しており、回収からリサイクルまでのプロセスに膨大な時間とコストがかかります。
そのため、オーシャンプラスチックはこれまで積極的にリサイクルされることがありませんでした。
株式会社リングスターでは、2023年4月より、オーシャンプラスチック(中でも、年間約2000〜3000個以上が漂着するというポリエチレン製の“青いポリタンク”)を10%配合した「対馬オーシャンプラスチックバスケット」「対馬オーシャンプラスチックボックス」を販売しています。
この商品の生産と販売により、これまで約444kgのオーシャンプラスチックを削減することができました。
さらに、「対馬オーシャンプラスチックバスケット」1個販売につき100円、「対馬オーシャンプラスチックボックス」1個販売につき200円、対馬市へ寄付を行いました。昨年度は合計44万円を寄付しました。
これまでの削減実績と寄付の合計金額は、下記のページで公開しています。
https://luxuriant-pepper-50c.notion.site/8fcb97dc97494acd8905f11b0083230a
商品概要
今回発売するルアーケースは全8種。
どんな釣り、どんなタックルにも対応できるように4つのサイズに、仕切り付タイプとフリータイプをそれぞれ展開する予定です。
・底部は、サルカンやスナップ、シンカーなどの細かい部品でも、楽に取りやすいアール設計。
・仕切り付タイプは5.5mmピッチで仕切ることができるので、入れたいものに合わせたカスタムが自由自在。様々なシチュエーションに合わせたサイズ違いのルアーなどの管理にも最適です。
・仕切りは外れにくく、左右にずれることがないように設計。移動中や作業中に仕切りが外れて中身が混ざることがありません。
・375は750の半分、750は1500の半分、1500は3000の半分のサイズにそれぞれ設計されているので、ボックスやバッカン、ポーチの中でも商品をすっきり収納できます。
尚、こちらのシリーズもオーシャンプラスチック100gにつき100円を、長崎県対馬市に寄付いたします。
商品一覧
商品名:TOP-3000D ※仕切板20枚付き 重量:0.468kg バックル・仕切板/高耐衝撃性ポリプロピレン | 商品名:TOP-3000F 重量:0.28kg バックル/高耐衝撃性ポリプロピレン |
商品名:TOP-1500D ※仕切板12枚付き 重量:0.24kg バックル・仕切板/高耐衝撃性ポリプロピレン | 商品名:TOP-1500F 重量:0.15kg バックル/高耐衝撃性ポリプロピレン 価格:860円 |
商品名:TOP-750 ※仕切板10枚付き サイズ:145(L) × 100(W) × 21(H) mm 重量:0.050kg バックル・仕切板/高耐衝撃性ポリプロピレン 価格:500円 | 商品名:TOP-750F サイズ:145(L) × 100(W) × 21(H) mm 重量:0.050kg バックル/高耐衝撃性ポリプロピレン 価格:440円 |
商品名:TOP-375 ※仕切板6枚付き サイズ:100(L) × 72(W) × 21(H) mm 重量:0.030kg バックル・仕切板/高耐衝撃性ポリプロピレン 価格:360円 | 商品名:TOP-375F サイズ:100(L) × 72(W) × 21(H) mm 重量:0.030kg バックル/高耐衝撃性ポリプロピレン 価格:320円 |
※価格はすべて税抜価格です。
なぜ「10%」配合なのか
①本来、同じプラスチックであったとしても異なる素材を混ぜ合わせて成形することは、成形不良や製品の耐久力の低下、機械の故障に繋がる行為です。これ以上の配合はその危険性が高くなり、大量生産による販売が困難になってしまうため、私たちができる最大限の配合率として10%としました。
②先述のように、オーシャンプラスチックはコストが高くなってしまうため、これ以上の配合を行うと皆様に買ってもらいにくい価格になってしまいます。皆様に購入していただき、弊社でたくさんの生産・販売を行うことでオーシャンプラスチックが対馬から無くなる可能性が見えてきます。
※配合率とその理由を明記することにより、オーシャンプラスチックの削減数をより分かりやすく、不正なく、皆様にお伝えすることができると考えています。
企業としてできること:カタチだけの「SDGs」に終止符を
とめどなく流れ着き、製品化にコストがかかり、再生によって耐久力も保証されないという理由から、企業が継続して扱うことが難しいとされてきたオーシャンプラスチック。
目の前で困っている対馬の人たちを助けるために、約137年に渡り工具箱を作り続けてきた「プラスチックのプロ」である私たちのノウハウがあるのではないか、と考え、製品化に至りました。
製品化に至るまでの段階で、株式会社リングスターとして何ができるのかを考えたときに、対馬の海を綺麗にするためのこの製品を通して、イメージのためのカタチだけの「SDGs」ではなく、全ての企業がさまざまな問題に本気で取り組む世界を作りたいと考えました。
株式会社リングスターはプラスチック製品をメインとして取り扱うメーカーだからこそ、「正しく選ぶ、正しく捨てる、正しく向き合う」世界の実現を目標に、これからも活動していきます。
会社概要
【株式会社リングスター】
工事現場・建設現場で使える工具箱、釣具の収納に最適な釣具箱、アウトドアやキャンプに使えるマルチボックスを開発しています。
時代とユーザーのニーズに合わせた、高品質で高機能な「箱」を、国内製造にこだわって生み出し続けています。
業種:工具収納用プラスチックケース・工具収納用スチールケース・工具収納用バッグ・アウトドア収納ボックス・釣具用タックルケースの製造及び販売
代表者名:唐金 吉弘
設立日:1887年(明治20年)
所在地:奈良県生駒市北田原町1208-5
ホームページ:http://www.ringstar.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/ringstar_1889/
Facebook:https://www.facebook.com/ringstar1889/
公式LINEアカウント:https://page.line.me/?accountId=837hxfax
プレスリリースについてのお問い合せ
株式会社リングスター
マーケティング室 篠田 玲羅
〒630-0142 奈良県生駒市北田原町1208-5
TEL : 0743-72-0125
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マーケティング室 唐金 祐太
mail : yu.karakane@ringstar.co.jp
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