11月19日「国際男性デー」自分の体を見つめ直しませんか? 不妊の早期発見は「中学生」から 3分のセルフチェックが“将来の妊娠力”を守る

2025年11月19日の「国際男性デー(International Men’s Day)」は、男性の健康や家族との関係、社会的な役割を見つめ直す日として、世界70か国以上で広がる国際的な記念日です。
一般社団法人 日本精索静脈瘤協会の代表理事で、医療法人社団マイクロ会 理事長、銀座リプロ外科(所在地:東京都中央区)の院長を務める永尾光一医師は、この日をきっかけに、男性が自分の体に関心を持ち、男性不妊の主原因である「精索静脈瘤」という病気の正しい理解を広げたいと考えています。
“不妊”の陰に潜む「精索静脈瘤」とは
精巣の周囲にある静脈がこぶ状に膨らみ、血流が滞ることで精巣の温度が上昇し、精子の質や量に悪影響を及ぼす疾患です。自覚症状が乏しいため、気づかないまま放置されるケースも多く、将来的な妊娠力に深刻な影響を及ぼす可能性があります。約80%が左側に発症しやすく、放置すると精巣の萎縮や精子形成障害につながることもあります。「不妊の原因の48%は男性にあり、その男性不妊の要因の約4割は、精索静脈瘤が影響していると言われています。不妊の原因の約2割が精索静脈瘤であり、無視できない病気です」(永尾光一医師)。
顕微鏡下手術で日帰りも可能に
精索静脈瘤の治療は、症状の程度によって経過観察から手術までさまざまです。中等症から重症の場合には、顕微鏡下で精索内の静脈を処理し、血液の逆流を止める手術を行います。日帰りで受けられるケースも多くあります。早期に受診し、正確な診断を受けることが大切です。
自分で気づける「セルフチェック」

日本精索静脈瘤協会では、3分でできる簡単なセルフチェック法を推奨しています。初期段階では痛みや違和感が軽度なため、見逃されがちですが、早期発見・早期治療が妊娠力を守る鍵となります。治療法としては、中等症から重症の場合には手術が選択されることもありますが、軽症の場合は経過観察となる場合もあります。下記のセルフチェック表のいずれかに該当する場合は、泌尿器科での診察をおすすめします。
中学生からでもできる精索静脈瘤セルフチェック表

男性不妊はデリケートな問題ですが、セルフチェックを習慣化することで、自分の身体の変化に気づくことができます。今日からできるセルフチェックが、将来の健康と妊娠力を守る第一歩になります。
思春期からの“予防教育”が鍵

精索静脈瘤は、思春期前の少年にも見られることがあります。成長期に精巣のサイズに左右差が見られる場合は、早期に泌尿器科での診察を受けることが推奨されます。
代表理事の永尾光一医師は、著書『新健康教育シリーズ 男の子の体と性の悩み』(少年写真新聞社、2012年刊、第5刷発行)で、「早く気づくことで、将来の妊娠力を守ることができる」と述べ、家庭や学校での“体の教育”の重要性を伝えています。
「国際男性デー」は、ジェンダー平等や男女間の相互理解を促進する日でもあります。不妊治療というと“女性が取り組むもの”という固定観念がいまだ根強くありますが、実際には男性側の原因も半数を占めています。「男性自身が中学生のうちから体の変化に関心を持ち、セルフチェックを行う習慣を広めていくことが、真の男女平等につながる第一歩だと、私たちは考えています」(永尾光一医師)。
中学生の6割が「違和感があった」 〜自主アンケート調査データより〜


銀座リプロ外科が2025年7月に実施した全国調査(男子中高大学生300名対象)では、35%が「性器に違和感あったことがある」と回答し、そのうち約6割が中学生の時点で異変を感じていたことが分かりました。しかし、約6割が誰にも相談していないと答えており、思春期における身体の変化が相談や受診につながっていない現状が浮き彫りになりました。
リリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000154150.html
今日からできる妊娠力アップ「予防とセルフケア」

精索静脈瘤は自覚しにくい病気ですが、同じ姿勢を続けずに体を動かし、下半身を締め付けない服装選びも大切です。また陰のうを熱くする環境は避けたほうがよいとしており、長時間のサウナや熱い風呂、膝の上でのパソコン作業などで陰嚢が温まる状態が続くと、精巣温度が上昇し、精子の質を低下させるおそれがあります。「ブリーフタイプよりもボックスタイプのショーツを意識して履くのも方法の1つです」(永尾光一医師)。
永尾光一代表理事コメント
「男性は、自分の体に不調があっても我慢する傾向が強いです。放置せずに知ることが健康の第一歩。国際男性デーの今日こそ、セルフチェックをしましょう。体と向き合うきっかけの日にしてほしいと願っています。未来の妊娠力を守るために、“自分の体を知る日”として一歩を踏み出しましょう」
永尾光一(ながお・こういち)医学博士/一般社団法人日本精索静脈瘤協会 代表理事/東邦大学医学部 名誉教授/銀座リプロ外科 院長

男性不妊症、とくに「精索静脈瘤」の診断と顕微鏡下手術(マイクロサージャリー)を専門とする泌尿器科医。昭和大学で形成外科学を専攻後、東邦大学で泌尿器科学を学び、両診療科の部長を歴任。形成外科と泌尿器科、二つの基本領域専門医を有し、精密なマイクロサージャリー技術を生殖医療に応用した独自の診療体系「ナガオメソッド」を確立した。触診と超音波検査のみで病変を見極め、日帰りでの顕微鏡手術により精子の質を改善し、自然妊娠へ導く診療を行っている。
不妊治療における男女の負担格差を課題ととらえ、男性側からのアプローチによって女性の身体的・精神的負担を軽減する医療の実現を目指す。東邦大学医学部泌尿器科学講座教授、同大森病院リプロダクションセンター長を経て2025年に名誉教授に就任。現在は銀座リプロ外科にて臨床と研究を続ける傍ら、一般社団法人日本精索静脈瘤協会代表理事として、男性不妊および精索静脈瘤の認知・理解の啓蒙活動を積極的に展開。メディアやYouTubeを通じて正しい情報を発信し、男性が自らの健康に目を向け、一歩を踏み出す社会の実現に力を注いでいる。
一般社団法人 日本精索静脈瘤協会の取り組み
男性の健康意識向上と正しい疾患理解の普及を目的に、医療機関・教育機関・企業と連携しながら、セルフチェックの啓発活動やセミナー、動画教材の制作などを行っている。
公式サイト:https://varicocele-japan.org/lp/
所在地:東京都中央区銀座2丁目8−19 FPG lingk Ginza 6F
代表理事:永尾 光一(銀座リプロ外科 院長)
医療法人マイクロ会 銀座リプロ外科について
男性不妊の原因となる「精索静脈瘤」や「陰茎湾曲症」などに対して、顕微鏡下手術による高度な治療を行う専門クリニック。生殖医療・マイクロサージャリーの技術を用い、男性の健康を守る医療の普及に力を注いでいる。
公式サイト:https://ginzarepro.jp/
所在地:東京都中央区銀座2丁目8−19 FPG lingk Ginza 6F
電 話:03-5159-2240
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