【新潟県三条市】大雨時、「水路のゲートを閉めるためのスイッチ」や、「排水ポンプ設備の正常稼働を確認するためのツール」として、浸水を検知しLINEで通知する安価な浸水センサを排水ポンプ設備8カ所に設置。
水害発生時の迅速な初動対応に寄与
新潟県三条市は、平成16年と平成23年に大きな水害を経験しており、河川に繋がる水路の一部には、河川からの逆流を防ぐためのゲートと、ゲートを閉めた際に水路に溜まる水を河川に流すための排水ポンプが設置されている。今年度、この排水ポンプ設備8カ所にセルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER3)を設置し、「水路のゲートを閉めるためのスイッチ」や「排水ポンプ設備の正常稼働を確認するためのツール」として運用を開始した。浸水検知時のLINE通知は、市職員や排水ポンプ設備の運転管理者向けに発信され、大雨時の迅速な初動対応に寄与すると期待されている。
■三条市におけるKAMEKER3活用背景
新潟県三条市では、市内を流れる一級河川五十嵐川の破堤など、平成16年に「7.13水害」、平成23年に「7.29水害」という大きな水害を経験している。今回、セルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER3)が設置されたのは、五十嵐川の支流である新通川に注ぎ込む水路に設置されている排水ポンプ設備8カ所。
この、排水ポンプ設備では、大雨時に新通川の水位が上がると、「新通川から住宅地のある水路への逆流を防ぐため、ゲートを手動で閉める。」「ゲートを閉めると水路側に水が溜まるのでその水を新通川に排水するためのポンプ設備が自動で稼働する。」という流れで水害対策が取られている。
このゲートと排水ポンプ設備の運用については、各設備の近隣住民に委託されており、運転管理者の初動が遅れると住宅浸水など被害が広がってしまうリスクがあった。そこで、排水ポンプが自動稼働し始める水位にセルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER3)を設置することで、水路が危険水位に達していることを市職員及び運転管理者にいち早くLINEでお知らせし、迅速な初動対応に繋がることが期待されている。
■具体的な活用方法
1.水路のゲートを閉めるためのスイッチとして活用
・セルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER3)が、水路の危険水位を検知すると市職員及び運転管理者にLINE通知を行う。
・LINE通知を受けた市職員は、運転管理者に連絡を取る。
・LINE通知もしくは市職員から連絡を受けた運転管理者は、水路の水位を目視で確認し、必要であればゲートを手動で閉める。
2.排水ポンプ設備の正常稼働を確認するためのツールとして活用
・LINE通知もしくは市職員から連絡を受けた運転管理者は、排水ポンプの動作状況を確認し、異常があれば市役所に連絡をする。
(センサ設置写真)
(LINE通知と見える化のイメージ)
■セルラー通信式浸水検知センサ(KAMEKER3)の特徴
KAMEKER3は、河川の水位を測るセンサではなく、内水氾濫時に早期に浸水する道路脇や、住宅近くの水路脇に設置することで、住民の避難に直結する「より身近な浸水情報」を提供するための商品です。
1.シンプルな機能
・浸水を検知したいポイントにセンサを固定するだけ。システムに関する知識や電気的な専門知識は不要。
2.圧倒的低価格
・他の防災用センサの10分の1程度のコストで導入可。
・ランニングコスト不要で5年間使用できる。
3.土木工事が不要
・乾電池式、セルラー通信式なので、電源引込工事、ネットワーク配線工事が不要。
4.LINEでアラート通知
・専用アプリではなく、広く普及しているLINEを活用。
5.浸水情報を地図上で見える化
・浸水している場所が地図上で赤く表示される。
6.市販の乾電池で2年以上稼働
・市販の単三電池3本、単四電池2本で2年以上稼働します。※停電の影響なし。
■KAMEKER SENSING ブランドについて
【ブランドミッション】
「水を知る 水を知らせる」
「センサ技術で安心安全な社会づくりに貢献する」
【ブランドステートメント】
弊社は過去30年間、大手センサメーカーの協力工場として主に工場向けのFAセンサを製造してきましたが、工場以外でも安心安全な社会づくりに貢献できる商品を提供したいとの思いで、静電容量による検出技術のノウハウを活かした、「水を知る 水を知らせる」商品の開発に取り組んでいきます。
自社のセンシング技術とIOTを組み合わせた新たな商品で、社会課題を解決し、世の中に必要とされる企業であり続けることを目指します。
■お問い合わせ
亀岡電子株式会社 営業部 片川 嘉隆(かたがわ よしたか)
e-mail:katagawa@kameokadenshi.co.jp
ブランドHP:https://www.kameker-sensing.jp/
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