職場のストレス調査結果|7割がストレスで転職を検討、その原因と企業ができる対策とは
ストレス対策が未実施の企業は要注意!従業員が職場でストレスを抱えることで人材流出のリスクあり?
エフアンドエムネット株式会社(本社所在地:大阪府吹田市、代表取締役社長:上枝康弘)は、管理部門向けのビジネスメディア「労務SEARCH(労務サーチ)」にて、20代以上の男女300名を対象に、職場のストレスに関するアンケート調査をおこないました。
アンケート詳細はこちら:https://romsearch.officestation.jp/report/47791
現代社会において、職場におけるストレスは深刻な問題となっています。長時間労働や厳しいノルマ、人間関係のトラブルなど、さまざまな要因が従業員の心身に悪影響をおよぼし、企業の生産性低下や人材流出につながることが懸念されています。
今回「労務SEARCH」では、そんな職場のストレスに関する実態を把握するため、20代以上の男女300名を対象にアンケート調査を実施しました。本記事では、その調査結果を分析し、職場におけるストレスの原因や企業のメンタルヘルス対策の現状と課題、そして、従業員と企業が共に取り組むべき対策について考察していきます。
これからも「労務SEARCH」では、管理部門の悩みを解決できるようなアンケート調査を実施し、バックオフィス業務に役に立つ、価値のある情報を発信してまいります。
<当調査の引用・転載に関して>
当調査のデータを引用・転載する場合には、必ず「出典:労務SEARCH」の表記をお願いいたします。
出典として下記ページへのリンクをお願いいたします。
https://romsearch.officestation.jp/report/47791
【主な調査結果】
・9割以上の人が職場でストレスを感じている
・職場ストレスの要因第1位は「上司との人間関係」
・職場でのストレスが仕事への影響を感じている方は8割以上
・職場におけるストレスは転職につながる可能性が高い
・従業員のストレス対策をおこなっていない会社は半数以上
●9割以上の人が職場でストレスを感じている
最初に、職場でストレスを感じるかどうかを質問してみたところ、「ときどき感じる」方が47.3%と最も多く、次に「頻繁に感じる」方が30.0%、続いて「たまに感じる」方が18.3%となりました。つまり、合わせて9割以上の人が、頻度に差はあるものの職場でストレスを感じているようです。
また、この回答を年代別に見てみると、50代は「ときどき感じる」と「頻繁に感じる」が同率1位で、20代~40代に関しては「ときどき感じる」の回答数が最多でした。60代以上の方は「たまに感じる」と「ときどき感じる」が同率1位となっています。
●職場ストレスの要因第1位は「上司との人間関係」
職場で最もストレスを感じる場面については、第1位が「上司との人間関係」で19.7%、第2位が「同僚や部下との人間関係」で15.3%、第3位が「仕事量が多い」で15.0%という結果になりました。
その他、「給与が低い」「仕事内容が難しい・合わない」「仕事の責任が重い」といった回答も上位に挙がっており、職場におけるストレス要因は多岐にわたることが分かります。しかし、人間関係に関する回答が第1位と第2位に選ばれたことから、職場のストレスの多くは人間関係が起因するのかもしれません。なお、職場でストレスを感じる場面について、その回答を男女別に見てみると、下記のとおり違いが見受けられました。
男性 |
女性 |
|
---|---|---|
1位 |
上司との人間関係 |
同僚や部下との人間関係 |
2位 |
仕事量が多い |
上司との人間関係 |
3位 |
同僚や部下との人間関係 |
仕事量が多い/給与が低い |
この結果から、性別によって職場でストレスを感じるシーンは異なると言えるでしょう。
●職場でのストレスが仕事への影響を感じている方は8割以上
ここまでの調査結果から、ほとんどの方は職場でストレスを感じていると言えそうですが、ではそのストレスは、仕事のパフォーマンスなどに影響を与えているのでしょうか。
今回、働く20代以上の男女300名に、職場でのストレスは仕事への集中力やパフォーマンスに影響しますか?と質問してみたところ、「どちらかと言えば影響する」と回答した方が54.4%、「とても影響する」と回答した方が30.3%となりました。合計すると8割以上の方が、ストレスがある程度仕事に影響を与えていると感じているようです。
●職場におけるストレスは転職につながる可能性が高い
さらに、職場のストレスによって転職を考えたことがあるか質問してみたところ、7割以上の方が転職を検討したことがあると回答しました。
この結果から、職場におけるストレスは、従業員の心身に悪影響をおよぼすだけでなく、企業にとって深刻な人材流出リスクにもつながることが分かります。これは従業員がストレスを抱えることによる、企業側のデメリットと言えるでしょう。
●従業員のストレス対策をおこなっていない会社は半数以上
従業員のメンタルヘルスを守るためには、企業は体制整備やコミュニケーションの促進など、多角的なアプローチで対策を進める必要があります。そこで、会社で従業員のストレス対策がおこなわれているか聞いてみたところ、「おこなわれていない」が55.3%、「おこなわれている」が26.0%、「わからない」が18.7%という結果になりました。
半数以上の企業で従業員のストレス対策がおこなわれていないようですが、2015年12月から、労働安全衛生法の改正により、従業員50人以上の事業所に対してストレスチェック制度の実施が義務化されています。
最も実施されている職場のストレス対策は「ストレスチェックの実施」
実際にストレスチェックを実施している企業は比較的多いようで、前問で「会社で従業員のストレス対策がおこなわれている」と回答した方に向けて、その対策方法について聞いてみたところ、「ストレスチェックの実施」が64.1%と最も多い結果となりました。
しかし、ストレスチェックだけでは十分な対策とは言えません。ストレスレベルが高い従業員に対しては、医師による面接指導の実施や、必要であれば労働時間の短縮などの措置を実施し、従業員のメンタルヘルスの不調を未然に防ぎましょう。
【調査結果まとめ】
今回のアンケート調査結果から、職場におけるストレスは深刻な問題であり、企業は従業員のメンタルヘルス対策に積極的に取り組む必要があることが浮き彫りになりました。
従業員のメンタルヘルスは、企業の成長の基盤となる重要な要素です。企業は、従業員が安心して働き、能力を最大限に発揮できるよう、職場環境の改善やメンタルヘルス対策に積極的に取り組むことが重要です。また、従業員一人ひとりも、ストレスを溜め込みすぎず、自分なりのストレス解消方法を見つけ、心身の健康を維持するよう努める必要があります。企業と従業員が互いに理解し合い、共に対策を実施することで、より働きやすい職場環境を実現していくことが重要です。
「労務SEARCH」ではこれからも、こうしたアンケート調査を通じて、人事・労務管理に関する課題を解決する手助けとなる情報を発信してまいります。
<調査の実施概要>
調査対象 |
20代以上の働く男女300名 |
---|---|
調査方法 |
インターネット調査 |
調査日 |
2024年9月24日~2024年9月25日 |
掲載記事 |
■労務SEARCHについて
労務SEARCHとは、管理部門の日々の業務課題を解決する記事コンテンツや、管理部門のニーズに合ったBtoBマッチングに役立つ資料を提供するビジネスメディアです。会員数は2万人超え、そのうち半数は管理部門の役職者です。またコンテンツの高い専門性から、士業の方々からも支持されています。
■株式会社エフアンドエムネット 概要
会社名 |
エフアンドエムネット株式会社 |
---|---|
代表者 |
代表取締役社長 上枝 康弘 |
設立 |
2000年9月 |
資本金 |
5,800万円 |
事業内容 |
・SaaSの提供 ・ホームページ制作 ・業務用システムの企画・開発・運用代行 |
事業所 |
大阪・東京 |
サイト |
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