これからは「食・寝・働分離」が重要に! 新たな住環境を提案するW PROJECTが始動
~いまこそ日本の住環境の見直しを~
日本でテレワークが進まない理由とは?
新型コロナウイルスの蔓延により、加速的に推進されているテレワークは、働き方の多様化と共に、今後も増加することが予測されます。しかし、厚生労働省が発表した調査では、中小企業を含めた全国の企業でテレワークを取り入れている企業は全体のわずか5.6%。こうした背景には、働く環境が家に整っていないことも一つの理由に挙げられています。
諸外国と比べても、日本の一人当たりの床面積は23㎡と狭小です。そのため、一般的な一人暮らしの部屋では、ダイニングやリビング、キッチン、寝室などが一つの部屋に集約。その限られたスペースに新たに働く場としての機能を備えようとすると、暮らす場所としての住空間は更に圧迫されてゆきます。「食寝」という本来ならリラックスするための空間が侵食されている状況は、良い住環境であるとは言い難いのではないでしょうか。
デザイナー 山下 泰樹 が考える 「食・寝・働分離」による居住空間充実計画 ~W PROJECT ~
デザイナー山下泰樹は、長年に渡りオフィス環境を働くひとにとって居心地の良い場所へと大きく変えてきた経験を活かし、テレワークに対応する次世代型の居住空間を実現するべく、これまでの「暮らしの在り方」を再定義するW PROJECTをスタートいたしました。
キーワードは「食・寝・働分離」。当たり前になってしまった狭小な居住環境を見直すため、まずは一人一人が豊かに暮らせる一人当たりの面積の倍増化を提案します。空間に余裕が生まれることで、それぞれの空間を「食べる」「寝る」「働く」という目的に 合わせた間取りを可能にし、仕事をするための専用スペースを確保するというストレスの少ないリモートワークにも対応する暮らしが実現できます。夫婦共働きの家庭や、子供を持つ家庭にとって、一人一人のスペースを拡げる重要性は非常に高く、単身暮らしの人にとっても豊かで質の高い住空間が与える影響はとても大きく有益です。
この新しい形の住宅は、皆さんに新たなライフスタイルを提供すると共に、住居の新たな価値を創造するものと考えています。私たちは、このプロジェクトをLDKにW(Work)をとW(2倍)を併せ持つ新プロジェクト「Wプロジェクト」として展開して参ります。
企業もワーカーも共に嬉しい、コスト切替の仕組み
今後、テレワークを主とした働き手が増加することが予想される中、企業は雇用のために必要であったオフィス床面積分のコストや、通勤費にかけていたコストを削減することが可能になります。一方で懸念されるのは、住空間を仕事場とするワーカー達の家賃面での負担の増加や、環境が整わない状況下での仕事による、ストレスや仕事効率の低下です。そこで私たちが提案するのが、このWプロジェクトによる住居の、社宅や福利厚生としての活用です。これまでオフィスで提供してきた「働くための環境」を「快適に働ける住環境」への投資に切り替えることで、企業はワーカー達の労働環境を整備できると共に、ワーカー達は満足度の高い「暮らし」を実現することができるのです。
暮らしをトータルコーディネートする家具
Wプロジェクトが提案するサービスアパートメントは、家具やプロダクトを完備した状態で提供をいたします。仕事に適したデスクやチェア。リラックスしたプライベート空間を演出するソファやテーブル。空間のプロフェッショナルであるデザイナー山下泰樹が提案する選りすぐりの家具やプロダクトとの生活もWプロジェクトの魅力です。
リノベーションによる早期実現
Wプロジェクトは新しくビルを建設するのではなく、活用されずにいるホテル等の既存の建築物をフルリノベーションして再生します。これによりスクラップアンドビルドではない持続可能な社会の実現を目指しています。さらに新築工事と比較するとリノベーションは工事期間が短いため、今般の感染症に対する生活の変化や、BCP(事業継続計画)などスピードが重視される社会課題に対して早期に対応が可能となります。今後はブランドをパッケージ化させ、「日本の暮らしを再定義する」という理念に共感していただける企業の方と協働したプロジェクトの実現を目指しています。
過密した東京一極集中を和らげ、地方で暮らしながらリモートで働くことも
Wプロジェクトの発展形として、豊かな自然溢れる鎌倉や軽井沢と言った都市から離れた場所でリモートワークを行う暮らしも視野に入れています。これにより地方における空き家問題の解決や、都市部だけで なく地方にも働ける場所を生み出すことでの人の拡散、さらには都市部ほどの高コストにはならず一人一人の豊かな空間の提供が可能になります。
Wプロジェクト始動への想い
デザイナー 山下 泰樹(Taiju Yamashita)
テレワークが声高に叫ばれるなか、ITなどのソフト面では議論が進むものの、本来の人が最も大事にするべき「暮らし」のあり方が置き去りになってしまっているなと感じていました。本来寛いだり、団欒する場であった家という環境に仕事という要素が増えました。特に限られた面積の住宅で一人暮らしをしていたり、子育てをしている家庭の人たちにとっては、現代の暮らしは「働く」という要素を加えるには十分な環境であるとは言いがたく、今こそこの暮らしの在り方を再定義する必要があるのではないかと感じました。冬が長い北欧の暮らしのように、長い時間を過ごさなくてはならない家を大事にするという考え方が、日本でも当たり前になっていき、暮らしが豊かに変わっていく社会を目指したいと思っております。
プロフィール 山下泰樹 デザイナー
1981年生まれ、東京都出身。2008年に株式会社ドラフトを設立。国内におけるオフィスデザインの先駆けとして活動を開始し、プロダクトブランド「201˚」のデザイン、都市開発、環境デザインまで活躍の場を広げている。Best of Year、SBID、INSIDE Awardなど海外のデザイン賞を多数受賞するなど、日本の若手デザイナーとして国際的評価も高い。2017年桑沢デザイン研究所非常勤講師。
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