【プラスチックリサイクル白書 第3弾】「Z世代を中心に浸透する“リサイクル・ファースト”。20代の半数以上がSDGsやESGに対する取り組みが企業ブランドの評価に影響」

- 20代のプラスチックリサイクルに対する意識が昨年より11.1pt向上。一方で、プラスチックに関する知識理解は高まらず -

esa

プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する「株式会社esa(読み:イーサ、意味:Environmental Solutions Architect の頭文字)」(本社:東京都港区、代表取締役:黒川 周子、枝吉 宣輝、周 品諺、以下「当社」)は、このたび、生活者や企業のプラスチックリサイクルに関する意識や実態について可視化することを目的に、全国20代〜60代を対象に、「プラスチックリサイクルに関する意識・実態調査」を実施、プラスチックリサイクル白書を発行しました。2023年3月、2023年8月に続きとなり、第3弾となります。

esaでは、プラスチックリサイクルに関する研究や商品開発、事業を通じて、グリーンサステナブルケミストリー(環境に優しい化学)とサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。

本調査を実施・調査結果を発信することで、世代間を超えてプラスチックリサイクルの意識啓蒙を行ってまいります。

調査結果サマリ

「プラスチックリサイクル白書」調査結果サマリ

■調査結果①:プラスチックリサイクルの意識について

・プラスチックのリサイクルについて、普段から意識している人は全体の約7割。昨年3月調査時よりも+1.5pt向上している。

・20代のプラスチックリサイクルの意識が昨年比+11.1pt向上。若年世代に「リサイクル・ファースト」の考え方が浸透

・企業やブランドに対する評価に環境・サステナビリティに対する取り組みを意識。特に20代では半数以上が影響すると回答。

プラスチックは現代社会に不可欠な素材である一方、様々な環境問題に対応する必要があるため、プラスチックの資源循環を推し進めることが求められています。私たちの日常生活においても様々なシーンで環境やサステナビリティを意識した行動が必要とされています。

本調査でも、リサイクルへの意識が重要であると年代問わず意識が高まっていることが明らかになっています。世代別でみると、「Z世代」といわれる20代を中心とした若年世代を中心にプラスチックリサイクルに関する意識が昨年より大幅に高くなっており、「リサイクル・ファースト」が浸透していることも判明しました。

【プラスチックリサイクルの意識】

Q あなたは、プラスチック製品(ペットボトルやビニール袋、プラスチック製の容器など)のリサイクルについて普段から意識していますか?

プラスチックのリサイクルについて、「意識している」と回答した人は昨年比+1.5 pt向上し、全体の70.9%に及びます。さらに、リサイクルについて「全く意識していない」と回答した人は1割未満にとどまっています。

特に20代のプラスチックリサイクル意識(65.6%)が、昨年比+11.1pt(昨年:54.5%)となっており、20代を中心に、若い世代を中心とした“リサイクル・ファースト”の意識が浸透してきていることが伺えます。

【企業や店の環境・サステナビリティに対する取り組みについて、生活者の購買行動に与える影響】

Q あなたはモノやサービスを選ぶ(購入する)際に、企業や店舗の環境・サステナビリティに対する取り組みをどのくらい意識していますか?

企業や店舗の環境・サステナビリティの取り組みについて、自身の購買行動時にどのくらい意識しているかを聞いたところ、約3人に1人(36.5%)は「意識している」と回答しています。

さらに、世代別でみると、20代(49.3%)が意識している率が高く、50代(26.6%)は意識している率が低いという結果になっています。 

【企業のSDGsやESGに対する取り組みについて、生活者の企業・ブランドへの評価の影響】

Q あなたは企業のSDGsやESGに対する取り組みについて、どれくらいその企業やブランドの評価に影響しますか?

企業のSDGsやESGの取り組みについて、自身の企業やブランドへの評価にどのくらい影響するかを聞いたところ、全体の約4割(37.2%)が、企業のSDGsやESGに対する取り組みによって、その企業やブランドの評価に影響すると考えていることが判明しました。

世代別でみると、20代が意識している率がもっとも高く(53.0%)、昨年比+12.9pt高まっています。一方で、50代が24.8%と低い水準となっています。

■調査結果②:プラスチックリサイクルの実態について

・多くの人がプラスチック製品は日常生活の必要不可欠なものとなっている

・昨年よりも、プラスチック非購入者率は低くなっている。

・年代が高くなるほど、レジ袋はもらわなくなる一方、廃プラ・再生プラスチック製品は年代が低いほど購入率が高まる。さらに、若い世代のほうがプラスチック非購入者率が高い

・若い世代ほど、環境に配慮したモノ・サービスを買う・選ぶことが当たり前に

ペットボトルや包装・容器、電化製品などプラスチックはあらゆるシーンで使用されており、日頃の生活においても購入頻度は多いのではないでしょうか。

本調査においても、プラスチック製品を週に1回以上は購入している人が多くいることが明らかになっています。一方で、若い世代ほど、環境に配慮したモノ・サービスを買う・選ぶことが当たり前になっいることも判明しました。

【プラスチックリサイクルの実態】

Q あなたは日常生活でプラスチック製品(家庭用品、包装・容器、文具、電化製品、スポーツ・レジャーの道具、その他日用品など)をどのくらい購入していますか?

プラスチック製品の購入頻度について、週に1回以上購入している人は全体で約6割程度(61.1%)。一方、プラスチック製品を全く購入していない人は1割未満と回答しています。20代のプラスチック非購入者率は昨年19.6%でしたが、今回は11.9%となっており、プラスチック製品の購入者率は高まっています。

【リサイクルを意識したアクション】

Q プラスチック製品のリサイクルについて、日頃から意識して行っていることはなんですか?

プラスチックのリサイクルについて、日頃から意識して行っていることとして、「シャンプーの詰め替え」「レジ袋をもらわないようにする」と全体の7割以上が回答しています。ゴミ・資源回収のルール分別、マイボトルやエコバックを使うことを意識している人も半数以上いるなど、環境・サステナビリティに配慮したアクションが浸透していることがわかります。

ただし、各項目の多くが昨年と比べてポイントが1〜5ptほど悪化しています。原因は不明ですが、「リサイクル疲れ」もでているのではないかと推測できます。

「コンビニやスーパーでレジ袋をもらわないようにする」と回答

「脱プラ・再生プラスチックの製品を意識して買うようにしている」と回答

「コンビニやスーパーでレジ袋をもらわないようにする」について、世代別でみていくと、20代は47.7%に対し、60代以上は83.3%と、3割超(35.6%)の差となっています。特に、20代においては昨年から14.6ptも低い結果となっています。

一方で、「脱プラ・再生プラスチックの製品を意識して買うようにしている」という項目では、20代(30.7%)に対し、50代は16.7%、60代以上は13.5%と、20代と30代に比べて1割超の差がつく結果になっています。世代間によって環境・サステナビリティに配慮したアクションが異なることが明らかになっています。

■調査結果③:プラスチックリサイクルに関する認知・理解について

・プラスチックの種類やリサイクル方法については理解が進んでいない

・プラスチックのリサイクルを推進するためには、世の中全体でのプラスチックリサイクルへの興味関心・理解促進が重要

プラスチックは、様々な使用用途や目的によって新しい素材が開発されています。一方で、生活者視点においては、プラスチックの種類が様々であること、種類や素材の混合によってリサイクルの方法も異なっていることについては理解が進んでいないことが本調査で明らかになりました。

今後、本当の意味でのリサイクルを広げることこそ、世界が目指すべき循環型経済を現実のものとしていきます。

【プラスチックの種類】

Q プラスチックの種類について、あなたが知っているものについてお答えください。

本調査で提示した21種類のプラスチック素材のうち、ほとんどの種類について「どの製品に使われているか理解している」と回答できたのは2割未満にとどまっています。

【複合プラスチックの存在】

Q 世の中のプラスチック製品の多くは、異なる素材が複合されて出来上がっています。その事実を知っていますか?

全体の約4割(42.2%)がプラスチック製品が複合素材で出来上がっていることを知らないと明らかになっています。

【プラスチックリサイクルの方法】

Q プラスチックのリサイクル方法について、あなたが知っているものについてお答えください。

リサイクルという単語は多用されるようになってきていますが、具体的なリサイクル方法においては、「知らない」「聞いたことがある」が大多数となっています。

具体的なリサイクル方法(サーマル、ケミカル、マテリアル)について「内容まで知っている」と回答した人は1割程度にとどまっていることから、リサイクルに関する詳細の理解が及んでいないことがわかります。

■株式会社esa 代表取締役 黒川周子 コメント:

20代を中心に広がる“リサイクル・ファースト”を全世代へ。
プラスチック・リサイクル手順や方法に関する理解促進が必須

株式会社esa 代表取締役 黒川 周子

昨年、私たちはリサイクルを“選ぶ”時代の到来と、それが消費者や企業に与える影響について言及しました。2024年の調査では、特にZ世代を中心とした『リサイクル・ファースト』の浸透が顕著に見られます。20代の若者たちの間で、SDGsやESGへの取り組みが企業ブランド評価に大きな影響を与えるようになった今、私たち企業はこの新たな消費者意識の高まりにどう応えるべきか、深く考えさせられます。

特筆すべきは、20代の間でプラスチックリサイクルに対する意識が昨年より11.1ポイント向上していることです。これは、若い世代が環境問題に対する関心を深め、具体的な行動を起こしている証拠です。しかし、プラスチックに関する知識の理解度は依然として高まっていないという課題が残っています。これは、私たち企業が情報提供と教育の役割を一層強化すべきことを示唆しています。

また、日常生活におけるプラスチック製品の必需性は依然として高く、プラスチック非購入者率の低下が見られます。これは、プラスチックの使用を避けることよりも、どのようにしてリサイクルを取り入れ、持続可能な消費を実践するかが重要であることを物語っています。

株式会社esaでは、再生可能なリソースとしてのプラスチックの価値を高めるための新しいリサイクル手法の開発に注力しています。私たちは、プラスチックリサイクルに関する正確な情報と、それを支える技術の普及を通じて、消費者と企業の両方が持続可能な選択を行えるようサポートしていきます。未来に向けて、私たちの取り組みが、より多くの人々にとって意味のある変化をもたらし、リサイクル・ファーストの文化をさらに根付かせることを願っています。

<調査概要>

調査対象者数      :全国20代以降の男女581名

(20代134人、30代118人、40代105人、50代109人、60代以上115人)

調査集計期間      :2024年3月29日〜4月4日

調査方法             :インターネット調査

「プラスチックリサイクル白書」の詳細な調査結果は以下に「調査結果詳細レポート希望」の旨をメールにてご連絡いただけますと幸いでございます。

担当者より詳細レポートをご案内させていただきます。

              株式会社esa 

              広報担当mail:info@esa-gl.com

※調査結果に関するグラフ・表内の数値(%)は小数点以下第2位を四捨五入して記載、

 グラフ作成にあたり、回答項目順序を変更

※調査結果を使用する場合、「出典:esa」と記載してご利用ください。

※Webに掲載する場合、弊社広報担当(info@esa-gl.com)までご連絡いただき、出典元として、右記リンクを掲載ください。URL:https://esa-gl.com/

■株式会社esa 会社概要

会社名   :株式会社esa

設立年月  :2022年3月1日

住所    :東京都港区高輪3-19-26 SOC高輪ビル8F

資本金   :30,000,000円

代表取締役 :黒川 周子

事業内容  :一般・産業廃棄物のリサイクルコンサルティング、プラスチック廃棄物のリサイクル、プラスチックペレットの加工、販売プラスチック製品の開発、販売

URL    :https://esa-gl.com/

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会社概要

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業種
製造業
本社所在地
東京都港区高輪3-19-26 SOC高輪ビル8F
電話番号
050-1752-6866
代表者名
黒川周子、枝吉宣輝、周品諺
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
2022年03月