海洋プラスチック課題解決に取り組む「エルコム」が第24回グリーン購入大賞にて「優秀賞」を受賞
プラごみの2つの発生元で未来の海をまもるクリーンオーシャンプロジェクトの取り組みが評価
受賞した取組内容の概略
当社は、海へのプラスチックの流出ゼロを目指し次世代の海を守る「クリーンオーシャンプロジェクト」を推進。日本沿岸に漂着したプラスチック(下流側)と事業者から排出されるプラスチック廃棄物(上流側)の2つの発生現場で、未利用資源の有効活用を通じて海洋環境の保全に取り組むとともに、地域の活性化に寄与。また、漂着プラスチックの適正処理のためのプラスチック廃棄物を温⽔や蒸気などのエネルギーとして利用できる「e-PEPシステム」を開発。現在、長崎県、愛媛県、広島県を中心とする瀬戸内海沿岸の3つの地域で重点的に取り組みを進めており、地域の自治体や漁業組合、企業、諸団体などと連携しながらプラスチックの資源循環を推進している。
評価ポイント
海洋プラスチックごみの再資源化により、海洋汚染を抑制するとともに既存燃料の削減等に貢献しており、評価できる。e-PEPシステムの独自技術と先進性があり、海洋プラスチックごみに悩む地方自治体は多くいることから、この取り組みがさらに広がることを期待する。(事務局コメント)
グリーン購入大賞とは
グリーン購入大賞は、環境や社会に配慮した製品やサービスを環境負荷低減や社会的責任の遂行に努める事業者から優先的に購入する「グリーン購入」の普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度として、グリーン購入ネットワーク(GPN)により1998 年に創設。第19 回(2018 年度)より、SDGsの目標の1つに位置付けられた目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」を踏まえ、「グリーン購入」から持続可能な調達(消費と生産)に審査、表彰する領域を広げ、グリーン市場の拡大やSDGs の目標達成に寄与する取組みを表彰している。
グリーン購入ネットワークについて:https://www.gpn.jp/
クリーンオーシャンプロジェクトについて
海洋プラスチックの問題解決には次の3つのアプローチが必要不可欠です。「流出させない」、(漂着プラスチックを)「再流出させない」「海中のプラスチックを回収する」です。これらすべてにアプローチし問題を解決するためには、そのアクションに対して経済的付加価値の創出が不可欠であり、さまざまな企業、団体、関係機関との連携が必要です。
クリーンオーシャンプロジェクトは、2007年、当社の水産庁外郭団体との漁具フロート減容実証プロジェクトから始まり、2021年、当社の同プロジェクトを主体とした取り組みがSDGsアワード特別賞を受賞。現在、23社の賛同企業、団体と連携を組みながらプロジェクトの推進を図っており、2023年11月28日~12月2日(土)まで千葉幕張メッセにて開催の「IPF国際プラスチックフェアJapan」にてブース出展中。
「IPF国際プラスチックフェアJapan」出展パンフ:https://prtimes.jp/a/?f=d92255-13-fd0c644dd035be222ae43e5efec413ae.pdf
エルコムについて
『Improving for future~次世代の未来をつくる』をビジョンに地球環境や社会課題解決のため、独自の発想と技術力で新たなソリューション開発を行っています。当社の廃プラスチックエネルギー化技術は、プラスチック問題やエネルギー問題を同時に解決する先進的な技術として評価いただき、これまでに、第7回ものづくり日本大賞「ものづくり地域貢献賞」受賞(2018年)、北海道エネルギー促進大賞 「新エネルギー大賞」受賞(2020年)、令和3年度北国の省エネ・新エネ大賞「優秀賞」受賞(2022年)。また、当システムを根幹とする海洋プラスチック問題の解決を目指す【クリーンオーシャンプロジェクト】の取り組みは、第5回ジャパンSDGsアワード特別賞を受賞(2021年)、環境省「プラスチック・スマート優良事例アワード」で 「分ける・戻す」部門の年間最優秀賞受賞(2023年)。
さらに、2023年2月15日公開の環境省「脱炭素脱地域づくり支援サイト〗に、エルコムが連携企業としてリストアップされ、資源循環(使用済プラスチックの分散型エネルギー循環技術)による脱炭素事業の技術連携を行っています。
脱炭素脱地域づくり支援サイト:https://policies.env.go.jp/policy/roadmap/platform/
【会社概要】
社名:株式会社エルコム
本社所在地:札幌市北区北十条西1丁目10番地1
代表取締役社長:相馬 嵩央
事業内容:環境機器/産業機械開発・製造・販売
設立:1991年4月5日
HP:https://www.elcom-jp.com/
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