調査レポート「朝食に関する調査 平日の朝食の状況編」

多くの人に平日の朝食の飲食習慣があるが、準備時間は9分、飲食時間は12分と短い

朝日大学(岐阜県瑞穂市)の附属研究機関である朝日大学マーティング研究所(所長 中畑千弘)は、コロナ禍を経た現在の平日の朝食の状況とその変化について調査を行いました。その結果、平日に朝食を食べる習慣がある人は約9割を占めましたが、喫食平均時間は約12分と短く、準備平均時間は約9分と更に短いことがわかりました。

調査の背景
 新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して、日常生活にも様々な変化が出始めています。このような環境下、コロナ禍の数年間で変わった生活スタイルが、移行後の現在の生活にどのような影響を与えているのかを把握するために、平日の朝食に焦点をあてて調査を行いました。


「朝食に関する調査 平日の朝食の状況編」の主な結果
■約9割に平日の朝食の飲食習慣があり、最近5年間では増加傾向にある
 平日の朝食の飲食習慣がある人の割合は約9割、そのうちの7割以上が「ほぼ毎日食べる」としています。
飲食習慣のある人の割合を年代別でみると50~59歳・女性(94.1%)で最も高く、30~39歳・男性(78.4%)で最も低くなりました。更に「ほぼ毎日食べる」の割合をみると、男性では30~39歳(58.8%)が最も低く、女性でも30~39歳(66.7%)が最も低くなりました。性別を問わず30~39歳は平日の朝食の飲食状況が相対的に悪いようです。
 また最近5年間における平日の朝食の飲食習慣に関して、「以前は朝食を食べる習慣はなかったが、最近5年間で食べるようになった」とした人が23名、「以前は朝食を食べる習慣があったが、最近5年間で食べなくなった」とした人が11名と、前者が後者の倍以上でした(詳細はレポートご参照)。コロナ禍を含めた最近5年間で平日の朝食を習慣化した人が増えました。




■平日の朝食では約7割がパンを食べる、米を食べるのは約5割
 平日の朝食として飲食回数が最も多かったのは「パン」(68.2%)で、「米」(50.9%)を17.3ポイント上回りました。
 平日の朝食では、米よりパンが多く選ばれています。「ヨーグルト」(50.9%)は「米」と同率ですが、男性(45.5%)と女性(55.8%)の割合に差があり、女性に好まれています。同様に「フルーツ」「シリアル」も女性に好まれています。
 平日の朝食では女性を中心に「ヨーグルト」「フルーツ」「シリアル」など、準備に手間が掛からない食材が選ばれています。
 飲料では「コーヒー」(43.2%)の割合が最も高く、「牛乳」(26.8%)、「お茶」(21.8%)と続きます。時折、耳にする「自家製ジュース」(2.9%)の飲用者は少数でした。コップに注ぐだけの「牛乳」や準備が簡単な商品のある「コーヒー」「お茶」に対して、手間の掛かる「自家製ジュース」は朝食には選びにくい飲料です。
やはり平日の朝食では、手間が掛からないことが食材選びの一番のポイントです。




■準備時間は9.0分、飲食時間は12.3分
 平日の朝食に要する平均時間は準備で9.0分、飲食に12.3分でした。10分未満とした人の割合をみても準備(72.3%)、飲食(89.4%)ともに多数を占めます。“手早く作って素早く済ます”が平日の朝食のメインスタイルです。平日の朝食では何より時間や手間が重視されるため、①簡単に準備ができて、②すぐに食べられる、の2つが食材や飲料の重要な選択基準です。ただし40~59歳の女性の平均時間は準備、飲食とも相対的に長く、ゆったりと過ごす人も少なくありません。ターゲットに応じて、必要な対策を講じることが求められます。




■今回の調査を通じて
平日の朝食の飲食習慣を持つ人はとても多いですが、要する時間は非常に短くなっています。素早く準備して、素早く飲食する人が大半を占めており、時間の面でも、手間の面でも、手軽さが重視されます。美味しいのはもちろん、手軽さを追求した商品が選ばれやすい環境です。ただし、年代によっては異なるスタイルで朝食を摂る層もおり、ターゲットに応じたセールスポイントを適切に発見することが商品開発の課題です。


調査の詳細
「朝食に関する調査(平日の朝食の状況編)」 
■調査期間:2023年5月30日(火)~ 6月1日(木)
■調査方法:朝日大学マーケティング研究所のパネル利用によるインターネット調査
■対象者:居住地 関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県)
       年 代 20代・30代・40代・50代
       性 別 男女
■回収サンプル数:408名
調査データはこちら: http://marketing.asahi-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/03/2301.pdf


朝日大学マーティング研究所「公開リサーチデータ」

 マーケティング研究所では、話題のサービス、消費トレンド、世の中の新しい動きを先取りした事象について、自主的に「トピックス・リサーチ」を実施し、調査データ集積のポータルサイトとして広くデータを公表しています。また、企業様などからの市場調査のご要望にスムースにお応えするために首都圏、東海圏など全国規模のモニターにアクセスできる仕組みを保有しています。

■名称:公開リサーチデータ
■調査レポート: 200本以上
■詳細:http://marketing.asahi-u.ac.jp/data/

朝日大学マーティング研究所について


【会社概要】
本社所在地:岐阜県瑞穂市穂積1851
所長:中畑 千弘 (経営学部教授)
事業内容: 消費行動の分析および研究、経営コンサルティン、マーケティングリサーチ、商品開発支援、
講演会・社会人セミナーの実施等
設立: 2002年4月
HP:http://marketing.asahi-u.ac.jp/

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会社概要

学校法人朝日大学

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URL
http://marketing.asahi-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
岐阜県瑞穂市穂積1851
電話番号
058-326-1173
代表者名
中畑千弘
上場
未上場
資本金
-
設立
2002年04月