【初公開】JR 西日本 × 日本信号 × 人機一体 による「人機プラットフォーム」の開発成果としての実用レベル試作機を、2022 国際ロボット展にて初公開しました

株式会社人機一体が目指す「先端ロボット工学技術の社会実装」の先陣を切る空間重作業人機の実用レベル試作機が、2022 国際ロボット展にて初公開されました。

人機一体

西日本旅客鉄道株式会社、日本信号株式会社、株式会社人機一体の3社は、2021/03/18 に発表したとおり、PF06 空間重作業人機社会実装プラットフォームにおいて、高所重作業対応汎用人型重機「空間重作業人機」開発プロジェクトを推進してきました。

このたび、空間重作業人機社会実装プラットフォームの成果として、空間重作業人機の実用レベル試作機:
  零式人機 ver.2.0
 人機操作機 ver.5.0
を、2022/03/09-12 に東京ビッグサイトで開催された 2022 国際ロボット展にて初公開したことをお知らせします。

※ 株式会社人機一体    本社:滋賀県草津市、 代表取締役社長:金岡博士、  以下「人機一体」
※ 西日本旅客鉄道株式会社 本社:大阪市北区、  代表取締役社長:長谷川 一明、以下「JR 西日本」
※ 日本信号株式会社    本社:東京都千代田区、代表取締役社長:塚本 英彦、 以下「日本信号」

※ 実用レベル試作機:機能と定量的性能の両方を追求し、製品化に向けて段階的仕様達成を目指した試作機
 人機一体は、金岡博士の理念と先端ロボット工学技術をコアに、パワー増幅バイラテラル制御システムとしての「人機」を開発・社会実装することにより「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」ことを実現する立命館大学発ベンチャー企業です。人機一体は、先端ロボット工学技術に基づく新規事業開発支援のための知的財産活用サービス(知的財産を活用したロボティクス製品化コンサルティング事業)「人機プラットフォーム」を運営し、先端ロボット工学技術を広く社会に実装することにより、人の危険作業や重労働の機械化を進めます。

JR 西日本グループは中期経営計画 2022 で「メンテナンスのシステムチェンジ」を掲げ、安全な鉄道・交通サービスの持続的な提供に向けて新しいメンテナンス手法への転換に挑戦しています。
 
日本信号は鉄道の安全性のさらなる向上、工事・オペレーション・メンテナンスの効率化およびシステムの全体最適化を図ることを目指しています。

この3社が連携することにより、人機一体の保有する先端ロボット工学技術、日本信号のメカトロニクス技術と製品化技術、そして JR 西日本グループが抱えるメンテナンス課題のそれぞれが結びつき、社会課題の解決と新規ビジネスの獲得が期待されます。


■ PF06 空間重作業人機社会実装プラットフォーム【既出】

空間重作業人機の社会実装コンセプト空間重作業人機の社会実装コンセプト


空間重作業人機社会実装プラットフォームとは、人機一体が運営する人機プラットフォームの中で、高所での重作業を機械化することを目的として組成されたプラットフォームです。

人機社独自の力制御技術およびパワー増幅バイラテラル制御技術により、人間は安全な場所でロボットを操縦し、高所重作業の機械化を実現することができます。

このプラットフォームに JR 西日本がユーザ企業日本信号が活用企業 として参画しており、2021/04 から3社での連携が本格始動しました。

本プラットフォームにて、これまで「自動化」は不可能と思われてきた高所作業の「機械化」を実現し、高所重作業対応汎用ロボットという新たなビジネスを開拓します。
 

PF06 空間重作業人機社会実装プラットフォームPF06 空間重作業人機社会実装プラットフォーム

https://prtimes.jp/a/?f=d70266-20220315-cf619c60208c7d53132e4342da54386e.pdf

 

 

 開発の経緯

人機一体は、2021/03/18-19 に開催された ロボテス EXPO 2021 @ 福島ロボットテストフィールド にて高所重作業対応汎用人型重機 = 空間重作業人機​ の PoC 試作機である 零式人機 ver.1.0 を発表しました。

参考プレスリリース:
【初公開】JR 西日本 × 日本信号 × 人機一体 による「人機プラットフォーム」を活用した
     汎用人型重機「空間重作業人機​」開発プロジェクトが始動します

     https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000070266.html
 

零式人機 ver.1.0零式人機 ver.1.0


さらに 2021/11/24-26 に開催された 第7回鉄道技術展 にて、機能とデザインを大幅に改良した 零式人機 ver.1.1 を発表しました。零式人機 ver.1.1 は、空間重作業人機の社会実装に向けて、多自由度ロボットの高度制御化技術の実装など、ロボット工学技術の検証と蓄積をするとともに、空間重作業人機の社会における認知度を向上することを、主目的としています。

零式人機 ver.1.1零式人機 ver.1.1

一方で、製品としての空間重作業人機は、単一の試作機(例えば零式人機 ver.1.1)の延長線上に実現されるものではありません。多様なベクトル(各開発要素それぞれの方向性)を合成することにより革新的な製品は生み出されるものであり、それらをシリアルにではなくパラレルに(並行して)開発を進めることにより開発期間を短縮し、製品化を早期に実現することができます。

この考え方に基づき、サイズ、重量など製品としての定量的性能を追求し、かつ零式人機 ver.1.1 に実装されていない緩急剛柔自在な力制御を実現する人機一体の独自技術(PBAC)を搭載した、零式人機 ver.1.1 とは異なるベクトルで表現される実用レベル試作機 = 零式人機 ver.2.0 を開発することとしました。

さらに空間重作業人機の社会実装を見据えて、空間重作業人機を高所に移動させるための車両(例:高所作業車、軌陸両用車)、およびそれらに搭載して一体運用が可能なコンパクトな 人機操作機 ver.5.0 を開発することとしました。


■ 初公開するロボット
 

 

▼ 2022 国際ロボット展におけるデモンストレーション ▲

 


1.全体構成【当日初公開】

今回初公開されたロボットは、零式人機 ver.2.0人機操作機 ver.5.0、および専用高所作業車にて構成されます。

 零式人機 ver.2.0:高所作業車のブーム先端に取り付けられており、高所にて作業するロボット
人機操作機 ver.5.0:高所作業車のコックピットに設置されており、零式人機 ver.2.0 を操作するロボット
専用高所作業車:零式人機 ver.2.0 と人機操作機 ver.5.0 を搭載するため、
        市販の高所作業車を改造した専用車

 

このシステムの主な特徴は、以下2点です。
  • 零式人機 ver.2.0 と人機操作機 ver.5.0 を組み合わせることにより、操作者は零式人機 ver.2.0 の大きな力を操り、それでありながら外界とのインタラクションを感じることが可能となる
  • 現場における実装を見据えて、ロボットと自走可能な専用高所作業車を一体として構築している



2.零式人機 ver.2.0【当日初公開】

零式人機 ver.2.0 は、緩急剛柔自在な力制御を実現する人機一体の独自技術 PBAC を(人型としては)初搭載した人型重機であり、大きな力を操り、それでありながら外界とのインタラクションを可能とするロボットです。さらに現場での制約を考慮したサイズ、重量など定量的性能を追求した、零式人機 ver.1.0 とは異なる開発のベクトルを持つ、空間重作業人機の 実用レベル試作機 です。

本機のトータルデザインは、znug design クリエイティブコミュニケーター / デザイナー 根津 孝太 様に手掛けていただいており、空間重作業人機社会実装プラットフォームの意思である 未来の「働く」を創る ことを具現化したものです。

零式人機 ver.2.0零式人機 ver.2.0



人機操作機 ver.5.0【当日初公開】

人機操作機 ver.5.0 は、自走可能な専用車に搭載するために、小型、軽量化を実現する人機一体独自の新たな特許機構(パンタグラフ式パラレルリンクロボット)を採用して開発したロボットです。

従来の人機操作機 ver.3.2 と比較して小型、軽量であり、操作者に繊細・巧緻な感覚を伝達することと、ロボットと高所作業車・軌陸車を一体システムとして構築することとを両立する新たな操作機です。

 

人機操作機 ver.3.2(左)と 人機操作機 ver.5.0(右)人機操作機 ver.3.2(左)と 人機操作機 ver.5.0(右)

 

■ 今後の展開

今回公開した零式人機 ver.2.0、人機操作機 ver.5.0 の開発成果に加えて零式人機 ver.1.x の開発成果も活用し、これらのベクトルの合成方向にある製品の早期実現に向けて、引き続き JR 西日本、日本信号と開発プロジェクトを推進し、その先にある社会課題を解決し、新たなビジネスを開拓します。


■ 出展概要

2022 国際ロボット展(iREX 2022)リアル会場
https://irex.nikkan.co.jp/exhibitor?freeword=jinki

     日時:2022/03/09(水)〜 03/12(土)10:00-17:00
人機一体ブース:東京ビッグサイト 東 7 ホール、小間番号 E7-55
        東 7 ホール 地図 → https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/dl/iREX2022_map03.pdf
    入場料:1,000 円(事前入場登録者・招待状持参者・中学生以下は無料)

人機一体ブースおよび人機一体ブース内の展示品については写真撮影、動画撮影、SNS 上での共有、拡散を許可しております。ただし、人機一体ブース以外の 2022 国際ロボット展の会場内は原則として撮影禁止です。

代表の金岡博士は、以下の出展者セミナーおよびパネルディスカッションにも登壇しました。

◆ 出展者セミナー S1-4
タイトル:株式会社人機一体は、どうやって人型重機を社会実装するのか
     https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/seminars.html#exhibitors_seminars
  日時:2022/03/09(水)13:30-14:10
  場所:西 3 ホール セミナー会場 ①(定員 100 名)

◆ パネルディスカッション
タイトル:LOVOT、タタメルバイク、人型重機の開発者が語る「日本のロボット産業への想い」
     〜 現状維持バイアスを外し、日本から独創的な産業を興す「楽しい」方法 〜

     https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/seminars.html#semiB09
  日時:2022/03/12(土)10:45-12:00
  会場:西 4 ホール ステージ B(定員 250 名)


■ 西日本旅客鉄道株式会社 = JR 西日本

  社名:西日本旅客鉄道株式会社
 代表者:代表取締役社長 長谷川 一明
 所在地:〒530-8341 大阪市北区芝田二丁目 4 番 24 号
 資本金:2261 億円
事業内容:運輸業・流通業・不動産業・その他

公式ウェブサイトhttps://www.westjr.co.jp/


■ 日本信号株式会社

鉄道をはじめとする交通インフラを支えるシステムおよび機器製造を行なうメーカ。鉄道・道路信号メーカとしては日本国内トップである。最近では、街の信号機や駅の自動改札機、駐車場のパーキングシステム、ロボット事業にも進出している。

  社名:日本信号株式会社
 代表者:代表取締役社長 塚本 英彦
 所在地:〒100-6513 東京都千代田区丸の内 1-5-1 新丸の内ビルディング 13 階
 資本金:100 億円
事業内容:鉄道信号事業・AFC 事業・スマートモビリティ事業・スマートシティ事業・国際事業

公式ウェブサイトhttps://www.signal.co.jp/


■ 根津 孝太 氏 プロフィール
 

znug design 根津孝太氏znug design 根津孝太氏

千葉大学工学部工業意匠学科卒業。
トヨタ自動車入社、愛・地球博『i-unit』コンセプト開発リーダーなどを務める。2005 年有限会社 znug design 設立、多くの工業製品のコンセプト企画とデザインを手がけ、ものづくり企業の創造活動の活性化にも貢献。

「町工場から世界へ」を掲げた電動バイク『zecOO』、やわらかい布製超小型モビリティ『rimOnO』などのプロジェクトを推進する一方、
 GROOVE X『LOVOT』、
 トヨタ自動車コンセプトカー『Camatte』『Setsuna』、
 ダイハツ工業『COPEN』、
 THEMOS ケータイマグ『JMY』『JNL』『JNR』、
 Afternoon Tea ランチボックス『LUNCH WARE』、
 タミヤミニ四駆『Astralster』『RAIKIRI』、
などの開発も手がける。

 

グッドデザイン金賞 2020(経済産業大臣賞)(LOVOT)、
CES 2020 INNOVATION AWARD(LOVOT)、
COOL JAPAN AWARD 2019(LOVOT)、
日本感性工学会 かわいい感性デザイン賞 2019 最優秀賞(LOVOT)、
同 2016 最優秀賞(rimOnO)、
JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2016 最優秀賞(農林水産大臣賞)(Setsuna)、
JIDA MUSEUM SELECTION 2015(zecOO)、
ドイツ iF デザイン賞 2010(THERMOS JMY)、
他多数受賞。

2014~2020 年度グッドデザイン賞審査委員。
著書『アイデアは敵の中にある』(中央公論新社)、『カーデザインは未来を描く』(PLANETS)。


■ 有限会社 znug design
 
  社名:有限会社 znug design(ツナグデザイン)
 代表者:取締役 根津 孝太
 所在地:東京都杉並区善福寺 3-22-10
事業内容:⼯業製品のコンセプト企画・デザイン、企業の創造活動の活性化

公式ウェブサイトhttps://www.znug.com
   ツイッターhttps://twitter.com/kotanezu
 フェイスブックhttps://www.facebook.com/kota.nezu


■ 株式会社人機一体

人機一体は、金岡博士の理念と先端ロボット工学技術をコアに、パワー増幅バイラテラル制御システムとしての「人機」を開発・社会実装することにより「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」ことを実現する立命館大学発ベンチャー企業です。
フィジカルな苦役を無用とするためには「力学ベースの先端ロボット工学技術」の社会における広範な利用が不可欠であり、またそれによって十分に解決可能だと我々は考えます。しかし現状を鑑みると、ロボット工学技術が学術分野において膨大に蓄積されていく一方で、その社会実装は全く不十分です。
株式会社人機一体は「人型重機の社会実装」というシンボルプロジェクトを通してビジョンを強烈に訴え、力学ベースの先端ロボット工学技術の社会実装に突破口を開きます。

  社名:株式会社人機一体
 代表者:代表取締役社長 金岡博士(かなおかはかせ)
 所在地:(本社)〒525-0041 滋賀県草津市青地町 648-1 秘密基地人機一体
     (支社)〒975-0036
           福島県南相馬市原町区萱浜字巣掛場 45-245
           南相馬市産業創造センター内
           人機一体福島基地
 資本金:2 億 1800 万円
事業内容:先端ロボット工学技術に基づく新規事業開発支援のための知的財産活用サービス

公式ウェブサイトhttp://www.jinki.jp/
   電子メール:contact@jinki.jp
   ツイッターhttps://twitter.com/mmseinc
 フェイスブックhttps://www.facebook.com/mmseinc


■ 関連プレスリリース

2022/03/07
【告知】株式会社人機一体は、世界最大級のロボット専門展【2022 国際ロボット展】に出展します
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000070266.html

2021/03/18
【初公開】JR 西日本 × 日本信号 × 人機一体 による「人機プラットフォーム」を活用した
     汎用人型重機「空間重作業人機​」開発プロジェクトが始動します

     https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000070266.html


以上

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会社概要

株式会社人機一体

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URL
https://www.jinki.jp/
業種
サービス業
本社所在地
滋賀県草津市青地町 648-1 秘密基地人機一体
電話番号
-
代表者名
金岡博士
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2007年10月