GOOD COFFEE FARMSと国際協力機構(JICA)、連携協力についての覚書を締結

持続可能なコーヒーバリューチェーンの構築を目指した実証実験を開始

グアテマラ発スペシャルティコーヒーを生産するGOOD COFFEE FARMS株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:カルロス・メレン、以下「GOOD COFFEE FARMS」)は、グアテマラにおいて持続可能なコーヒーバリューチェーンを構築することを目的に、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)と連携協力する覚書を2022年1月26日に締結しました。
  • 連携協力に至った背景

グアテマラは世界第10位のコーヒー生産国であり、コーヒーはグアテマラにおける主要な農産物の輸出品の一つです。しかし、生産者の9割以上を占める小規模農家は、資金やノウハウが不足しているため、収穫したコーヒーチェリーを加工(脱穀・発酵・乾燥など)することなく仲介業者に販売しています。輸出にいたるまでには複数の仲介業者や輸出業者を経由するため、小規模農家には気候変動や疫病対策で年々上昇する生産コストを賄うに十分な対価が残らず、離農するものも増えています。

また、小規模農家の栽培知識が不充分であることから、農薬や肥料が不適切な方法で長年与えられているケースも多く、生産性の低下やコーヒーの木そのものの枯死が発生しています。さらに、複数の小規模農家がコーヒーチェリーを持ち寄る大量生産を前提とする加工場では、大量に発生する廃水・廃棄物(コーヒーの実の脱穀で取り除かれるカスカラ)によって環境汚染も引き起こされています。

コーヒー生産は持続可能とは程遠い状況に置かれています。

これは、グアテマラに限った話ではなく、多くのコーヒー生産国の実状です。
 

署名時の様子(左から、井本佐智子 JICA理事、カルロス・メレン GOOD COFFEE FARMS 代表取締役社長)署名時の様子(左から、井本佐智子 JICA理事、カルロス・メレン GOOD COFFEE FARMS 代表取締役社長)

 

JICAとGOOD COFFEE FARMSは、上述の課題を解決するため、生産から加工・販売にいたるまでの持続可能なコーヒーバリューチェーンモデルの構築を目指した実証事業を行います。GOOD COFFEE FARMSが実践しているバリューチェーンモデルの効果を検証するとともに、JICAの有する開発途上国に関する情報や、公的機関・専門人材との繋がり等を活用し、連携協力してモデルの強化に取り組みます。

また、実証にあたっては、土壌や水質の改善に関する優れた技術を有する国土防災技術株式会社(以下「国土防災技術社)とも連携してまいります。グアテマラ国内のコーヒー生産団体や他の民間企業との連携も模索しつつ、グアテマラのコーヒー産業の発展に寄与するとともに、様々な社会課題の解決やSDGs達成への貢献に向けて、新たなインパクトを共に創出し、持続可能な世界の実現を目指していきます。

 

  • 具体的な取り組み

GOOD COFFEE FARMSは、小規模農家にとってもリーズナブルで取り扱いの容易な自転車を動力とするコーヒーチェリー脱穀機 (以下「自転車脱穀機」)を開発・導入し、彼らが自ら生産・加工したコーヒー豆を日本で販売するところまでを一貫して行っています。自転車脱穀機は、燃料や電気を使わず、廃水も出さないため、環境への負荷はありません。また、脱穀で発生するカスカラもアップサイクル商品のカスカラティーや肥料として活用するサステナブルな生産・加工体制を築いています。環境負荷を減らし、トレーサビリティの確保された(どのように生産、加工され、流通し、販売されているか確認できる)高品質のコーヒー豆を適正な価格で販売することで、コーヒー農家の収入向上に取り組んでいます。

自転車脱穀機を使用しコーヒーチェリーを脱穀している様子自転車脱穀機を使用しコーヒーチェリーを脱穀している様子

国土防災技術社は、自然界に微量にしか存在しないフルボ酸を国内の森林資源から世界で初めて人工的に精製し、高濃度フルボ酸含有の植物活性剤「フジミン®」を生産しています。土壌環境を改善する効果や植物の生育を促進する効果を有する本製品を活用し、世界各国の土壌改善、緑地化に取り組んでいます。

 

植物活性剤「フジミン®」(国土防災技術社提供)植物活性剤「フジミン®」(国土防災技術社提供)


実証実験の主な取り組みは以下のとおりです。
  1. GOOD COFFEE FARMSに所属するグアテマラのコーヒー農園で自転車脱穀機を活用してコーヒー豆を加工し、水や電力の削減効果を検証する。
  2. フジミン®を活用し脱穀時に排出されるカスカラを堆肥化し、コーヒーの木へ施肥する場合の生産性と品質の向上効果について検証する。
  3. フジミン®を活用し、コーヒー豆精製時に排出される廃水の浄化効果を検証する。
  4. トレーサビリティの確保された流通経路の開拓やSDGs・サステナビリティを打ち出したブランド戦略の可能性について追求する。

 

  • JICA中南米部担当理事 井本佐智子氏のコメント

JICA中南米部担当理事 井本佐智子氏(JICA提供)JICA中南米部担当理事 井本佐智子氏(JICA提供)

コーヒー産業に潜むさまざまな課題の解決に果敢にチャレンジするGOOD COFFEE FARMS株式会社と、グアテマラにおいて持続可能なコーヒーバリューチェーンを構築するための協力覚書が締結できたことを大変嬉しく思います。我々がコーヒーを美味しく飲んでいる一方で、主要な生産国であるグアテマラでは、コーヒーの国際価格の変動や、地力の低下に起因する生産性の低下などから安定的に収入を得ることが出来ず、離農する小規模生産者が増加しており、また加工の過程で生じる廃水から環境への負荷が生じているなど、コーヒー生産を持続可能な産業にしていくためには大変多くの課題があります。

このような状況の中、GOOD COFFEE FARMS株式会社の持つ、小規模農家が対応しやすく環境負荷も低い優れた生産・加工技術やスペシャルティコーヒーのマーケティングのご知見、ノウハウを活用させて頂き、持続可能なコーヒーバリューチェーンを協働して構築していくことは大変意義深く、この覚書を通じたGOOD COFFEE FARMS株式会社との協働に期待しております。

 
  • GOOD COFFEE FARMS 代表取締役社長 カルロス・メレンのコメント

GOOD COFFEE FARMS代表 カルロス・メレンGOOD COFFEE FARMS代表 カルロス・メレン

「GOOD COFFEE FARMSは、コーヒー産業に根深く残る社会課題を解決するため、事業活動を通じて持続可能なバリューチェーンモデルを実践していくことを使命としています。既に、自転車脱穀機を軸とする独自の生産・加工体制にはグアテマラ国外からも導入を要望する声が広がっており、順次モデル拡大の計画を進めています。


その中で今回、開発途上国の抱える課題解決に幅広い知見を有するJICAと、お互いの志を共有し覚書締結に至れたことは、非常に意義深い一歩となりました。本実証実験を通して、モデルの効果を検証し、また両者のパートナーシップをさらに深化させることで、コーヒー産業の持続的な発展と小規模農家への多様な機会の提供に向けた取り組みを加速させていきます。」

 
  • JICA について
日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、人間の安全保障と質の高い成長の実現に向け、「信頼で世界をつなぐ」をビジョンに掲げて約150の国と地域に対し国際協力を実施しています。96か所の海外拠点および14か所の国内拠点を通じて、開発途上国の抱える課題解決のための事業を展開しています。

 
  • GOOD COFFEE FARMS について
グアテマラの家族経営の小規模農家と共にスペシャルティコーヒーを生産しているコーヒー生産者団体。水・電気・燃料を使用しない自転車脱穀機「ドライ・バイシクル・パルピング」を開発し、従来から課題となっていた大規模な精製手段の壁を打ち破り、環境問題の解決に貢献できるだけでなく、金銭的余裕やノウハウの少ない小規模農家も参入できる世界初となる枠組みを構築。
Coffee Changing The World™(コーヒーで世界を変えよう)をスローガンに、今後も小規模生産者一人ひとりがビジネス/フランチャイズオーナーとして共に成長できることを目指し、情報提供やイノベーションを通じて、より多くの生産者が機会を得られる仕組みをつくっていきます。


GOOD COFFEE FARMS株式会社
代表取締役:カルロス・メレン
所在地:東京都中央区八重洲2-6-21三徳八重洲ビル10階
HP: https://www.goodcoffeefarms.com/
Instagram: https://www.instagram.com/goodcoffeefarms/
Twitter: https://twitter.com/goodcoffeefarms
公式ブログ: https://note.com/goodcoffeefarms
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