株式会社Blossom Energy、広島県「令和6年度 新たな価値づくり研究開発支援補助金」に採択
~蓄熱式ボイラ「Blossom Energy G-TES」の実証開発を広島から加速~
株式会社Blossom Energy(本社:東京都千代田区、代表取締役:濱本真平)は、このたび広島県が実施する「令和6年度 新たな価値づくり研究開発支援補助金」に採択されたことをお知らせいたします。本補助金の採択により、当社が開発を進める蓄熱式ボイラ「Blossom Energy G-TES(ジーテス)」の実証と社会実装を、広島県内で本格的に展開してまいります。

新たな価値づくり研究開発支援補助金とは
広島県が物価高騰の影響による厳しい経営環境下でも、県内企業の将来にわたる研究開発投資を促進し、持続的な発展を図ることを目的とした補助金制度です。県内製造業者等を対象に、具体的な市場ニーズを踏まえた応用開発・実用化開発を支援します。補助率は一般型で2分の1以内、デジタル化またはカーボンニュートラルに係る新分野展開をテーマとする重点型では3分の2以内で、補助限度額は最大5,000万円です。事業終了後おおむね5年以内の事業化を目指し、県内経済・雇用への波及効果が見込まれる事業が対象となります。
補助金の概要
名称 :令和6年度 新たな価値づくり研究開発支援補助金
実施主体:広島県 商工労働局 自動車・新産業課
補助内容:
補助率:2/3以内(重点型:カーボンニュートラルに係る新分野展開)
補助限度額:最大5,000万円
事業期間:2025年5月~2026年2月
公式: https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/73/r6shin-kachi.html
採択された事業内容
事業名
「黒鉛蓄熱材製造技術を用いた化石燃料を使用しない水・ガス加温システムの開発」
背景にある課題
世界のエネルギー消費の約70%が化石燃料に依存しており、特に製造業では熱を生成するために多くの化石燃料が消費されています。この熱需要から排出される温室効果ガスは、全体の10~15%を占めており、製造業のGDP比率が高い日本やASEAN諸国では、熱エネルギーの脱炭素化が重要な課題となっています。
開発する技術の特徴
採択された当社のプロジェクトでは、再生可能エネルギー由来の電力を「黒鉛」という蓄熱材に蓄え、需要に応じて安定的に熱を供給する蓄熱式ボイラ「Blossom Energy G-TES」の研究開発を行います。具体的な開発課題として、蓄熱材の温度変化によらず熱交換器に入るガス温度を一定に保つ技術の高度化等を行います。これにより、これまで市場になかった高温の熱エネルギーの安定的な利用が可能となります。さらに、この黒鉛の高い熱貯蔵機能を活用することで、安価な電源から温水、温風、蒸気といった多様な形態の熱エネルギーを安定的に供給できるようになります。
今後の展望
2025年度内に広島県内での実証試験機を稼働させます。最初期の実証はゴルフ場の温浴施設などの温水需要に適用しつつ、広島県の基幹産業である自動車製造業の塗装乾燥工程への応用を目標に研究開発を継続します。塗装乾燥工程は、工業製品の製造段階で放出されるCO2の約10%(自動車では約30%)と言われており、本技術によってこの排出を大幅に削減することを目指します。
2026年度には本技術を応用した様々な製品(データセンターや冷蔵倉庫の冷却設備、冷暖房設備、蒸気ボイラ)を開発し、社会に熱エネルギーの貯蔵という新たなエネルギー利用の形態を定着させていきたいと考えます。
会社概要
企業名: 株式会社Blossom Energy
設立: 2022(令和4)年1月
本社所在地: 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-3-12 12KANDA
広島支社: 広島県竹原市
代表: 濱本 真平(代表取締役CEO)
URL: https://www.blossom-energy.biz
事業内容: 熱エネルギーの脱炭素化をテーマに、蓄熱式ボイラをはじめとする次世代エネルギー技術の研究開発・製造・販売
本件に関するお問合せ先
株式会社Blossom Energy 広報担当
お問い合わせ:https://form.run/@blossom-energy
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