【特許申請中】コスメディ製薬が「コラーゲンニードル」の開発に成功
コラーゲンとヒアルロン酸の組み合わせによるマイクロニードル技術が、エイジングケア*1の新たなアプローチを可能に。
コスメディ製薬の独自技術で開発された溶解型マイクロニードルは、肌本来の物質であるヒアルロン酸を素材とした長さ数百ミクロンの微細な針に有効成分を含有させ、整列したシート状に成形したものです。 皮膚に貼付することで、ニードルが直接皮膚に入り、成分が溶解・浸透します。その安全性や簡便性からも「注射に代わる新技術」として、医薬分野だけでなく美容分野でも注目され、これまで数多くのマイクロニードル化粧品を皆さまにお届けしてきました。
この度開発に成功したのはコラーゲンとヒアルロン酸をマイクロニードルに共存させた、さらなる技術の深化。エイジングケア*1の新たなアプローチを可能にする化粧品の開発に応用していきます。
背景
紫外線によるコラーゲンの分解をヒアルロン酸により抑制できることを発見
私たちの体の中のコラーゲン、ヒアルロン酸は加齢とともに減少していきます。また、皮膚は紫外線やストレス、乾燥などの影響で常に刺激にさらされ、炎症状態にあります。皮膚内では炎症性細胞が様々な酵素(プロテアーゼなど)を出して炎症を抑制しようとしますが、それによって皮膚中のコラーゲンが分解されてしまい、肌のハリや弾力が失われる原因になっています。
コスメディ製薬は紫外線によるコラーゲンの分解をヒアルロン酸により抑制できることを発見。「三重らせんコラーゲン」に着目し、さらに健やかで美しい肌を保つために必要な、ヒアルロン酸を組み合わせたマイクロニードル製剤化の研究をスタートしました。
課題
困難であった「三重らせんコラーゲン」を独自の技術でマイクロニードル作製
ヒアルロン酸は肌の弾力を保ち保湿する役割があり、衝撃から皮膚を守る働きをします。コラーゲンは弾力性の高い繊維状の組織で形成されおり、肌にハリや弾力を与えます。つまり2つの成分は「コラーゲンが皮膚組織を支える役割を担い、支えられた組織の間にヒアルロン酸が充満することで、肌を健やかで美しい状態に保つ」という働きをしています。コラーゲンが真皮中でこのような働きをするには三重らせん構造であることが必須ですが「三重らせんコラーゲン」は非常に不安定。そして通常の化粧品に配合して肌へ塗布しても、分子量が大きいため、肌に全く浸透しません。
三重らせん構造を持つコラーゲンとヒアルロン酸は、相溶性が悪く、マイクロニードルを作製することは技術上非常に困難でしたが、コスメディ製薬の独自の研究開発技術により、マイクロニードルの作製に成功。「コラーゲンニードル」が誕生しました。この新技術を応用したマイクロニードル化粧品はこれまでになく、現在特許申請中です。
成果
コラーゲンとヒアルロン酸をマイクロニードルに共存させることで、肌のハリや保湿効果の持続性に期待
今回、ニードルに配合され皮膚内へ浸透した「三重らせんコラーゲン」の安定性を検証した結果、コラーゲン単独よりも、コラーゲンとヒアルロン酸を同時に配合することで、コラーゲンがプロテアーゼによる分解から70%抑制できることが確認できました。また、逆にヒアルロン酸もコラーゲンに守られて、ヒアロニダーゼ酵素の分解を避けることが期待でき、効果の持続性が高まります。
研究・開発者からのメッセージ
人生100年時代。皆さまのハリのある笑顔のために。
年齢を重ねる度に肌の悩みは多くなり、下を向いて過ごす毎日も多くなるでしょう。私たちの「コラーゲンニードル」の技術が、人生100年を生きる皆さまのエイジングケア*1となり、ハリのある笑顔をつくりだすことをイメージして、開発を進めました。間もなくこの「コラーゲンニードル」の化粧品が皆さまのお手元に届きます。
コスメディ製薬は研究・開発型企業として、医療と美容の両分野で最高の技術、品質、サービスをお届けし、世界中の皆さまのQOL(生活の質)の向上に貢献することが存在意義です。今後とも私たちのマイクロニードルは「注射に変わる新技術」として世界中にイノベーションを起こします。
コスメディ製薬について
京都薬科大学における経皮吸収の基礎研究で培った技術をもとに医薬品、化粧品および医療用粘着製品を開発する製薬メーカーです。世界で初めて*2マイクロニードル化粧品を製品化するなど、経皮浸透技術を応用したオリジナル化粧品を開発・製造・販売しています。
【会社概要】
社名:コスメディ製薬株式会社
本社所在地:〒601-8438 京都市南区西九条東比永城町75 GRAND KYOTO 3F
代表者:代表取締役社長 権 英淑
設 立:2001年5月30日
コーポレートサイト:https://cosmed-pharm.co.jp/
* 1 年を重ねた肌にうるおいを与える
* 2 公益社団法人 日本薬剤学会発行 学会誌「薬剤学」より
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