東京タロット美術館 開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」
国境と分野を越えて、タロットを〈歴史・芸術・哲学・文化〉として捉え直す4日間
メアリー・K・グリア、レティシア・バルビエら世界で活動する研究者・アーティストが参加。2026年10月15日~18日、東京・浅草橋で4日間の特別プログラム

日本では一般的に「占いの道具」として広く知られるタロット。しかし、その長い歴史をたどると、そこには美術、思想、社会的背景など、時代や地域を越えて受け継がれてきたさまざまな文化的要素が見えてきます。
東京タロット美術館は、2026年11月に開館5周年を迎えます。
この節目を記念し、2026年10月15日(木)から18日(日)までの4日間、開館5周年特別イベント「ACROSS BORDERS」を開催します。
テーマは、「境界を越える」こと。
世界でタロット文化を研究し、伝え、創作してきた研究者・著者・アーティストが参加し、タロットを歴史・芸術・哲学・文化が交わるものとして捉える4日間です。
東京タロット美術館が考える、タロットという文化
東京タロット美術館は2021年の開館以来、タロットカードをアートや象徴体系、そして自己との対話へとつながる存在として紹介してきました。
カードに描かれた図像には、西洋美術や神話、宗教、哲学、当時の社会や価値観など、さまざまな背景が映し出されています。
また、時代の変化とともに、その意味づけや使われ方も変化してきました。
そして現代では、タロットはアーティストによる表現媒体となり、心理的な自己探究のツールとなり、ときには国や言語を越えて人と人が対話するための共通言語にもなっています。
5周年を迎える今、東京タロット美術館があらためて提示するのは、そうしたタロットの広がりです。
世界で活動する研究者・アーティストが参加
今回の「ACROSS BORDERS」には、異なる国、世代、専門領域からタロットと向き合ってきたゲストが参加します。
フランス出身でニューヨークを拠点に活動し、美術史・図像学の視点からタロットや占術カードを研究するレティシア・バルビエ(Laetitia Barbier)を東京に迎えます。
約60年にわたりタロットの研究・実践・教育に携わり、世界のタロット文化に大きな影響を与えてきた研究家・著者メアリー・K・グリア(Mary K. Greer)はオンラインで参加。
さらに、タロットを独自の物語世界へと展開し、ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ世界各地で作品が紹介されてきたマルチメディア・アーティスト、アンドレア・アステ(Andrea Aste)もオンラインで登壇します。
研究、実践、美術、創作。それぞれ異なる入り口からタロットに向き合うゲストたちの視点が東京で交差します。




4日間の特別プログラム
10月15日(木)|DAY 1 SESSIONS & ANNIVERSARY DINNER

初日の10月15日(木)、東京タロット美術館ではレティシア・バルビエによるプライベートタロットセッションがスタート。
美術史やタロット、占術カードの歴史と象徴への深い知識を背景に、対話を大切にしながらカードを読み解きます。(1セッション40分/通訳付き)

ミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」では、「ACROSS BORDERS」をテーマに、5枚のタロットカードを5皿のヴィーガン料理で表現する特別コースを提供。
コースを手がけるのは、ヴィーガン料理のスペシャリストとして活躍する、大平哲雄シェフ。
ヴィーガン料理の新たな可能性を切り拓いてきた大平シェフが、豊かな創造力と独自の哲学で、五つのアルカナが持つ象徴を、一皿一皿の料理へと映し出します。
レティシア・バルビエによるワンカードリーディングも行います。
10月16日(金)|DAY 2 SESSIONS & CELEBRATION

10月16日(金)は、東京タロット美術館を無料開放する「WITH GRATITUDE」と、5周年をともに祝う夜のパーティー「IN CELEBRATION」を開催します。
昼はこれまで来館してくださった皆さまへの感謝を込め、11:00~17:00まで予約不要・入館無料に。
夜は普段とは少し違う特別な装いの館内で、ドリンクとプラントベースのフィンガーフードをご用意し、5周年をともに祝うひとときをお楽しみいただきます。
レティシア・バルビエのプライベートタロットセッションも引き続き開催します。
10月17日(土)|DAY 3 LEARN, READ & GATHER

10月17日(土)は、講演やワークショップ、グループリーディングを通して、新たな視点をもたらす一日です。
美術史的な視点からカードを見ること、リーディングのあり方を見つめ直すこと、参加者同士で物語をつなぐことまで、さまざまな角度からタロットに向き合うプログラムとなっています。
佐藤元泰|基調講演「答えのない時代に、タロットと生きる」
東京タロット美術館がこの5年間で考えてきたことを振り返りながら、「答えのない時代に、タロットとどう生きるか」、そしてこれからのタロット文化について語ります。
レティシア・バルビエ|講座「美術史家のようにタロットを読む」
構図、視線、しぐさ、人物同士の関係、寓意など、カードに描かれたイメージを美術史・図像学の視点から観察。カードをより深く「見る」ことからリーディングへつなげる実践講座です。
レティシア・バルビエ|ワークショップ「カードを読むという儀式 ― リーディングに神聖さを取り戻す」
デッキの選び方、問いの立て方、空間づくり、スプレッド、リーディングの終え方まで、普段何気なく行っている一連のプロセスを見つめ直す参加型ワークショップです。
リーディングイベント「Tarot Gathering カードをつなぎ、人生を読み直す夜」
参加者同士でカードを読み、そこから生まれる物語を分かち合うグループリーディング。初心者から経験者まで、知識や正解にとらわれず、自分の言葉でカードを読むことを楽しみます。
10月18日(日)|DAY 4 Global Tarot Voices

最終日の10月18日(日)は世界のタロット文化を多角的に考える1日です。
歴史研究からアート、実践、映像まで、現在のタロット文化を立体的に体験できるプログラムとなっています。
オープニングトーク「タロットの現在地」
メアリー・K・グリア、レティシア・バルビエ、佐藤元泰が、各地のタロット事情や近年の変化、現代におけるタロットの役割について語り合います。
メアリー・K・グリア│オンライン講座「対話するタロット ― 内なる答えに出会うリーディング ―」
相手に答えを与えるのではなく、問いかけを通して、その人自身の内側にある知恵や答えを引き出していく。約60年にわたりタロットを研究・実践してきたグリアのアプローチを体験します。
レティシア・バルビエ│講演「占術カードの驚異の小部屋」
19〜20世紀初頭にフランスを中心に欧米で生まれた、珍しく独創的な占術カードを紹介。カードが大衆芸術として発展していった歴史をたどります。
アンドレア・アステ│オンライントーク「タロットを生み出すということ」
タロットを自身の芸術言語としてきたアステが、創作や出版のプロセス、ヨーロッパのタロットシーン、想像力とタロットについてアーティストの視点から語ります。
『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』上映
タロットの歴史と図像を、史料や専門家の解説、ドラマを交えてたどるイタリア発の全12話のドキュメンタリー。Episode 1を東京タロット美術館で初上映し、上映後には館長・佐藤元泰のトークと、レオナルド・ロヴァーニ監督からのビデオメッセージを予定しています。

「タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―」
タロットを歴史・芸術・文化の視点から読み解く全12話のドキュメンタリーシリーズ。史料や専門家の解説、ドラマを交えながら、私たちが見慣れたカードの図像に隠された歴史と物語をたどります。
東京タロット美術館は本作の日本語字幕監修を担当。
当イベントでは、第1話と監督からのビデオメッセージを上映します。
監督は、ローマを拠点に活動する映像作家Leonardo Rovani(レオナルド・ロヴァーニ)。本作は2026年、オーストリアの「HISTORY International Film Festival」に選出されました。
開催にあたって 東京タロット美術館館長 佐藤元泰
東京タロット美術館を始めてからの5年間、私たちは「タロットとは何か」という問いをずっと考えてきました。
未来を占うための道具という側面は、タロットの魅力のひとつです。しかし、そこから少し視点を広げると、カードの中には美術や哲学、歴史、神話、物語、そして人間が長い時間をかけて考えてきたさまざまな問いが見えてきます。
今回、国や専門分野を越えて活動する方々とともに、タロットの現在地とこれからを考えられることを嬉しく思っています。
この4日間が、タロットにすでに親しんでいる方にとっても、これまで触れたことのない方にとっても、新しい文化と出会う入り口になれば幸いです。
開催概要
東京タロット美術館 開館5周年特別イベント「ACROSS BORDERS」
開催期間:2026年10月15日(木)~10月18日(日)
▼会場
東京タロット美術館、CAFÉ Tarot、ヒューリックホール&カンファレンス浅草橋
※プログラムにより会場が異なります。
▼開催形式
会場/Zoomオンライン/アーカイブ配信
※プログラムにより異なります。
※外国語プログラムには日本語通訳が付きます。
▼出演
Mary K. Greer(メアリー・K・グリア)※オンライン
Laetitia Barbier(レティシア・バルビエ)
Andrea Aste(アンドレア・アステ)※オンライン
佐藤元泰(東京タロット美術館館長)
▼イベント詳細・お申し込み
各プログラムの詳細・お申し込みは、東京タロット美術館「ACROSS BORDERS」特設ページよりご確認ください。
東京タロット美術館について
東京タロット美術館は、2021年に東京・浅草橋に開館したタロット専門の美術館です。タロットを、芸術・哲学・象徴をつなぐひとつの文化として捉え、「自己との対話」「世界との対話」をテーマに活動しています。
館内では、約5,000種類のコレクションをもとに、常時約500種類のタロットカードを展示販売するほか、実際にカードに触れることのできるスペース、関連書籍を揃えたライブラリースペースを設置。
国内外の研究者や作家、講師を招いた講演、ワークショップ、イベントなどを通して、タロットが持つ歴史的・芸術的・思想的な広がりを伝えています。

【所在地】東京都台東区柳橋2-4-2 6階
【URL】 https://www.tokyo-tarot-museum.art/
ウェブサイトからの事前予約制
ミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot」
東京タロット美術館から徒歩約5分の場所にある「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」は、2022年にオープンした東京タロット美術館のミュージアムカフェです。
店内では、厳選した素材を使い、一つひとつ丁寧に手作りしたプラントベースのメニューを提供。内装にもタロットの象徴や世界観を取り入れ、食事とともに空間そのものを楽しめる場所となっています。
また、哲学対話やタロットリーディングの練習会なども定期的に開催。食事を楽しむだけでなく、人が集い、対話が生まれる場としても親しまれています。
今回の「ACROSS BORDERS」では、初日の10月15日に5周年記念ディナーパーティーを開催。食や人との交流を通して、タロットをめぐる時間を共有します。

【所在地】東京都台東区浅草橋1-27-3
【URL】 https://cafe-tarot.tokyo/
運営会社:ニチユー株式会社について
ニチユー株式会社は、1946年に日本遊戯玩具株式会社として創業し、2026年に創業80周年を迎えます。
1974年には、日本で初めてタロットカードの本格的な輸入販売を開始し、現在では、タロット約5,000種、トランプ約5,000種を保有しています。
全国各地の書店で、カードの展示販売フェア「タロット・オラクルの世界展」「トランプの世界展」を随時開催するほか、直営オンラインショップ「PENTACLE(ペンタクル)」を運営。長年培ってきた知見をもとに、タロットカードやオラクルカードをはじめとするオリジナルカードの企画・制作にも取り組み、国内外へ発信しています。
また、カード文化に関わるアーティストや作家の紹介・支援を通して、その魅力や文化的価値を伝える活動も行っています。
2021年には「東京タロット美術館」を設立し、2022年にはミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」をオープン。カードの販売・制作にとどまらず、展示、学び、交流の場づくりを通して、タロットをはじめとするカード文化のさまざまな魅力を紹介しています。
◇ニチユー株式会社/「タロット・オラクルの世界展」「トランプの世界展」
◇直営オンラインショップ PENTACLE(ペンタクル)

ニチユー株式会社

東京タロット美術館

カフェタロー
会社概要
会社名:ニチユー株式会社
所在地:東京都台東区柳橋2-4-2 5階
代表者:佐藤元泰
創業:1946年
事業内容:施設運営、企画・出版、輸出入、卸売、小売、コンサルティング事業
公式サイト:https://www.nichiyu.net/
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