2020年度の活動報告と2021年度に向けて
~浄土真宗本願寺派 築地本願寺からのお知らせ~
2020年度は社会全体で新型コロナウィルス感染防止に取り組む一年となりましたが、
築地本願寺にとっては多くの新たな試みが始まった一年ともなりました。
主な活動をご報告するとともに、2021年度上半期の予定をお知らせします。
築地本願寺にとっては多くの新たな試みが始まった一年ともなりました。
主な活動をご報告するとともに、2021年度上半期の予定をお知らせします。
- これからも時代に対応できる“スマートテンプル”を目指して
築地本願寺でも参拝者への感染予防対策、本堂や執務室の定期的な消毒、職員の勤務体制の変更や手洗い・うがいの徹底など、政府方針に基づいて考えられる限りの対応を行っています。しかし、緊急事態宣言発令の影響もあり、参拝者そのものは大きく減少、海外からの観光客の姿もほぼ消滅しました。その結果、カフェやショップなどの売り上げも2019年度と比較すると、ほとんどが5割減以下となってしまいました。
しかし、お寺は閉じてしまうわけにはいきません。むしろ、社会的に不安が広がりやすい状況だからこそ、お寺や僧侶を必要とする方々がいるはずです。そんな想いの中で2020年4月から始めたのが、法要のライブ配信でした。「お勤めを画面越しで行うなんて」というご批判も想定しつつ始めましたが、結果としてコロナ対策のみならず、健康上の理由や地方在住などで参拝したくてもできなかった方にも利用できると、大きな反響をいただきました。これ以降、家族向けの法要のライブ配信や、GINZAサロン(カルチャーセンター)の講座内容もライブ配信を行うなど、インターネットを積極的に活用し、仏教と築地本願寺に触れていただく機会を作っています(詳細後述)。
築地本願寺は「スマートテンプル」を目指しています。これは築地本願寺の造語であり、“既存のリアルなお寺と、ネット上の仮想的(=バーチャル)な寺院を融合した新しいお寺の有り方”の総称です。もともとは、「リアルでの充実をはかり、時代に適応できるような改革を行うため、手段としてDX(デジ タルトランスフォーメーション)を活用し、門信徒や参拝者の方々へ様々な価値やサービスを提供できるお寺」に築地本願寺を変革するために掲げていた目標でしたが、図らずもコロナ禍で2020年度に一気にその施策がスタートし、成果も少しずつ現れています。仏教・浄土真宗の教えそのものは時代を経ても変わることがありませんが、その伝え方は、時代に合わせて変えていかなければなりません。そのための新しい取り組みを僧侶や職員スタッフがアイデアを出し合い、試行錯誤しながら取り組み、実現できた結果だと考えています。
新型コロナウィルスはいつ収束するのか、
私たちには予測もつきません。お釈迦様の
説かれた『八正道(はっしょうどう)』
(苦しみを離れ、涅槃に導くための教え)
という八つの生き方のうちの一つ、
『正精進(しょうしょうじん)』という
言葉の様に、「正しく努力する」生き方を
日々実践していくのみです。
昨年11月に築地本願寺が行った不安調査では、若い方を中心に多数の方が見えない日々への不安を抱えていることが分かりました。そのような不安に一つでも寄り添えられるよう、築地本願寺では感染対策に細心の注意をはらいながら、リアルなイベントなども少しずつスタートを目指します。また、今後もスマホでのアプリ開発など、引き続きITを活用することで、いつでもどなたでも安心して僧侶に相談できたり、仏教の教えに触れる場の拡張を目指してまいります。
築地本願寺 宗務長 安永雄玄
- 築地本願寺のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでいます
コロナ感染対策の一環として開始した施策もありますが、結果として、遠方にお住まいの方や健康状況から築地本願寺への参拝が難しい方などにも喜ばれるサービスとなり、「だれ一人取り残さない」という理念のもとで進めているSDGsの取り組みにもなっています。「ご縁のない方と新たにつながり」、「ご縁のある方とはさらに絆を深められる」ために、築地本願寺はデジタル技術を有効活用し、今後も様々な施策を実施していきます。
・ご家族向けの法要や週末の法話などのライブ配信
・GINZAサロンでの講座のライブ配信
銀座にあるサテライトテンプル「GINZAサロン」では、仏教を学ぶ講座やヨガや呼吸法などの体験型講座を開催していますが、新型コロナ感染対策として、会場参加の替わりに可能なものについてはオンライン配信を始めています。これにより、例えば従来は50人しか参加できなかったヨガ講座が200人参加することが可能となりました
※GINZAサロンの利用には築地本願寺倶楽部に入会が必要です
・築地本願寺倶楽部会員のポイントシステム導入(境内全体)
築地本願寺倶楽部の会員の方には専用のICカードがあり、本堂や納骨堂でカードリーダーに会員カードをタッチすることでポイントが付与されます。ポイント数に応じてオリジナル記念品との交換などが可能です。また、築地本願寺施設内にあるカフェTsumugiやオフィシャルショップ、日本料理「紫水」でもカードリーダーにタッチすることで割引が可能です。
・職員のテレワーク環境を整備
4月の緊急事態宣言発令により、政府の要望に合わせて、築地本願寺でも交互に出勤し寺務にあたる班体制を整えました。また、従来よりZOOMを利用してのオンライン会議を始めていましたが、PCを必要とする全職員にPCを配布し、本格的に自宅からのテレワークを稼働させています。
- 公式インスタグラム、ツイッターで積極的に情報発信中
築地本願寺では2019年からインスタグラムでの情報発信を開始し、お寺の日々の営みや行事などの写真を投稿しています。現在ではフォロワーも3000人を超えています。また昨年12月からは、ツイッターも開始しました。今までお寺にご縁の無い方に情報を届けるため、毎日2ツイート程度の投稿を行い、現在では約1500人のフォロワーがいます。これからも広く大勢の方に、築地本願寺や仏教に興味をもっていただけるようSNSを活用していきます。
・築地本願寺公式インスタグラムアカウント tsukijihongwanji_official
・築地本願寺公式Twitterアカウント @tsukijikoushiki
- 4月から新しいラジオ番組が始まります
2本目は、文化放送の『あなたのそばに歎異抄』です。2023年に親鸞聖人御誕生850・立教開宗800年を迎えるにあたり、『歎異抄』を多くの方に分かりやすくご紹介する番組です。コロナ禍で社会に不安が広がる中、『歎異抄』を通じて、前向きになれる言葉や教えをリスナーに届けます。放送時間は、毎週日曜5時50~55分。
初回放送は4月4日(日)です。パーソナリティはフリーアナウンサーの長野智子さんが務めます。週末の朝は、ぜひ築地本願寺と共にお過ごしください。
- 朝からお寺で地域交流!「築地テンプルモーニング」を始めました
その後は僧侶による短い法話を聞いていただき、参拝記念カードなどお土産を参加者にお渡しして解散となりました。解散後にも数名の方が10分程度、その場にいた僧侶たちとお話をされていきました。
参加してくださった方からは『なかなか無い機会なのでうれしかった』との感想をいただいています。
開催は不定期、参加については事前予約不要なので、当日参加、途中参加・退出も自由ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
【概要】
●タイムスケジュール
7:00 晨朝勤行参拝(自由)
7:40 チェックイン(本堂後方で担当僧侶がお待ちしております)・掃除開始
7:55 僧侶からの「朝の活力ワード」
8:00 自由解散(僧侶とお話ししたい方はお気軽にお声がけください)
●服装
フォーマルでもカジュアルでもどんな格好でも結構です。
※お掃除はごみ拾いや、堂内の簡単な掃除になります。
●今後の開催予定
4月5日(月) 7:00~8:00頃まで
5月10日(月) 7:00~8:00頃まで
6月7日(月) 7:00~8:00頃まで
※日程については、HPやTwitter、インスタグラム上にてご確認ください。
- 築地本願寺 今後の予定
●パイプオルガン ナイトタイムコンサート(毎月末の木曜日)
※ランチタイムコンサートは現在休止中です。
※ナイトタイムコンサートは築地本願寺倶楽部限定のコンサートですが、オンライン配信
(YouTube 築地本願寺チャンネル)でもご視聴いただけます。予約・会員登録は不要。
●築地テンプルモーニング(朝活)(毎月第一月曜日)
※新型コロナウイルス感染症拡大予防対策により行事予定は変更する可能性があります。
事前に築地本願寺ホームページなどでご確認ください。
- 浄土真宗本願寺派 築地本願寺について
築地本願寺は、京都の本願寺(西本願寺)を本山とする浄土真宗本願寺派の寺院です。現在の本堂は1934年に落成。オリエンタルな雰囲気をもつ外観と、浄土真宗寺院の伝統的な造りの内観、さらにパイプオルガンやシャンデリア、ステンドグラスもあるユニークな礼拝施設です。本堂や正門などは2014年に国の重要文化財に指定されました。
“開かれたお寺”のスローガンのもと、誰もが入りやすく、親しめる場所を目指して、境内にカフェ・ショップ・書店が入ったインフォメーションセンターもあります。
新型コロナウイルス感染症拡大以降は、オンラインで法要をお受けしたり、YouTubeチャンネルに法話をのせるなど、非対面でも教えにふれられる機会を多数設けていますので、ぜひHPをご覧ください。
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