水素療法が画期的な治療法となりうる臨床試験結果報告:院外心肺停止患者への2%水素吸入療法で生存率24%上昇/予後の改善25%上昇
先進医療の水素吸入療法が大きな成果 慶應義塾大学医学部・東京歯科大学がプレスリリース
慶應義塾大学医学部・東京歯科大学が先進医療として実施してきた臨床試験結果を報告。院外心肺停止患者への2%水素吸入療法が画期的な治療法となる可能性を示唆しました。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/3/22/28-136611/
以下、慶應義塾大学医学部・東京歯科大学の2023年3月22日付けプレスリリースより抜粋。
(中略) 驚くべきことに、90日後の生存率は、従来の治療で61%なのに対し、水素吸入療法により85%に上昇、また、後遺症なく回復した人の割合も21%から46%に上昇することが統計学的に確かめられました。水素は人体に害がないとされており、この臨床試験でも水素が原因と考えられるような副作用は観察されませんでした。実用化すれば多くの患者を救命できると考えられます。この研究結果は2023年3月17日(日本時間)にeClinical Medicine誌で公開されました。
【論文】
英文タイトル:Efficacy of inhaled hydrogen on neurological outcome following brain ischaemia during post-cardiac arrest care (HYBRID II): a multi-centre, randomised, double-blind, placebo-controlled trial
タイトル和訳:院外心停止患者の神経学的転帰に対する水素吸入療法の有効性(HYBRID II):多施設共同二重盲検無作為化比較試験
著者名:多村知剛、鈴木昌、本間康一郎、佐野元昭、HYBRID II Study Group
掲載誌:eClinicalMedicine
DOI:10.1016/j.eclinm.2023.101907
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/3/22/28-136611/
以下、慶應義塾大学医学部・東京歯科大学の2023年3月22日付けプレスリリースより抜粋。
東京歯科大学の鈴木昌教授(慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート特任教授)と慶應義塾大学医学部救急医学教室の本間康一郎専任講師、同内科学教室(循環器)の佐野元昭准教授らは、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート水素ガス治療開発センターの活動のなかで、国内15施設が参加した多施設共同二重盲検無作為化比較試験(注1)を行い、病院外で心停止になり心肺蘇生で心臓の拍動は回復したものの意識が回復しない状態で2%水素添加酸素吸入(水素吸入療法)を行うと、死亡率が下がり、意識が回復して後遺症を残さずに社会復帰する可能性を高めることを示しました。
(中略) 驚くべきことに、90日後の生存率は、従来の治療で61%なのに対し、水素吸入療法により85%に上昇、また、後遺症なく回復した人の割合も21%から46%に上昇することが統計学的に確かめられました。水素は人体に害がないとされており、この臨床試験でも水素が原因と考えられるような副作用は観察されませんでした。実用化すれば多くの患者を救命できると考えられます。この研究結果は2023年3月17日(日本時間)にeClinical Medicine誌で公開されました。
【図】90日後の脳神経機能の状態
【論文】
英文タイトル:Efficacy of inhaled hydrogen on neurological outcome following brain ischaemia during post-cardiac arrest care (HYBRID II): a multi-centre, randomised, double-blind, placebo-controlled trial
タイトル和訳:院外心停止患者の神経学的転帰に対する水素吸入療法の有効性(HYBRID II):多施設共同二重盲検無作為化比較試験
著者名:多村知剛、鈴木昌、本間康一郎、佐野元昭、HYBRID II Study Group
掲載誌:eClinicalMedicine
DOI:10.1016/j.eclinm.2023.101907
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