【開催報告】”子どもの声を聴く”人材の養成を行う、香川県初の『子どもアドボカシー講座』を実施しました!延べ100名が受講
講座の様子やアンケート結果についてお知らせいたします。
子どもアドボカシー講座in香川について
全国子どもアドボカシー協議会では、今年度、公益財団法人日本財団より助成金を受領し、どの地域においても社会的養護を受けている子どもも等しく意見表明権を行使できる基盤をつくることを目的として、子どもアドボカシー事業の取り組みが進んでいない地域を中心に、子どもアドボカシー講座を開講しています。
本講座は「子どもアドボケイト(意見表明支援員)」を養成するための講座で、アドボケイトとして活動するにあたり必要な知識を得ることができます。(実際に各地域でアドボケイトとして現場で活動するためには、別途各地のアドボケイト派遣団体にお問い合わせいただき、ご登録いただく必要があります)
本講座は、9月9日~11月18日の2か月半の間、ほぼ隔週に、丸一日を使って講義を行うハードな講座でしたが、多様な講師から学び、最終日には「このメンバーで近況報告会がしたい」という声が出るなど、数々のグループワークは講義への理解や参加者同士の交流を深めることにもつながりました。
講座修了後、ここまい様にアドボケイトとして登録を希望する方は10名を超え、それ以外にも全国各地それぞれの場所で学びを活かしていこうという声が多く出ました。
講座の満足度や受講者の声
受講者からのアンケート結果から一部抜粋したものをご紹介いたします。
■講座満足度と今後の考えについて
■講座全体の感想を教えてください。(一部抜粋)
・基本的な知識の習得から始まり、実践的なワークに進んでいくのがとても良かったです。
・講義とワークのバランスが絶妙で、濃い内容でしたが集中して受講することができました。アドボケイトとして活動するためには、自分の価値観を置いておく練習や、相手を尊重し、どんな人とでも関わる力を身につける訓練が必要と思いましたが、講座を受けて、自分自身が少し変われたような気がしています。
・子どもとの関わり方について理解することができた。また、アドボケイトとしての自覚と役割について知ることができた。職場でアドボカシー講座で取り組んだ内容を実践していこうと思った。
・普段の活動や生活の中では、忘れてしまいそうになっていたことを、改めて自分自身のライフストーリーや、大事にしていることを思い出す機会にもなりました。
・同じような思いを持つ方達と一緒に学べて、楽しかったし、とても勉強になりました。終わってみなさんのお顔を見れなくなるのが寂しいです。
■今回の講座の学びを今後にどう活かしたいですか?(一部抜粋)
・アドボケイトとして活動できるよう、実践を積みながら学びを深めていきたい。
・こども食堂に関係を持っているので、まずはそこでなにかできるか考えようと思います。
・職場(放課後等デイサービス)で子どもの味方になって子ども達の声を聞いていきたい。
・CAP(子どもへの暴力防止)の活動も子どもアドボカシーと言えるので、このスタンスでCAPも説明していくこと、地元の議員さんたちにも広めていく。
・現在の仕事に生かしたいが、それ以上にアドボカシー自体を広めていく必要性を感じました。社会的養護、困難を抱える子どもたちだけでなく、学校や学童保育、子ども食堂やプレイパーク、塾やスポーツ少年団など、子どもが集う場所すべてにアドボカシーは必要と思います。大人たちが子どもの声に耳を傾けることの重要性は、子どもの権利条約を批准している日本に一番必要なことと思います。
■その他の受講者の方からのご意見(一部抜粋)
・毎回、楽しい気持ちで始められるよう細かな配慮がありました。主催者が参加者を大切にしているのだと感じら れることで、改めて一つ一つの言葉や間や表情なども丁寧にしようと思えました。大人も大切されていると感じられる事が大事だと思いました。
・子どもアドボケイトは社会的養護には特に必要ですが、社会全体にアドボカシーが広がげていこうと改めて決意しました。とても深い学びと気づきが得られた素敵な時間でした。
・一緒に学んだ方々が、今後どんな活動をされるのか、参考にできればと思いますので、ある程度の期間ののち、みなさんの活躍を知ることができれば嬉しいです。
講座を開催した各団体からのコメント
今回共催いただいた、アドボカシー事業所 ここまい 理事長:合木啓雄さんより、講座を開催してのご感想をいただきました。
香川県での本講座のプログラムを企画し、トレーナーとしても本講座運営に携わった当協議会 理事長の相澤 仁からのコメントを紹介いたします。
上記、相澤のコメントにある「アドボカシー活動の手引き」は下記ページにございますので、ご活用ください。
▶「こどもアドボカシーの手引き(案)」:https://www.child-advocacy.org/activities/15617
(全国子どもアドボカシー協議会ウェブサイトへジャンプします)
子どもアドボカシー事業普及のための取り組み
全国⼦どもアドボカシー協議会は、「⼦どもの声を⼤切にし、ともに⽣き育ちあう社会の実現」を理念に2022年3⽉に設⽴し、⼦ども・若者参画を中⼼とした、「子どもアドボカシー」活動を全国へ拡げております。
今年度は、公益財団法人日本財団より助成金を受領し、⼦どもアドボカシー講座を実施しています。
また、子どもアドボカシー事業の導入や、導入して間もない自治体や民間団体などを対象に、事業の準備や実施に関するご相談にお答えする「子どもアドボカシースタートアップサポート」や個別のテーマごとに参加者同士で話し合い、学びを深める「交流会」や「セミナー」を実施しております。
【参加申し込み可能な交流会・セミナー】
・2/7(水)オンライン交流会
「児童相談所から見た独立アドボカシー~児童福祉司・施設職員等支援者はどう変わるか?~」
詳細・お申込み:https://www.child-advocacy.org/activities/15753
・2/23(金)オンライン「子どもアドボカシー1dayセミナー」
詳細・お申込み:https://www.child-advocacy.org/activities/15878
【子どもアドボカシースタートアップサポート】
オンライン面談やメールでのご相談を受け付けております。(オンライン面談は12コマ(6時間)まで相談無料)
詳細・お申込み:https://www.child-advocacy.org/activities/15079
NPO法人丸亀街づくり研究所 アドボカシー事業所 ここまいについて
NPO法人丸亀街づくり研究所は「いのちに寄り添い 心をつなぐ」を経営理念としています。いのちとは、命、生い立ちや人生、声や心や気持ちを意味します。また、心とは、いのちに対する気持ちや想いを意味します。いのちに寄り添うことで、自分が大切な存在であることを知り、自分の意志で考えて行動する力を高めます。そして、スタッフ、利用者、それらの家族、地域、全ての人の信頼しあう和を一緒に育むことで、「共に育ちあい、自分らしく生きていくこと」を経営の目的としています。
【組織概要】
組織名:NPO法人丸亀街づくり研究所 アドボカシー事業所 ここまい
役員: 理事長 合木 啓雄
他理事 2名
事業内容:
(1)児童自立生活援助事業、一時保護事業、子育て短期支援事業
(2)児童養護施設等退所児童アフターケア事業
(3)子どもアドボカシーに係る事業
事業発足:2022年4月(NPO法人の設立:2011年7月28日)
HP: https://www.machilabo.or.jp/
NPO法人全国子どもアドボカシー協議会について
子どもの権利条約を基本とし、子ども・若者とのパートナーシップのもと、子どもアドボカシー活動を推進する団体・個人の交流と連携を通して、子どもの声を大切にし、すべての子どもの権利を尊重する社会の実現に寄与することを目的として活動しています。
【組織概要】
組織名:NPO法人全国子どもアドボカシー協議会
役員:理事長 相澤 仁
他理事 14名
事業内容:
(1)子ども・若者によるアドボカシー事業
(2) 子どもアドボカシー活動を推進する団体・個人の交流・研鑽事業
(3)独立アドボケイトなど人材養成及びプログラム開発事業
(4) 子どもアドボカシーに関わる調査研究及び提言事業
(5) 子どもアドボカシーに関わる情報提供及び広報事業
(6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
設立: 2022年3月27日
HP:https://www.child-advocacy.org/
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