2020年10月欧州新車販売台数速報
フォルクスワーゲン ID.3が10月に欧州で最も売れたピュアEVに
自動車産業の世界的な調査会社であるJATO Japan Limitedは、欧州の自動車市場についての最新レポートを公開した。
[本リリースは、2020年11月26日にJATO Dynamics Limitedが発表したプレスリリースを邦訳したものです]
● 市場全体では前年同月比7.0%減 となり、2018年10月と同水準に
● 電動車のマーケットシェアは月毎に拡大を続けている
● FCA、ルノー・ニッサン、スズキが10月にマーケットシェアを拡大した
世界的な感染拡大が欧州新車市場を支配し続けている。年初来累計台数は27%減の970万台となっており、まだ不況から脱却できていないことは明らかである。実際、2020年10月の販売台数は前年同月比7.0%減の1,127,624台となった。2018年10月に記録した同水準まで減少したことは、感染拡大の第2波による大きな影響を反映している。しかし、当月に記録された販売減は今年2番目に小さい減少であり、まだ前向きになれる理由があると言えるだろう。
新型コロナウイルスを物ともせず、電動車は下降傾向に逆行し続けている。実のところ、ピュアEV(BEV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)、マイルドハイブリッドを含む電動車は非常に良い結果を出している。当月の電動車の販売台数は302,587台で、マーケットシェアは26.8%を占めた。ディーゼル車のマーケットシェアは26.3%と低下しているため、2ヶ月連続で電動車が上回った。
昨年の同時期と比較すると、電動車は153%増という大きな成長を遂げており、これはマイルドハイブリッドの成功と人気の高さも一因となっている。ピュアEVやハイブリッド車よりも手の届きやすい価格帯で、環境に優しい車を求める自動車会社や消費者から好まれているためだ。当月には、マイルドハイブリッドが電動車販売のほぼ3分の1(32%)を占め、その需要は427%急増した。この印象的な成長は、フィアット パンダ、フォード プーマ(Puma)、フィアット 500が販売好調であることにも支えられている。
フォルクスワーゲングループ ― 欧州最大のピュアEVメーカー
ピュアEV(BEV)の10月の販売台数は、前年同月比197%増の71,800台となった。欧州27カ国で10,590台を販売したフォルクスワーゲン ID.3をはじめとする、新型車の投入が成長をけん引した。欧州大陸で最も売れた電気自動車となり、モデル別販売ランキングでは29位となったフォルクスワーゲン ID.3は、その成功の多くを法人とフリートに依存しており、販売台数の半分以上を占めている。JATOのグローバルアナリストであるFelipe Munozは「テスラ モデル3と同様に、フォルクスワーゲンID.3もまた、競争力のあるおしゃれな電気自動車に対する需要が日増しに高まっていることを示している」と述べている。
その結果、フォルクスワーゲングループは当月に欧州最大の電気自動車メーカーとなり、全体の25%を占めた。興味深いことに、同社はピュアEV(BEV)のマーケットシェア(29%)を一番伸ばしている。 Munozは「フォルクスワーゲングループは、電動車に対する関心が高まっている北欧・中欧での強い存在感もあって、素晴らしいペースで競合他社に追いついている」と続けた。
FCAが10月に最大のマーケットシェアを獲得
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、前年同月比で最もマーケットシェアを拡大した。ジープ レネゲード、ジープ コンパスと並んで、2020年3月以来、初めてモデル別販売で5位に入ったフィアット パンダが2桁の伸びを記録したことで、FCAは月内に5%の成長を遂げた。ルノー・ニッサンもまた、ルノーとダチア(Dacia)のおかげでマーケットシェアを伸ばし、それぞれ2%と1%増加させている。スズキは販売台数を18%増加させ、最も人気のある4車種では2桁の伸びを記録した。
フォード プーマ(Puma)がSUV販売で5位となったが、オペル/ボクスホール コルサ(Opel/Vauxhall Corsa)はさらに販売を伸ばしている
車種別では、オペル/ボクスホール コルサ(Opel/Vauxhall Corsa)が好調で、当月および通年でも欧州で3番目に売れた車となった。また、ルノー クリオ(ルーテシア)、フィアット パンダ、プジョー 2008、ヒュンダイ コナ(Hyundai Kona)、ボルボ XC40も好調な伸びを示した。フォード プーマ(Puma)も引き続き順位を上げており、14,430台を販売し、5番目に売れたSUVとなった。
その他に好調だったモデルは、以下の通りである。アウディA3が50%増の10,821台、ルノー ゾエ(Zoe)が183%増の9,903台、キア ニロ(Kia Niro)が62%増の8,125台、メルセデスGLAが56%増の7,981台、アウディQ5が59%増の7,395台、シュコダ カミーク(Skoda Kamiq)が227%増の7,042台、スズキ スイフトが42%増の6,065台、ニッサン ジュークが500%増の5,724台、スズキ イグニスが66%増の4,756台、キア Xシード(Kia Xceed)が61%増の4,560台。
JATOについて
JATO Dynamicsは、1984年に設立され、現在世界51カ国以上で活動しています。30年以上に渡り、自動車の仕様、価格、販売登録台数に関する、世界で最もタイムリーで、正確な最新のデータを提供してきました。弊社は、単なるデータ以上のものを提供し、世界の変化と、それに伴う消費者の考え方の変化を見極め、業界が求める洞察をお伝えしています。短期的な市場の動きに対応し、長期的な成長へ向けた計画を行い、そして最終的にはお客様のニーズへもお応えすることが可能です。詳しくは弊社のウェブサイトをご覧ください。
■ダウンロードいただけるPDFもご用意しております
https://www.jato.com/japan/media-insight/
お問い合わせ先
JATO Japan Limited
113-0024 東京都文京区西片 2-22-21 本郷MKビル2F
Web: www.jato.com/japan/
Tel: 03-6801-9551
(9:00 ~ 12:00、 13:00 ~ 18:00、土日祝を除く)
Email: japan.marketing@jato.com
Twitter: https://twitter.com/JatoJapan
LinkedIn: https://linkedin.com/showcase/jato-dynamics-in-japan
● 市場全体では前年同月比7.0%減 となり、2018年10月と同水準に
● 電動車のマーケットシェアは月毎に拡大を続けている
● FCA、ルノー・ニッサン、スズキが10月にマーケットシェアを拡大した
世界的な感染拡大が欧州新車市場を支配し続けている。年初来累計台数は27%減の970万台となっており、まだ不況から脱却できていないことは明らかである。実際、2020年10月の販売台数は前年同月比7.0%減の1,127,624台となった。2018年10月に記録した同水準まで減少したことは、感染拡大の第2波による大きな影響を反映している。しかし、当月に記録された販売減は今年2番目に小さい減少であり、まだ前向きになれる理由があると言えるだろう。
新型コロナウイルスを物ともせず、電動車は下降傾向に逆行し続けている。実のところ、ピュアEV(BEV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)、マイルドハイブリッドを含む電動車は非常に良い結果を出している。当月の電動車の販売台数は302,587台で、マーケットシェアは26.8%を占めた。ディーゼル車のマーケットシェアは26.3%と低下しているため、2ヶ月連続で電動車が上回った。
昨年の同時期と比較すると、電動車は153%増という大きな成長を遂げており、これはマイルドハイブリッドの成功と人気の高さも一因となっている。ピュアEVやハイブリッド車よりも手の届きやすい価格帯で、環境に優しい車を求める自動車会社や消費者から好まれているためだ。当月には、マイルドハイブリッドが電動車販売のほぼ3分の1(32%)を占め、その需要は427%急増した。この印象的な成長は、フィアット パンダ、フォード プーマ(Puma)、フィアット 500が販売好調であることにも支えられている。
フォルクスワーゲングループ ― 欧州最大のピュアEVメーカー
ピュアEV(BEV)の10月の販売台数は、前年同月比197%増の71,800台となった。欧州27カ国で10,590台を販売したフォルクスワーゲン ID.3をはじめとする、新型車の投入が成長をけん引した。欧州大陸で最も売れた電気自動車となり、モデル別販売ランキングでは29位となったフォルクスワーゲン ID.3は、その成功の多くを法人とフリートに依存しており、販売台数の半分以上を占めている。JATOのグローバルアナリストであるFelipe Munozは「テスラ モデル3と同様に、フォルクスワーゲンID.3もまた、競争力のあるおしゃれな電気自動車に対する需要が日増しに高まっていることを示している」と述べている。
その結果、フォルクスワーゲングループは当月に欧州最大の電気自動車メーカーとなり、全体の25%を占めた。興味深いことに、同社はピュアEV(BEV)のマーケットシェア(29%)を一番伸ばしている。 Munozは「フォルクスワーゲングループは、電動車に対する関心が高まっている北欧・中欧での強い存在感もあって、素晴らしいペースで競合他社に追いついている」と続けた。
FCAが10月に最大のマーケットシェアを獲得
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、前年同月比で最もマーケットシェアを拡大した。ジープ レネゲード、ジープ コンパスと並んで、2020年3月以来、初めてモデル別販売で5位に入ったフィアット パンダが2桁の伸びを記録したことで、FCAは月内に5%の成長を遂げた。ルノー・ニッサンもまた、ルノーとダチア(Dacia)のおかげでマーケットシェアを伸ばし、それぞれ2%と1%増加させている。スズキは販売台数を18%増加させ、最も人気のある4車種では2桁の伸びを記録した。
フォード プーマ(Puma)がSUV販売で5位となったが、オペル/ボクスホール コルサ(Opel/Vauxhall Corsa)はさらに販売を伸ばしている
車種別では、オペル/ボクスホール コルサ(Opel/Vauxhall Corsa)が好調で、当月および通年でも欧州で3番目に売れた車となった。また、ルノー クリオ(ルーテシア)、フィアット パンダ、プジョー 2008、ヒュンダイ コナ(Hyundai Kona)、ボルボ XC40も好調な伸びを示した。フォード プーマ(Puma)も引き続き順位を上げており、14,430台を販売し、5番目に売れたSUVとなった。
その他に好調だったモデルは、以下の通りである。アウディA3が50%増の10,821台、ルノー ゾエ(Zoe)が183%増の9,903台、キア ニロ(Kia Niro)が62%増の8,125台、メルセデスGLAが56%増の7,981台、アウディQ5が59%増の7,395台、シュコダ カミーク(Skoda Kamiq)が227%増の7,042台、スズキ スイフトが42%増の6,065台、ニッサン ジュークが500%増の5,724台、スズキ イグニスが66%増の4,756台、キア Xシード(Kia Xceed)が61%増の4,560台。
JATOについて
JATO Dynamicsは、1984年に設立され、現在世界51カ国以上で活動しています。30年以上に渡り、自動車の仕様、価格、販売登録台数に関する、世界で最もタイムリーで、正確な最新のデータを提供してきました。弊社は、単なるデータ以上のものを提供し、世界の変化と、それに伴う消費者の考え方の変化を見極め、業界が求める洞察をお伝えしています。短期的な市場の動きに対応し、長期的な成長へ向けた計画を行い、そして最終的にはお客様のニーズへもお応えすることが可能です。詳しくは弊社のウェブサイトをご覧ください。
■ダウンロードいただけるPDFもご用意しております
https://www.jato.com/japan/media-insight/
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Web: www.jato.com/japan/
Tel: 03-6801-9551
(9:00 ~ 12:00、 13:00 ~ 18:00、土日祝を除く)
Email: japan.marketing@jato.com
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