【前編】アンケート調査：現役マーケター100人が本気で選ぶ『次の一手』とは？今、投資すべきSNS・チャネル・施策を完全公開！

https://wellma.jp/column/sns_easy_steps_guide/ 1万人のマーケ担当者にリーチ！想いを届けられるプラットフォーム「ウェルマ」がマーケター100人の本音を調査

第１章：いま“次の一手”を考える理由

マーケティングを取り巻く環境は想像以上のスピードで変化を続けています。SNSのアルゴリズムが数カ月単位で刷新され、新興プラットフォームが次々と生まれ、AI技術の進化によって広告やクリエイティブの形も大きく変わり始めました。

こうした動きの中では、昨年まで成果を出していた施策が今年も通用するとは限りません。むしろ、これまでの成功パターンを追いかけるだけでは、すぐに時代遅れになる可能性が高いのです。

そこで本記事では、最新のマーケティング事情を俯瞰するために、現場で活躍するマーケターに対して行ったアンケート結果をもとに「可能性を感じるSNS」、「注力しているマーケティングチャネル」、「予算が増えたら投資したい施策」の3つを中心にご紹介します。

これらのリアルな声を総合的に分析し、今後1～2年のスパンを見据えた際、企業やマーケターが最優先で取り組むべきポイントは何かを探っていきます。

本記事のデータや考察が、皆さまが新たな施策を検討するうえでのヒントとなり、より確度の高いマーケティング戦略の実現につながれば幸いです。ぜひ最後までお付き合いください。

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第２章：マーケターが注目するSNS『その可能性と理由』

アンケートでは「マーケターが今、可能性を感じているSNS」としてYouTubeが最も多くの票を集めました（37％）。続いて、X（旧Twitter）（35％）、Instagram（29％）、TikTok（21％）、Threads（17％）という順になっています。

この結果から、短尺動画系SNSや動画コンテンツが依然として高い注目を集めていることがうかがえます。一方で、新興SNSであるThreadsやBtoB領域で使用されるLinkedIn、コミュニティ運営に適したLINEオープンチャットなど、「自社のターゲット層に刺さる新たなSNSを模索している」動きも感じられます。

ポイント①：なぜ動画系SNSが注目されるのか？

（１）YouTube（37％）

今回トップとなったYouTubeは、ロング動画からショート動画（YouTubeショート）の幅広い展開が可能で、動画コンテンツならではの“視覚と聴覚”を使った高い訴求力が魅力です。

• YouTubeショートの台頭で、短尺動画ユーザー層へのアプローチも強化できる

• 検索プラットフォームとしても利用されるためSEO効果が期待できる

（２）TikTok（21％） / Instagram（29％）

InstagramやTikTokといった短尺動画プラットフォームは、トレンドを意識した素早い拡散が可能な点で、多くのマーケターが注目しています。

• ハッシュタグチャレンジやリールなど、ユーザー参加型コンテンツが作りやすい

• インフルエンサーとのコラボで短期間に爆発的な認知拡大が見込める

• 若年層や女性ユーザーに対するリーチが特に強い

ポイント➁：X（旧Twitter）やThreadsへの期待

（１）X（旧Twitter）（35％）

依然として高い支持を得たX（旧Twitter）は、リアルタイム性と拡散力に魅力を感じるマーケターが多いと言えます。

• 時事ニュースや流行を捉えて短文でスピーディに情報を発信できる

• ユーザー参加型キャンペーンやハッシュタグを活用した企画も運営しやすい

（２）Threads（17％）

Meta社が提供する新たなテキストコミュニケーションSNSとして、多くの注目を集めました。

• Instagramアカウントと連動しているため立ち上げ時のユーザー移行がスムーズ

• テキスト主体のコミュニケーションながらビジュアル要素との親和性にも期待できる

• まだユーザー数や利用スタイルが確立されていない分、先行者メリットを狙い参入の動きが見られる

ポイント③：BtoBで存在感を増すLinkedIn、コミュニティが活性化するLINEオープンチャット

（１）LinkedIn（8％）

BtoBマーケティングの場として世界的に活発なLinkedInですが、国内ではまだ導入企業が少ないため、逆に競合が少ないブルーオーシャンとして活用を始める企業が増えています。

• リード獲得やHRブランディングの用途で注目

• 専門的な情報発信・業界トレンド紹介に適し高品質なリーチが期待できる

（２）LINEオープンチャット（9％）

日本国内のLINEユーザー基盤を活かしコミュニティ運営に可能性を感じるマーケターもいる。

• よりクローズドな環境で濃いコミュニケーションやファン化を図りやすい

• イベントやキャンペーン告知などをフラットな状態で情報共有できる

• 広告での大規模アプローチというよりはコミュニティマーケティングの一環として利用

ポイント④：今後の動向『短尺動画×インフルエンサー×コミュニティ』

今回の結果から見えるのは、直感的・感覚的に情報を得やすく、ユーザーの興味を素早くキャッチし、拡散力を高められるプラットフォームが圧倒的に支持されていることです。短尺動画やライブ配信など視覚的・瞬発的な訴求が得意なSNSはもちろん、テキストコミュニケーションを重視するXやThreadsにも根強いニーズがあります。

また、BtoB向けにはLinkedInのような専門性や信頼性が重視されるSNSが少しずつ存在感を増しているようです。

（１）クリエイティブ強化やインフルエンサー連携がカギ

• 短尺動画を活用する際は、いかに視聴者を飽きさせずに最初の数秒で引き込むかが勝負どころです。そのため、クリエイティブやストーリーテリングの質がより一層重要になります。

• インフルエンサーとのコラボレーションも、より有機的な拡散とファンコミュニティの形成を狙ううえで欠かせない手法になりつつあります。

（２）今後伸びる施策の事例

• 事例１：YouTubeショート＋ロング動画連携
  商品紹介などでショート動画を入口にし、興味を持ったユーザーがロング動画で深掘りコンテンツを視聴する二段構えの戦略。

• 事例２：TikTok×Instagramリール 同時配信
  プラットフォームごとに微調整を加えつつ省コストで複数SNSに展開。より幅広いユーザーにアプローチできる。

• 事例３：インフルエンサー×X（旧Twitter）キャンペーン
  タイムラインでの拡散力を活かし、新商品の認知度アップやクチコミの醸成を狙う。

• 事例４：LinkedInでのBtoBリード獲得強化
  業界専門性の高いコンテンツを定期的に発信。リード獲得▶MAツールでのナーチャリングへつなげる。

第２章まとめ：

短尺動画系SNSや新興プラットフォームは特に移り変わりが激しい領域です。一方で、企業アカウントの取り組み方次第では、爆発的な拡散やコミュニティ形成が見込めるため、多くのマーケターが今後も引き続き注目を続けるでしょう。

次章では、SNSだけにとどまらず、マーケターが現在注力している「マーケティングチャネルの最新動向」について見ていきます。ここからは、SNSと他チャネルをどう組み合わせるかという視点も含め、マーケティング全体をさらに深掘りしていきましょう。

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第３章：今、注力しているマーケティングチャネルの最新動向

アンケートでは「マーケターが今、注力しているマーケティングチャネル」を尋ねたところ、YouTubeがトップとなり、回答者の38％が選択しました。これに続いたのが、X（旧Twitter）の32％、Instagramの26％、LINE（公式アカウント含む）の21％でした。

その他、TikTok（16％）、Google（リスティング・SEO含む）（15％）、Facebook（8％）、メールマーケティング（6％）、オウンドメディア（自社ブログ等）（4％）が続きました。

この結果から、SNSプラットフォームを中心としたデジタルチャネルへの注力が引き続き強いことがわかります。一方で、リスティングやSEO、メール、オウンドメディアなど、いわゆる“オールド”と呼ばれる手法も一定数の支持を集めており、目的に応じて複数チャネルを使い分ける動きが見て取れます。

ポイント①：コンテンツマーケティングやコミュニティ運営はどこまで重視されている？

YouTubeやLINE公式アカウントへの注力度が比較的高いことはコンテンツマーケティングやコミュニティ運営の重要性を示す要素にもなっています。

（１）YouTube：

• ブランドや商品に関するロング動画の解説や、ライブ配信でのユーザー参加型企画など、深いコミュニケーションを図れるチャネルとして注力している企業が多い。

• 短尺動画（YouTubeショート）との掛け合わせで“検索経由の流入＋SNS拡散”を狙う試みも。

（２）LINE（公式アカウント含む）：

• クローズドな環境だからこそできる顧客との双方向コミュニケーションや、友だち登録によるセグメント配信が強み。

• LINEオープンチャットに続き、公式アカウントも含めた“コミュニティマーケティング”の実践事例が増加中。

こうした点から、「SNS広告」を軸としつつも、独自コンテンツの発信やファンコミュニティを作り上げることで長期的な顧客関係の構築に注力している企業が少なくないことがうかがえます。

ポイント➁：注力チャネルを選ぶ際のポイント

（１）Cookieレス時代への対策

ブラウザやOSのプライバシー保護強化により、従来のCookieベースのトラッキングが制限され、広告ターゲティングや効果測定が難しくなってきています。SNSや検索広告に依存しすぎるとデータ取得の精度低下やリターゲティングの困難化が懸念されるため、今後は以下のような対策が必要になります。

• ファーストパーティーデータを活用した顧客理解・施策最適化

• メールマーケティングやLINE公式アカウントなどで、直接コミュニケーションできる基盤を整備

• オウンドメディア上の会員登録や会員限定コンテンツなど、自社でデータを蓄積し、ユーザーとの接点を持続させる

（２）広告費用の高騰とROI最適化

特に人気の高いYouTubeやX、Instagramでは、広告出稿が増えるほど広告費用の高騰が続いています。限られた予算で成果を最大化するためにはROI重視のチャネル選択が必須です。

• 継続的なA/Bテストにより、CVR（コンバージョン率）やCPA（獲得単価）を定期的に検証

• 大規模投資前に、小規模キャンペーンでテスト▶良い結果が出たら拡大といった段階的アプローチ

• クリエイティブの質の向上で広告効果を引き上げる

（３）チャネル間連携の重要性

今回のアンケート結果では100人の内、66人の過半数以上が複数の選択をしており、ほとんどの企業・担当者は複数のチャネルを組み合わせてマーケティングを実施しています。

例えば「SNS広告でユーザーを獲得▶自社Webサイトやオウンドメディアで詳しい情報を提供▶メールやLINEでナーチャリング」というフローは、定番になりつつあります。

• SNS × オウンドメディア × MAツール：

  SNS広告で幅広く認知獲得▶オウンドメディアで興味・関心度を高め▶MA（マーケティングオートメーション）ツールで行動をスコアリングし、適切なタイミングでメール配信・LINE通知

• ソーシャルリスニングで顧客のリアルな声を収集し、商品・サービス開発やクリエイティブ改善につなげる

こうした「チャネル間のデータ連携と一貫性のある施策設計」がCookieレス時代にも対応できる持続的な成果を生み出すポイントと言えます。

第３章まとめ：目的に応じた複数チャネルの活用がカギ

アンケートでは、YouTubeやX（旧Twitter）、InstagramなどSNS関連のチャネルに多くの支持が集まりつつも、Google（リスティング・SEO含む）やメールマーケティング、オウンドメディアといった手法にも一定の注力が見られました。

また注目しているチャネルのアンケートでは過半数の回答者が複数のチャネルを選択していました。

これは、多くのマーケターが「単一チャネルで全てをまかなうことは難しい」と認識し、特性や顧客層に合わせた使い分けを行っている証拠とも言えます。

• Cookieレス時代に備えたデータ活用や広告コスト高騰への対応

• コミュニティマーケティングとコンテンツマーケティングによる長期的ファンの育成

• チャネル間連携を前提にした施策設計

上記のような観点をもとに自社のマーケティングチャネルを選び目的に合わせて適切に配分することが、今後ますます重要になるでしょう。

次章では、「もし予算が倍になったら何をするのか？」というアンケート結果をもとに、マーケターの本音や優先度の高い施策を掘り下げていきます。

そこからは、どのような分野に投資意欲が集まり、いかに事業成長につなげようとしているのかを探ってみましょう。

※本調査の内容は前編・後編に分けて公開しています。
後編はこちら

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調査概要

調査日：2025年3月18日

調査対象地域：全国

調査機関：Freeasy

調査方法：オンラインアンケート調査

調査人数：100名

調査対象：マーケティング責任者

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