宇宙ステーションに代わる人工衛星を開発するElevationSpaceがシードラウンドにて3.1億円の資金調達を実施
新社外取締役の参画とリバネスグループとの資本業務提携による事業化を加速
国際宇宙ステーション(以下、ISS)に代わる日本初の宇宙環境利用プラットフォームを開発する東北大学発ベンチャー 株式会社ElevationSpace(本社:宮城県仙台市、代表取締役CEO:小林稜平)は、株式会社ジェネシア・ベンチャーズのGenesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合を始めとした既存投資家含む6社を引受先とする第三者割当増資(シードラウンド)により、約3.1億円の資金調達を実施いたしました。同時に、投資家として参画したリバネスグループと資本業務提携をいたしました。なお、当社の補助金等も含めた累計調達額は約3.5億円となります。
また、新たに社外取締役として株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Partner/Chief ESG Officerの河合将文氏が就任し、経営体制及びガバナンス強化を実施してまいります。
また、新たに社外取締役として株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Partner/Chief ESG Officerの河合将文氏が就任し、経営体制及びガバナンス強化を実施してまいります。
- 第三者割当引受先
・株式会社みらい創造機構
・株式会社MAKOTOキャピタル(既存投資家)
・株式会社リバネスキャピタル
・東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
・Plug and Play Japan 株式会社
- シードラウンド資金調達の目的・背景
ISSは、2000年の本格利用開始からこれまで、基礎科学的な実験から創薬などの産業利用まで幅広く利用されてきました。しかし、構造寿命などの関係から2030年末に運用が終了する可能性が高く、宇宙利用を行う場所が無くなると考えられています。
そこで、当社は小型人工衛星内での宇宙実験や製造を可能とする小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の提供を目指し、現在は2023年後半打上予定の技術実証機を開発しています。
2021年6月に実施したプレシードラウンドでの資金調達以降、ユーグレナ社と技術実証機利用に関する覚書の締結や、3件(累計4件)の共同研究契約の締結、技術顧問の就任等に取り組んでまいりました。
本資金調達を受け、2023年後半の打上を目指して現在開発している技術実証機「ELS-R100」の開発を加速させるとともに、2026年を予定しているサービス提供機「ELS-R1000」の研究開発及び事業開発に向け組織体制の構築に注力いたします。
同時に、リバネスグループとの資本業務提携をいたします。リバネスグループが持つビジネスとサイエンス領域の知見及び産官学とのネットワークと、当社が持つ技術力及び提供を目指しているプラットフォームを組み合わせ、新たな宇宙での新規材料製造マーケット創出に共同で取り組んでまいります。
また、新たに社外取締役として株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Partner/Chief ESG Officerの河合将文氏が就任いたしました。河合氏は、農林中央金庫やKPMG FASでの投資・M&Aアドバイザリー業務経験を経て、日本政策投資銀行に入行し、その後出向先のDBJキャピタルにて取締役投資部長を務めた経験があります。
新たな経営体制の下、国内外の民間企業から政府機関までの多岐にわたるプレイヤーとの事業連携に向けた、体制及びガバナンス強化を実施してまいります。
- 株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Partner/Chief ESG Officer、株式会社ElevationSpace 社外取締役 河合将文のコメント
ElevationSpaceが開発する宇宙環境利用プラットフォームによって、安価で利便性の高い微小重力環境における実験や製造が可能になれば、これまで地球上では創り出せなかった高性能な新素材や新薬等の開発が加速すると期待されています。人類の様々な未解決課題に対してブレークスルーをもたらす可能性を秘めた社会的インパクトの大きい当社の事業を、全力でご支援させて頂く所存です。
- 株式会社ElevationSpace 代表取締役CEO 小林稜平のコメント
今回、素晴らしい投資家の方々に参画していただき、大変嬉しく思います。資金調達に当たり、様々な投資家とお話させていただきましたが、日本から世界に事業展開していくに当たり、どういった投資家が良いのかを考え、ジェネシア・ベンチャーズを中心に構成しました。特にアジアの国々では、経済が急激に発展し、宇宙開発も盛り上がりつつある一方、ISSを利用する機会がほとんどないという課題があります。そういった地域にこそ、宇宙での実験や技術の実証機会が重要だと考えており、今回の資金を基にアジアを中心としたグローバルでの顧客開拓に注力していきます。
また、リバネスグループとは資本業務提携を発表させていただきました。リバネスグループが得意とする先端科学技術を社会実装していくノウハウを活用し、日本が強みを持つ製造業を活かした新たな宇宙製造マーケット創出を目指していきます。
- 小型宇宙利用・回収プラットフォーム ELS-R
2023年後半に技術実証機の打上、2026年に本格サービス化を予定しています。
■サービスの特徴
ISSには、利用できる国が限られている、安全基準が高く利用しづらい、構造寿命により2030年末に運用が終了する予定という3つの大きな課題があります。
そこで当社は、宇宙ステーションではなく、小型人工衛星にて代わりとなるプラットフォーム供を目指しています。当社のサービスは小型で無人の人工衛星を用いているため、ISSよりも安く、簡単に素早く利用出来るのが特徴となり、優れたユーザビリティを有しています。
■利用例
利用は基礎研究フェーズ、応用研究フェーズ、実証・試験フェーズ、量産フェーズまで幅広く可能性があります。
基礎研究、応用研究フェーズにおいては、微小重力環境下で高品質なたんぱく質結晶を生成し、その研究成果を基に地上で薬の開発を行う創薬分野等が期待されています。
実証・試験フェーズにおいては、宇宙旅行を見据えた化粧品や食品、家電等の開発における宇宙空間での動作試験などの利用が期待されており、これからの宇宙旅行時代に向け新たに創出されるマーケットになります。
量産フェーズにおいては、微小重力環境を活かした地球上では作れない新規材料の宇宙製造が期待されており、海外を中心に半導体や人工臓器などの宇宙製造を目指した取り組みが行われています。
当社の2023年後半打上を目指している技術実証機では、将来的な宇宙での食糧やエネルギー源として活用することを目指し、株式会社ユーグレナのミドリムシを宇宙空間で培養する実験を行う予定です。
- 採用について
興味のある方は下記採用ページから詳細をご覧ください。
採用ページ:https://troubled-venom-3f2.notion.site/ElevationSpace-c75ef61ef314406695dddc35aa918ea5
- 会社概要
会社名称 :株式会社ElevationSpace (ElevationSpace Inc.)
設立年月日:2021年2月
本社所在地:宮城県仙台市青葉区国分町1-4-9 enspace
代表 :代表取締役CEO 小林 稜平
事業内容 :小型宇宙利用・回収プラットフォーム事業
宇宙輸送事業
宇宙建築事業
(2022年3月9日現在)
URL :https://elevation-space.com/
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