《ingo PEACE.》 封鎖の続いたミャンマー連邦共和国・チン州への食料物資輸送ルートの道を開く ~INGOが内戦下で初めて主食の米 約6万7,000食分を届ける~

経済制裁と内戦の影響で孤立、緊張がもっとも高まるチン州へ、ingo PEACE.が現地住民の命を支えるため食料輸送の道を初めて切り開くことに成功

ingo PEACE.

 International Non-governmental Organization PEACE.(略称:ingo PEACE.、本部:東京都千代田区)は、2025年10月21日、内戦下のミャンマー連邦共和国の中でも、交戦が続き特に緊張状態の高まるチン州へ向け、これまで長らく封鎖されていた州都ハカ市への食料物資輸送ルート開通を実現し、現地宗教組織との指揮連携の下、主食米 約6万7,000食分(約5㌧)を届けました。

 人道支援物資の搬送が遮断されていた同地域において、INGOとして初めて、関係当局の人道的理解を経て、独自に安全な輸送ルートを確保、市民の命を守る支援を実行し、これまで閉ざされていた生命線とも言える「道」を開くことに成功しました。

 ingo PEACE.は、政治的対立や立場の違いを超えて、現場に寄り添い人々の生活を支える具体的な行動を通じ、「平和とは、すべての生命にエネルギーが届く状態である」という理念を行動で示しました。

ingo PEACE.スタッフが届いた食料物資(お米)を現地で配布、現場では自然と安堵の笑顔がもれる

●背景:孤立するチン州、続く人道危機

 ミャンマー北西部の山岳地帯に位置するチン州は、長期にわたる内戦と経済制裁の影響により、主要道路・通信・電力網が遮断され、深刻な食料・医療危機が続いています。

 とりわけ州都ハカ市では、物資不足が慢性化し、主食である米の流通が途絶、地域社会は人道的支援を緊急に要する局面にあります。そんな中で、国際社会の支援も届かない「孤立状態」が数年間続いていました。

 現地では、貧困層や高齢者、女性・子どもを中心に飢えに直面する日々が続いており、「米を食べる日が戻ること」が地域の切実な願いとなっていました。

届いたお米を手にして喜ぶ家族の生活を守る女性たち

●だからこそ、届ける

 緊張が一段と高まる現地情勢の中で、空爆や民間被害の報道が相次ぎ、市警察署をめぐる報復交戦も発生するなど、不安と混乱が続いていますしかし、こうした状況だからこそ、ingo PEACE.は「すべての生命が安心して暮らせる社会」の実現への意志のもと、現場で苦しむ命を支える行動を選択しました。 

 そして、現地 Rev. Dr. Bishop Ca Kung(チン州のキリスト教会監督)氏との指揮連携のもと、閉ざされていたカレーミョ(Kalaymyo)から州都ハカ市まで、約6万7,000食分(約5㌧)の主食米を安全に輸送し、およそ200世帯を超える家庭への配布を無事完了しました。

小さな一步であっても、連帯し、閉ざされた道を開いていく

 この行動は、輸送当日にも空爆が行われる中で、そこで生きる人々の「生命活動」を守るという平和の実践であり、ingo PEACE.が提唱する「平和の定義」(下記掲載)を、現実の行動として具現化するものです。

閉ざされた輸送ルートを切り開きお米を現地に届けたトラック

●「外からではなく、内から」

 私どもの連帯は、いかなる政治的立場にも依存せず、もっとも弱い立場の人々の命を守るために「現場の内側から社会を動かす」という行動哲学の実践です。

 今回は特に「命の根源である食」を届けることに焦点を当て、現地側の理解を得ながら慎重に実行されました。

○ ingo PEACE. 代表理事 Dr. ピーター・ウン・ザー・チュン

「世界に変化をもたらすのは、心を開き、対話を通して互いを理解し合うことです。静かに寄り添いながら歩む中に、共に築きあげる真の希望が宿ります。」

○ ingo PEACE. 会長 中澤 弘幸

「できるか、できないの視点では何もなされない。やるか、やらないかの視点で、行動を慎重に計画する。どんなに道が閉ざされていても、心を閉ざさない限り、道は開ける。このお米はただの食料ではなく、希望そのものです。」

ingo PEACE.のお米の配布活動に現地で協力してくれた宗教組織関係者と現場市民

●平和構築への道筋(ingo PEACE.の取り組み)

 当団体は、これまでも、現場に根ざした支援と対話を積み重ねてきました。

《これまでの歩み:抜粋》

2024年

 ・9月1日:ミャンマー赤十字社との協働により国際医療支援物資を初めて正式輸送

 ・10月27日:約3,000着の衣料品を人道支援物資として届ける

2025年

 ・3月29日:ミャンマー大地震被災地で迅速な食糧支援を開始(2日間で計10,000世帯食)

 ・4月9日:内戦被災地へPEACE.国際オペレーションの実施

 ・4月14日:宗派・教派を超えた宗教界連帯チャリティイベントの開催

 ・6月24日:持続可能な平和と生活安全保障を目指しミャンマーCPR(平和・紛争解決センター)と包括的アライアンス契約締結

 ・8月7日:重大刑事事件への人権プロボノ活動をタマディ財団と連携展開

 ・8月25日:民間団体として初めてミャンマー国内刑務施設を訪問、生活衛生物資の寄附を実践

 ・8月27日:ミャンマー連邦共和国で初の「人権セミナー」を単独開催

 ・8月28日~30日:ミャンマー復興と未来構想に関する「平和未来ビジネス評議会」の開催

 ・9月21日:カヤー州ロイコー市民約9万人の故郷への帰還推進(宗教団体組織MCPSCCとの連携)

▼《ingo PEACE.》 Activity Timeline Movie

10月21日:長く閉ざされていたチン州への食料物資輸送ルートを開通 ~INGOが内戦下で初めて主食米を届ける~

 これら一連の活動はすべて、「外から語るのではなく、内に入り、共に行動する」という姿勢に貫かれています。当団体は、理念を掲げるだけでなく、現場での実践を通じてその理念を現実へと変えていきます。

さらに各エリア・各場へ配布される命を支える貴重なお米

●「平和の定義」の実践

 私たちingo PEACE.は“平和の定義”を、次のように考えています。

「平和とは、あらゆるジャンル(食、教育、医療、生活、文化)のエネルギーが、生きとし生ける人々のもとに届き、 地球上にエネルギーのゼロ地点をつくらない状態である。」

 この理念は、2025年8月27日ミャンマー・ヤンゴンにて当団体が主催した「Myanmar Human Rights Seminar 2025(Universal Values of Humanity Seminar)」におけるスピーチで改めて共有され、新たな意志として「私たちは、過去とではなく、『未来との約束』へ向けて、力を、エネルギーを結集し、限りある人生を生きるべきだ」という、選択への提案として語られました。

そして、この度、生命の尊厳を守る「ひとつの道」が開かれました。

●今後の展望:法と人道の調和による「共生の平和」へ

 ingo PEACE.は、法曹界・宗教界・市民社会と連携し、今後も現場での「命を守る行動」を通じて、法の下の社会正義と共生の理念を実践していきます。

 私たちは、宗教や民族の垣根を越え、「誰も取り残さない」という信念のもと、ミャンマー全土において、平和と希望の流れを着実に築いていきます。

あなたの登録が、ミャンマー復興のチカラになる。

 今後、当団体では、この様な私どもの“人権を基盤とする共生型社会モデルづくり”への取り組みに共感いただける方々へ、情報を適時シェアさせていただきながら「希望を未来へと結ぶ」共創コミュニティ『Hope Alliance』プロジェクト*への登録をすすめさせていただきたいと考えております。

*本プロジェクトは、「届ける側・受け取る側」というこれまでの関係を越え、希望がめぐる循環『Hope Flow』をともに生み出す仲間たちの集いです。

共生価値を共有する新たな連帯へ

ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。

賛同署名となる登録だけでも、ミャンマーの民主化復興への道のりに、世界から、日本から目が向けられていること自体が支援となり、人権を中心とする民主化への大いなる応援となります。

*詳しくは準備が整い次第、11月を目処にプレスリリースにて配信させていただきます。

「国際社会の皆さまへ──この和平の歩みに共感し、ぜひ共生と連帯の輪に加わってください」

《いま、世界は変わろうとしています。》

● ingo PEACE. (本部:日本)について

 ingo PEACE.は、「すべての生命が安心して暮らせる社会」の実現を目指し、共生型社会モデルの構築に取り組む国際非政府組織(INGO)です。奪い合う競争社会を超え、分かち合う共創社会を築くことを目標に掲げ、経済制裁が課されるミャンマーへ国際医療支援物資を世界に先駆けミャンマー赤十字社を窓口として正式輸送。2025年3月の大震災発生時には、発災後72時間以内に1万世帯規模の食糧支援を実施。さらに、刑事事件に関わる人権侵害への無償法的支援(プロボノ活動)や、民間団体として初めてミャンマー国内刑務施設を公式訪問し、収容者の生活改善を目的とした人権に基づく生活衛生物資の寄附を推進。2025年8月27日にはミャンマー初の人権セミナーを非政府組織として単独開催しました。

 加えて、平和実現に向けた中心組織(CPR)をはじめ、世界的歴史学者『サピエンス全史』著者 ユヴァル・ノア・ハラリ教授Thamardi Foundation教会の複数宗派・教派を超えた教会ネットワーク組織 Myanmar Christian Peace Support Central Committee(MCPSCC)との戦略的連携を進めています。

 今後は、共生価値を共有するパートナー組織と共に、さらなる共創プロジェクトを通じて、エネルギー、インフラ開発整備、技術共同研究、健康衛生・生活環境の向上、復興協調開発へ向けた国際協調戦略を推し進め、民間セクターから新たな社会モデルの実装に取り組みます。

ingo PEACE.最新リリース一覧:

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/159124

組織情報

■組織名:International Non-governmental Organization PEACE.
(略称:ingo PEACE.)
■所在地:東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20階
■代表者:中澤 弘幸(会長)ウン・ザー・チュン(代表理事)
■設立年:2024年6月
■公式サイト:https://ingo-peace.org

本件に関するお問い合わせ先

International Non-governmental Organization PEACE.
E-mail:pr@ingo-peace.org

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会社概要

URL
https://ingo-peace.org
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20階
電話番号
03-5288-5628
代表者名
ウン・ザー・チュン
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年06月