全国の女性がん患者130名を対象 がん手術後の後遺症「リンパ浮腫」認知調査 7割が“病院以外で”知る現状、むくみ放置による悪化が4割
〜圧迫療法から手術まで。リンパ浮腫専門外来「リンパスリム外来」を新設〜

女性総理の誕生で「女性の健康と社会参加」が改めて注目される中、がん治療後に発症する後遺症「リンパ浮腫」の実態を明らかにするため、医療法人社団マイクロ会 銀座リプロ外科(東京都中央区、院長:永尾光一)は、全国の20から60代の女性でがん罹患経験のある130名を対象に「銀座リプロ外科調べ リンパ浮腫認知度調査」を実施しました。調査は2025年10月18日から28日にかけて、クロスマーケティング社のインターネット調査プラットフォーム「QiQUMO」を利用して行われました。
その結果、リンパ浮腫を「医師・病院から知った」と答えたのはわずか3割。7割が「テレビ・SNS・患者会・友人」など医療機関以外で初めて知ったと回答し、多くの女性が「ただのむくみ」と誤認したまま悪化させている実態も明らかになりました。
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫とは、がん手術や放射線治療などでリンパ管が損傷し、リンパ液が滞ることで手足が慢性的にむくむ病気です。命に関わるものではありませんが、根治が難しく痛みやだるさで生活に支障をきたす後遺症として知られています。国内では7万〜25万人、世界では最大2.5億人がリンパ浮腫を抱えていると推定されています。
「むくみを放置して悪化した」が4割

女性のがん患者130人に対して「足や腕の「むくみ」を感じたとき、それを病気だと思いましたか?」と質問したところ、「むくみを感じた事がない」22%(29人)を除き、「疲れや体質だと思った」が33%(43人)、「病気かもしれないと思った」が27%(35人)、「何も考えなかった」が18%(23人)という結果でした。

続いて「むくみを感じた事がない」方を除いた101人に対して、「実際に「むくみ」を放置して悪化した経験はありますか?」と質問したところ、「はい、あります」が37%(37人)、「いいえ、ありません」が63%(64人)という結果で約4割が「むくみを放置して悪化した」と回答しました。
LVA手術(リンパ管静脈吻合術)、6割が「知っていれば受けたい」と回答

がん患者130人に対して、「リンパ浮腫の治療法として知っているものは何ですか?」(複数回答可)と質問したところ、一番多い回答が「リンパドレナージ(リンパマッサージ)」で39%(51人)、次が「圧迫療法(弾性ストッキングなど)」で33%(43人)とこの2つが3割を超えている状況でした。
一方で、局所麻酔でリンパ管と静脈をつなぐ日帰り手術で、痛みやむくみの改善効果が期待できる外的治療にあたるLVA手術(リンパ管静脈吻合術)の認知度は11%(14人)に留まりました。

すでにLVA手術を経験する患者さん7名を除く123人に対して質問したところ、説明を受けたうえで「治療の選択肢に入れたい」と回答した女性は6割(58%)を超えました。「LVA手術を受けた後、正しいケアを続けていく事で生活の質向上に期待が持てます。患者さんだけでなく、その家族や友人、多くの人にメディアやインターネットを通じて、さらなる情報発信の重要性を感じています」(永尾光一医師)。
永尾光一医師コメント

「リンパ浮腫は命に関わる病気ではありませんが、一度発症すると根治が難しく、生活の質を著しく下げる後遺症です。がん術後に「むくみ」が気になった時点で早期に専門医を受診すれば進行を防ぐことができるかもしれません。まずは放置をせずクリニックへ訪問する習慣をつけてほしいです」
圧迫療法から手術までを一か所で。「リンパスリム外来」を新設

そのような状況を受け、銀座リプロ外科では11月より、婦人科がん・乳がん術後のリンパ浮腫患者を対象に、「リンパスリム外来」を新たに開設しました。本外来では、リンパ浮腫に対する圧迫療法(着圧ストッキングのフィッティング)や運動療法指導を行うほか、希望に応じて医師によるエコー検査、ICG蛍光リンパ管造影、または日帰りのLVA(リンパ管静脈吻合)手術も実施しています。
すでに「かかりつけ病院」をお持ちの方でも、リンパスリムを実際に体験できる外来として、他院通院中の患者様も受診可能です。
外来名:リンパスリム外来
実施日:火曜日・木曜日(完全予約制)
担当:リンパ浮腫セラピスト(看護師)
費用:自費 5,500円(材料費別)
場所:銀座リプロ外科(東京都中央区銀座2-8-19 FPG links GINZA 6F)
予約方法:電話 03-5159-2240
メール info@ginzarepro.jp
リンパスリムとは、(株)三井メディカルジャパンが開発した、がん手術後などに発症するリンパ浮腫の治療・予防を目的とした医療用弾性ストッキングです。国産製造にこだわり、患者一人ひとりの脚の形や症状に合わせてカスタマイズが可能。医師の指示書があれば健康保険の適用を受けることができ、機能性と快適性を両立した設計で、むくみや重だるさに悩む方の生活を支える新しい医療装具です。
製品詳細ページ(メーカーページ):https://urogyne.jp/lymph-slim/
銀座リプロ外科について
銀座リプロ外科は、スーパーマイクロサージャリーの第一人者である永尾光一院長が率いる形成・泌尿器複合クリニックです。永尾院長は、男性不妊の大きな原因とされる精索静脈瘤のマイクロ手術分野で国内屈指の名医として知られ、2025年3月までは東邦大学の教授として長年にわたり顕微鏡下手術の発展に寄与してきました。
その高度な技術を生かし、現在はリンパ浮腫外来およびLVA(リンパ管静脈吻合術)にも注力。女性のがん治療後に生じるリンパ浮腫に対し、形成外科・リハビリテーション・泌尿器科の専門医チームが連携し、「日常生活を取り戻すための医療」を提供しています。
さらに近年では、治療後の生活支援にも取り組み、リンパ浮腫用弾性ストッキング「リンパスリム」を体験できる「リンパスリム外来」を新たに開設。かかりつけ病院に通院中の方でも利用できる外来として、装具フィッティングやセルフケア指導を通じ、患者一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。
また、三井メディカルジャパン代表取締役の三井桂子氏が開発協力する国産弾性ストッキング「リンパスリム」など、医療と製品開発の両面からQOL向上を支援しています。
取材では、医療の現場、治療説明、患者さまの生活変化など、現実に即したインタビュー・撮影が可能です。お気軽のお問い合わせ下さい。
名称 医療法人社団マイクロ会 銀座リプロ外科
理事長 永尾光一
所在地 東京都中央区銀座2-8-19 FPG Links GINZA 6F
設立 2019年3月5日
目的 マイクロサージェリーの発展と普及、医療人材の育成
主な活動内容 マイクロサージェリーを用いた男性不妊治療および乳がん・婦人科がん術後のリンパ浮腫治療
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