「もう一度、まちと出会う夜。」陸前高田と関わった若者約60名が東京で再集結
― 単発の地域体験を「続く関係」へ。震災から14年、想いをつなぎ直す交流会を開催
陸前高田市は、2025年12月12日(金)、東京都港区にて「東京交流会」を開催しました。
本イベントは、民泊や地域実習、ボランティアなどを通じて陸前高田と関わってきた30歳以下の学生・若手社会人を対象に行われ、一次会・二次会を含め約60名が参加しました。単発で終わりがちな地域体験を「続く関係」へと育てることを目的とした取り組みです。
本交流会は、陸前高田市が主催し、NPO法人SETと関係人口に取り組む市内団体が連携し、企画・運営を行いました。
■ 開催の背景
陸前高田市では、東日本大震災以降、都市部の若者と地域が継続的に関わり合う「関係人口」の創出に力を入れてきました。
本交流会は、これまで異なる時期・異なるプロジェクトを通じて陸前高田と関わってきた若者同士が、都市部で再び出会い、関係性をつなぎ直す場として企画されたものです。
■ 当日の様子と成果
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異なる時期・事業で関わった若者同士の再会
民泊、地域実習、ボランティアなど関わり方の異なる参加者が一堂に会し、共通の原体験を起点に自然な交流が生まれました。
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地域への想いを言葉にし直す時間
近況報告や当時の経験を振り返る中で、陸前高田への想いや学びを再確認する場となりました。 -
次の関わりにつながる具体的な動き
再訪の約束や、新たなプロジェクト構想など、今後のアクションにつながる会話が多数生まれました。
参加者からは、
「関わり方は違っても、陸前高田への想いを共有できる仲間がいると感じられた」
「久しぶりに地域の話をする中で、また関わりたい気持ちが強くなった」
といった声が聞かれました。

■ 震災から14年を経て見える陸前高田の未来
震災から14年が経った現在も、陸前高田と関わり続ける若者が全国各地に存在し、
こうして都市部で再び集い、想いを重ねる姿は、地域の未来にとって大きな希望です。
今回の交流会は、関係人口が一過性のものではなく、
時間と距離を越えて“続いていく関係”として育まれていることを示す機会となりました。
■ 今後に向けて
陸前高田市および関係人口創出に取り組む市内団体では、今後もこのような交流の機会を継続的に設け、若者一人ひとりの人生の中で、地域と関わり続けられる選択肢を育てていくことを目指します。

■ イベント概要(実施報告)
日時:2025年12月12日(金)
1次会|19:00〜21:00
2次会|21:00〜22:30
会場:東北カフェ&ダイニング トレジオンポート
(東京都港区赤坂3丁目12−18 第8荒井ビル2F)
対象:陸前高田に関わったことのある30歳以下の方(学生・若手社会人)
主催:陸前高田市
企画運営:認定特定非営利活動法人SET
協力:一般社団法人トナリノ、特定非営利活動法人高田暮舎、陸前高田イタルトコロ大学
■ 認定NPO法人SETについて
SETは「一人ひとりの“やりたい”を“できた”に変え、日本の未来にGOODなchangeを起こす」をミッションに掲げ、2011年の東日本大震災以降、岩手県を中心とした地域で若者と住民がともに学び合う仕組みをつくってきました。修学旅行民泊、大学生・社会人プログラム、コミュニティづくり、などを通じて、2024年度は年間5,000人以上が活動に参加。若者の成長と地域の活力を同時に生む“循環型の社会装置”として活動を展開しています。
【団体概要】
認定特定非営利活動法人SET
所在地:岩手県陸前高田市広田町字山田52-6
理事長:三井俊介
設立:2011年3月12日(法人化:2013年6月18日、認定取得:2025年10月16日)
公式サイト:https://www.nposet.org
【取材に関するお問い合わせ】
広報担当:set.forjapan@nposet.com
電話:0192-47-5747

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