水の電気分解に使用される触媒電極【電気化学反応用高性能電極「PME」】が2025年“超”モノづくり部品大賞「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞
超硬合金製耐摩耗工具・金型製造で国内トップシェア、冨士ダイス株式会社が開発した【電気化学反応用高性能電極「PME」】が、モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の「2025年“超”モノづくり部品大賞」において「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞、12月11日(木)に東京・大手町の経団連会館にて贈賞式が行われました。
「“超”モノづくり部品大賞」は、「縁の下の力持ち」的存在として日本のモノづくりの競争力向上や産業・社会の発展に貢献する優れた部品・部材を表彰するものです。


◆受賞製品【電気化学反応用高性能電極「PME(Powder Metallurgy Electrode)」】◆
本製品は、水の電気分解によって次世代エネルギーとして期待される水素を生成する装置などに用いられる電極です。装置に組み込むことで従来の電極に対し、消費電力を1割~2割削減できる可能性があり、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現に貢献することが期待されています。
●水の電気分解による水素製造の際、必要な消費電力を従来比20%削減。
●触媒はカルシウム、銅及び鉄の酸化物(貴金属フリー)。



【PME】の開発は、もともと当社が高圧工具を製造する技術を持っていたことから、「超高圧発生技術を応用すれば触媒を作ることができるのではないか」という発想でスタートしました。本製品は、当社のコア技術である粉末冶金技術を活用した材料設計と、新しく開発した高性能触媒を電極内に組み込むことで、従来品を上回る性能を実現しました。高性能触媒は、当社の高圧工具を用いて合成しており、当社の技術を結集した新製品です。詳細につきましては、弊社コーポレートサイト掲載のリーフレットをご覧ください。
(URL:https://www.fujidie.co.jp/products/special#PME)
現在、装置メーカーでのテストが進行しており、2027年度の製品化を目指しています。超硬耐摩耗 工具専業だった当社にとって、新たな分野への第一歩となる製品です。
当社は、超硬合金製耐摩耗工具・金型以外の領域での新製品開発にも力を入れており、今後も新素材開発を通じて感動体験を世の中に届けていきます。
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