動画制作の課題浮き彫りに コストやスピード、コミュニケーションの壁
動画制作に関わる1,651 人へ調査 DX化の必要性明らかに
調査概要
調査期間:2023/02/24~2023/2/26
調査委託先:株式会社ジャストシステム「Fastask」
調査対象:事前調査で「動画制作に仕事上関わることがある」と答えた25歳~45歳
有効回答数:1,651
調査方法:インターネット調査
制作進行時のコミュニケーション課題が招く負の連鎖
動画制作の業務の進行においての悩みや課題について、当てはまるもの上位3つを質問をしました。(Q1)
この質問からは、「コミュニケーションが面倒・難しい」「修正指示などの進行管理が面倒」といった、チーム内の伝達・共有に関する悩みを抱える人が多く見られました。これは、会社間によってコミュニケーションツールやデータ共有ツールがバラバラであることや、動画の”修正指示書”の作成に莫大な時間がかかる現状があることが原因とみられます。動画はニュアンスや細かな修正点を伝えることが難しいため、約40〜50%の確率で修正漏れが起こると言われており、指示は一回の制作で5~10往復ほど発生します。この点において、”面倒””難しい”といった印象があるものと思われます。
また、1位と回答した人が多かったのが、「コストが高い(費用対効果が合わない)」との課題。これは、動画制作において、プロデューサーやディレクターの他、必要に応じてカメラマンやナレーター、デザイナー、キャスト等多くの人が関わる場合があることが要因として挙げられます。更に、先述したコミュニケーション部分がスムーズに進まないため一人ひとりの稼働時間が長くなったり、修正回数が増えてしまい、人件費が嵩んでいることも考えられます。「制作のスピード感が合わない」といった課題も、上記が原因の1つとして繋がってくるものと考えられます。
情報共有や意思疎通のスムーズさが要に
制作の進行部分でお困りの悩みや課題などについてを自由回答で質問したところ(Q2)、大きく3つに関しての意見が多く集まりました。
1つ目は「コストが高い」との意見です。最も多く、Q1に引き続き多くの人が悩んでいることがわかりました。中でも「相場感が不明」といった意見もあり、クリエイターは専門的な分野であるためブラックボックス化されていることが伺えます。
2つ目はタスク管理や情報共有に関しての意見です。「グループでのタスク管理が杜撰になってしまう」「どのように担当に引き継げばわかりやすいかわからない」等の意見からは、タスク管理やナレッジの蓄積を、チーム・社内・後任者のメンバーの誰もが把握できる状況が構築されていないことがわかります。
3つ目はコミュニケーションに関する意見です。「説明が難しい」「ちょっとだけの、範囲が把握しずらい」との意見は、動画ならではの課題としてよく聞かれるものです。Q1でもありました通り、クライアント側とクリエイター側の修正指示の意思疎通がうまくいかないことが、コストの増加や進行スピードを阻害してしまう原因にもなりえます。
悩み解消につながるツール「ほとんど使わない」「全く使わない」が約半数
動画制作のプロジェクトの際に使用されているツールについてを質問しました。(Q3)
Q2ではタスク管理やナレッジの蓄積を悩みに挙げる人が多くいましたが、その点を解消出来る制作コラボレーションサービスやタスク管理サービスは、「ほとんど使わない」「全く使わない」と回答した人が他のツールよりも多く、半数弱いることがわかります。
制作進行業務を効率化するサービス、8割の人にニーズあり
「制作進行業務(修正指示・タスク管理・データ共有)が効率化されるサービスがあれば導入してみたいと思うか」の質問では(Q4)、「すでに導入している」が31.2%、「導入したいと思う」が48.5%であり、導入に積極的である層が8割を占める結果となりました。様々な業界でDX化が進む昨今、動画業界でも制作進行管理サービスは数年前から各社によってリリースされており、この結果からもそのニーズは大きいことがわかります。しかし、「導入したいと思う」に留まり導入に至っていない人が半数を占めている原因に関しては、追及の余地があるでしょう。
重視する機能については(Q.5)、どれも一定であり大きな差は見られませんでした。質問にある事項はどれも制作進行において効率化したいタスクであることがわかります。
まとめ
・コミュニケーションがスムーズでないことがコストやスピード面の課題に繋がり、負の連鎖となっている可能性がある
・情報が一元管理され、メンバーが共通認識を持てる環境が必要
・悩みの解消に繋がる制作進行管理ツールのニーズ大
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rayout株式会社について
2019年4月創業。
お客様のビジネス課題を解決するためのクリエイティブ制作は、300社以上のクライアントと1500件以上の実績があります。また、自社で開発・運営を行っているSaaSシステム「MiLK BOX」は、動画制作の制作進行におけるDX化ツールとして注目されています。
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