年末は“お金の話”をする最大のチャンス親子のお金の会話が子どもの判断力を伸ばす——キッズフリマが調査結果を公開
子どもの声と保護者アンケートから見えた「価値の判断」「お金との向き合い方」。年末は“使う・残す・手放す”を話せる自然な金融教育の入口。

“売るのも買うのも子どもだけ”で行うフリーマーケットイベント “キッズフリマ” を運営する、NPO法人キッズフリマ(https://kids-fm.jp / 東京都中野)は、年末の家計見直しシーズンにあわせ、参加した子どもと保護者へのアンケートから見えた「親子のお金の会話が子どもの判断力に与える影響」をまとめ、金融教育の実践例としてご紹介します。
12月は片づけやリユース需要が高まる時期でもあり、子どもが“使う・残す・手放す”という価値観を自然と学ぶ絶好のタイミングです。
■ 年末こそ、家庭金融教育の“自然なスタート時期”
国内の金融教育に関する各種調査では、
「家庭でのお金の会話が不足している」「親子で金銭感覚を共有する機会が少ない」「そもそも何を伝えていいのかが分からない」
ことが共通の課題として指摘されています。
一方で、キッズフリマの参加家庭からは、次のような変化が見られました。
【保護者の声】
「何にいくら使うかを話し合うきっかけになった」
「子どもの“残したい理由”を初めて聞けた」
「お金の話題を避けなくなった」
【子どもの声】
「売れなかった理由を自分で考えられるようになった」
「ありがとうと言われるのが嬉しかった」
「手放したくない理由を考えると気持ちが分かった」

■ 「使う・残す・手放す」は金融教育の核心
特に12月は年末の片づけが増えるため、子どもにとって「価値の判断」がもっとも起きやすい季節です。
キッズフリマでは、子どもたちが次の3つを繰り返し判断します。
・手放す理由(単なる不要/必要では割り切れない)
・残す理由(思い入れ・役割・再利用可能性)
・売る理由(相手のニーズを考える)
これは “価値の判断”=金融教育の基礎 であり、学校だけでは身につきにくい学びの部分です。

■ 親子の“お金の会話”が増えると、子どもの判断力が伸びる
参加者アンケートでは、キッズフリマ参加後の家庭での変化として次のような事例をよく耳にします。
・子どもが「自分の選択理由」を説明できるようになった
・買う前に「比較検討」をするようになった
・親が「子どもの選択を尊重する姿勢」を持ちやすくなった
・家庭内でお金の話題が自然に出るようになった
年末は「買い物が増える」「片づけが増える」「話し合いが増える」という、金融教育にとって最適な条件がそろう時期です。金融教育の第一歩として、出店者に応募し親子で「お金」や「価値」について話す機会を持てるチャンスでもあります。
■ 代表コメント
「金融教育は“お金の数字を学ぶこと”ではなく、選択の理由を考え、気持ちを理解することから始まります。年末は親子で価値観を対話できる絶好のタイミングです。」
—— NPO法人キッズフリマ 代表 赤池慶彦
■ 今後の予定
キッズフリマHPでは2026年1月以降の開催情報を随時公開しています。また、2026年1月後半には「お年玉アンケート調査結果(使い道・管理・親子の金銭感覚の差に関する調査)」を公開予定です。
■ お問い合わせ
NPO法人キッズフリマ
住所:〒164-0013 東京都中野区弥生町4-3-9
電話:03-3384-0675(平日12:00~15:00)
メール:info@kids-fm.jp
HP:https://kids-fm.jp/
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