RELATIONSの2名がDONE Principle(ダン・プリンシプル)を修了

~欧州発の「ソース原理」で、組織の停滞を打開する新たな選択肢を~

RELATIONS株式会社

【2025年8月15日/東京都港区】
自律的な組織づくりや経営の源泉に立ち返るための有効な考え方として、欧州を中心に広がる「ソース原理」。この学びの重要な節目であるDONE Principle(ダン・プリンシプル)を、RELATIONS株式会社の社員2名が2025年7月に修了しました。

DONE Principleは、ソース原理を深く理解し、その価値を実践で発揮できる水準に到達した証で、日本での修了者はまだ数えるほどしかいません。

DONE Principle修了式での記念撮影(右から、弊社代表・長谷川、ステファン氏、弊社共同創業者・高橋)

ソース原理とは

ソース原理は、イギリスの経営コンサルタント、ピーター・カーニック氏が提唱した、プロジェクトを成功に導くための原則です。

プロジェクトや組織の「動きの起点(ソース)」を見極め、そこに敬意を払うことで、自然で持続的な推進力を生み出します。何かが始まるときには必ず「最初に一歩を踏み出した人=ソース」が存在しますが、時間の経過とともに関わる人や利害が増え、“誰がソースか”が曖昧になり、意思決定が迷走し、活動が停滞することがあります。

ソース原理は、この現象を内面的かつ構造的課題として捉え、ソースとなる人と周囲のあり方や振る舞いを見つめ直すことで状況を打開します。

欧州を中心に企業経営、家族経営、地域コミュニティなど幅広い分野で活用され、日本でも2022年に出版された国内初の体系的解説書『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力トム・ニクソン(著)』(英治出版)が人事部門の専門家から高く評価されました。

2024年には『ソース原理[入門+探求ガイド]――「エネルギーの源流」から自然な協力関係をつむぎ出す/ステファン・メルケルバッハ(著)』(英治出版)が出版されたことで、さらに経営者や組織開発分野で注目が高まりつつあります。

『ソース原理[入門+探求ガイド]――「エネルギーの源流」から自然な協力関係をつむぎ出す/ステファン・メルケルバッハ(著)』(英治出版)

DONE Principle(ダン・プリンシプル)とは

DONE Principle(ダン・プリンシプル)とは、ソース原理を深く理解し、自らの実践を通じてその価値を周囲に伝えられる水準に到達したことを、指導者と実践者が互いに確信をもって認め合う節目を指します。

単なる知識やスキルの習得ではなく、時間をかけて身につけた姿勢や価値観が自然と行動や判断に息づくまでを経て到達できるもので、修了した人は、その国や地域の組織や人が、その源から湧き出る力を取り戻せるよう導く存在となります。

ソース原理を発展・体系化したステファン・メルケルバッハ氏はこう語ります。

「DONEは“完璧”を意味しません。それは師と弟子が “この学びの旅はここで一区切りだ” と互いに認め合う瞬間のことです。そして、その瞬間から新たなプロセスが始まります。

DONE Principleは関係の完了を示すものであり、DONE Processはそこから続く生涯の探究です。」

---ステファン・メルケルバッハ

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日本での実践と反響

2023年、RELATIONSは社員複数名でスイスとフランスを訪れ、ソース原理の創始者ピーター・カーニック氏、そしてステファン氏から直接学びました。帰国後は約2年間、顧客支援や各種セミナーを通じて実践を重ね、その理解と応用を深めています。

2024年には、経営者・リーダー層向けに全国3カ所でセミナーを開催し、延べ70名以上が参加。会場では、経営の根幹を揺さぶるような“自分のソース”に関する洞察や、新たな視点を得た参加者の声が多く寄せられました。

全国3箇所で開催したセミナーの様子

参加された経営者の方々は、セミナーでの気づきをこう語ります。

「会社のソースがもう一人の共同創業者にあるのか、自分にあるのか迷っていた時期に受講しました。ワークや質疑応答を通じて、自分がソースであることが明確になり、迷いが晴れて推進力をもって動けそうです。」

「形式上は数年前に父から事業承継をしましたが、ソース原理で捉え直すことで、まだソースは私に完全には承継されていないことに気づきました。もやもやの理由が腑に落ち、まずはソース原理を父と私の共通言語にして組織を同じレンズで見立て、意思疎通をはかりたいと思います。」

こうした気づきは、参加者にとって単なる学びではなく、経営や事業の方向性を左右する実践的な示唆となっています。

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なぜRELATIONSがソース原理に取り組むのか

RELATIONSは「生命力経営」という独自のメソドロジーを掲げています。
生命力経営とは、一人ひとりと組織が共鳴し、まるで一つの生命体のように創造的に躍動する場を意図的に育んでいく営みです。そこでは、多様な個性を持つ人々が自らの衝動に従い、互いに響き合いながら可能性を広げていきます。

この生命力経営を実践するために、私たちは「3つのレンズ」という視点を使っています。

  • 根源の探究:自分や組織の動きの源(ソース)やルーツに深くつながる

  • 素直な関係:本音や違和感も含め、関係性に開き続ける

  • 自律と共創:自らの意思で一歩を踏み出し、多様な力を合わせて未来をつくる

このうち「根源の探究」は、生命力経営の中核をなすレンズです。

組織や人の内側にある情熱や、始まりの衝動がどこから生まれ、どう巡っているのかを見極めることは、持続的な動きを生むうえで欠かせません。

ここで力を発揮するのが、欧州で体系化されたソース原理です。

ソース原理は、プロジェクトや組織の「動きの起点=ソース」を特定し、その源を尊重することで自然で持続的な推進力を取り戻す実践知です。私たちが「氷山の下(表面に見えない課題や関係性)」や「土壌(情熱や価値観が根付く基盤)」と呼んでいる、人目には見えないエネルギーの流れを、非常に高い解像度で描き出してくれます。

現代の経営は、構造や仕組みといった目に見える部分に偏りがちです。しかし、長く続く組織には、必ずその内側に情熱の源や場の意志が息づいています。ソース原理は、その見えない層を言語化し、経営者やリーダーが本来のエネルギーの流れを取り戻すための道筋を示します

こうした背景から、RELATIONSはソース原理を生命力経営と組み合わせて活用することで、歴史ある企業から若手の経営者まで、幅広い組織や人の変化を後押ししてきました。そして今回のDONE Principle修了は、その実践をさらに広げるための節目となります。

今後の展開

今後もRELATIONSはソース原理を広く伝えるために、以下のような機会を積極的に設けて参ります。

  • 経営者・幹部向けの対話型ワークショップ

  • 社外の自律型・進化型組織とのコラボによるセミナー開催

  • ソース原理を基にした組織アセスメント・コンサルティング

  • 家族経営や共同創業における関係性再構築支援 など

「誰がその動きを始めたのか?」という問いは、ときに組織のあり方にパワフルに機能します。RELATIONSは、この問いの力を、より多くの組織とともに探究していきます。

▽イベントやセミナーに関する最新の情報は下記サイト上で更新いたします。

RELATIONS公式Peatix
RELATIONS公式note

会社概要

会社名:RELATIONS株式会社
所在地:東京都港区浜松町二丁目12番11号 Bizflex浜松町9階
代表者:代表取締役 長谷川博章
設立:2009年
事業内容:コスト最適化コンサルティング、組織活性化コンサルティング
URL:https://relations.net

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RELATIONS株式会社

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URL
https://www.relations.net/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門 1-10-5 WeWork KDX虎ノ門一丁目ビル11F
電話番号
03-6712-6350
代表者名
長谷川 博章
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2009年02月