SVPインサイト 新たな消費行動を牽引するZ世代といま起きている3つの大きな変化
~現代の消費者行動(前編)~
会員制マーケットリサーチサービスを提供している、株式会社SVPジャパン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 雅、以下「SVPジャパン」)は、「現代の消費者行動に関する調査分析」と題して、主要世代の消費者行動のトレンドを把握することを目的に、年2回の定点観測を実施。2024年3月から7月に実施した調査結果に基づき、今回はその総括として、消費市場で注目すべきZ世代といま起きている大きな変化について言及する。
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《調査概要》
調査タイトル: 現代の消費者行動に関する調査分析
調査目的:一般消費者へのアンケート調査を通じて、現代の消費者行動を明らかにする
調査方法:WEBアンケート
調査対象:
・ベビーブーム世代:1947-1964年生まれ 800名
・X世代:1965-1980年生まれ 800名
・Y世代:1981-1996年生まれ 800名
・Z世代:1997-2004年生まれ 800名
・新高収入層 800名
→パワーカップル 30~49歳(既婚者) 400名 (条件)共働き/世帯年収1,500万円以上
ニューリッチ 30~49歳(未婚者) 400名 (条件)年収1,500万円以上
有効回答数:合計4000名
調査機関:アイブリッジ株式会社
■消費支出の推移
近年、日本の消費支出額は増加傾向にある。総務省の「家計調査」(図1)においては、コロナ禍からの経済活動の回復から、2020年以降は、二人以上の世帯における消費支出は増加している。
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当社の調査結果においても、過去1年間の消費支出に関して、全体の43.3%が増加したと回答しており、減少したとする層の12.8%を30ポイント以上も上回っている(図2)。消費支出が増加傾向にあることは明白である。
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その消費支出が増加している最大の要因はインフレであり、特に食料品と嗜好品(飲料・お酒・お菓子など)、外食を含む食関連の物価上昇が、消費支出の大幅な上昇につながっている。現状、インフレが起こっている一方で、賃上げ率は低く、家計の所得環境は改善されていない。そのため、消費活動において、2つのことを行うことで、家計収支のバランスを取っている。
ひとつは、特定カテゴリーにおける支出を下げることである。過去1年間で消費支出が減少している項目は、預貯金・投資、宝飾品、衣類品、交際・遊び、旅行の順で高くなっている(図3)。食料品のような生活必需品ではない、いわゆる贅沢消費の対象となる項目で消費を抑えている。
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もうひとつは、安価なブランドや商品、サービスへの切り替えである。この1年間で、全体の35.0%が低価格商材へのスイッチを実行している。特にその傾向が強いのが、消費支出の増加の主要因となっている、食料品と嗜好品であり、他のカテゴリーを大きく上回っている(図4)。
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■続きは、こちらからご覧ください。
《本レポートの構成》
・消費支出の推移
・購買決定要因
・今後の消費意向
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株式会社SVPジャパン
代表取締役:橋本 雅
所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町1-38-9 宮前ビル2F
設立年月日:1974年7月1日
事業内容:会員制のビジネス情報提供サービス
URL:https://www.svpjapan.com
X:https://twitter.com/svp_japan
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