大学入試改革直前!これから受験を控える“令和受験世代”の意識調査を実施

~1年前との違いは?都市部とそれ以外の地域の差は?~新入試について「不安を感じる」が約8割!中でも不安要素上位は「共通テスト」

学校法人 河合塾

学校法人 河合塾(本部所在地:名古屋市千種区)は、2021年度入試から始まる大学入試改革を受けて都市部と都市部以外の地域に分けた現中学2年生~高校3年生の男女600組、同一の親子を対象に「大学入試改革に関する意識調査」を行いました。

 2021年度入試からスタートする大学入試改革の内容について、これまでさまざまな情報が出てきたことで世間における認知が広まってきました。しかし、入試が近づくにつれて大学入試が具体的にどう変わるのかといった準備や対策に、多くの方々が不安を抱えていることがわかりました。
 該当世代である中学・高校生はもちろん、保護者の方々の大学入試に対する理解は進みましたが、新入試の大きな変更点である「大学入学共通テスト」(以下共通テスト)についてどのような対策を立てれば良いのか、何を知っておくべきなのかなど、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
 今回の調査では、昨年同時期の調査との比較を行うことで、入試改革に対して不安を感じている人の割合の変化や、不安の原因、また、地域による意識の差があるのかなど、リアルな実情を聞いてみました。

調査結果の要旨は以下の通りです。

■調査サマリー
新入試に対する認知は親子共に8割を超える一方、詳しく理解している人は少ないという結果に

新入試に対する不安の中で2番目に多いのが「共通テスト」

今も昔も受験勉強の心の拠り所にしていた「過去問」がない!令和受験世代を乗り切るカギとは


【調査概要】
調査期間  :2019-05-24~2019-05-28
調査方法  :インターネット調査
調査対象  :都市部(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府)/都市部以外の地域において大学
       受験を予定している中学2年生~高校3年生の男女、同一の親子
サンプル数 :n=600
       大学受験を予定している中学2年生~高校3年生の各学年n=120(男女でn=60ずつ)の均等割付に
       て回収。


■調査詳細
トピック①
新入試に対する認知は親子共に8割を超える一方、詳しく理解している人は少ないという結果に


 2021年に大学入試が変わる(共通テスト導入等)ことを知っていますか?という質問に対して「知っている」と回答した親は88%、子どもは84.7%と、全体的に80%を超えており、世間における新入試に対する認知は確実に広がっていることがわかります。
 ただ、「具体的にはわからない」という声は昨年より増えており、認知はしているが新入試に対する詳しい理解ができていない状況の人が多いと考えられます。
 また、実際の入試が近づいてきたことで、昨年に比べ、より不安を感じている人が多くなってきていることがわかります。

Q1. 2021年に大学入試が変わる(共通テスト導入等)ことを知っていますか?
〈親子別〉昨年同時期調査に比べて「知っているが具体的にはわからない」と回答した子どもは約20%増加、
     親においては約30%増加
[図1]
 


 「知っているが具体的にはわからない」という回答に対して、昨年からの変化を見ていくと、親は昨年の29.2%から今年は57.3%となり、28.1%増加しました。また、子どもも昨年の29.2%から今年は49%となり19.8%増加しました。このことは、新入試に関する情報整理が進んでいる一方で試験の内容まで理解している人は多くないことがわかります。[図1]

Q2.2021年からの新入試に向けて不安の程度を教えてください。
〈地域別〉都市部と都市部以外の地域共に「70%以上の方々が新入試に不安」を感じている
[図2]
 


 「2021年からの新入試に向けて不安の程度を教えてください。」という問いに対しては全体で77.2%の親が不安を感じており、中でも、都市部以外の地域では8割を超える親が不安を感じていることがわかりました。[図2]


トピック②
新入試に対する不安の中で2番目に多いのが「共通テスト」


 新入試に対する不安の中でも、「入試に対して十分な情報収集・対策ができているか」が第1位で、次いで「共通テスト」が不安という回答が4割にものぼりました。
 この「共通テスト」に対する具体的な不安要素の調査をしたところ、「どう変わるかわからない点」という回答が都市部、都市部以外の地域共に第1位になっています。

Q1. 2021年からの新入試について不安の理由は何ですか? (複数回答)
〈親子別〉親子とも不安の理由の上位に挙げられた「共通テスト」
[図3]
 


 新入試に対する不安ベスト3は、親子共に「入試に対して十分な情報収集・対策ができているか」が第1位で、「共通テストについて不安がある」という回答が第2位、「漠然とした不安」が第3位でした。このことは、センター試験から共通テストに代わることへの理解が進んだ一方、それがどのような試験なのかわからないという、具体的な不安が強く出てきた結果と言えるかもしれません。[図3]

Q2. 2021年からの共通テストについて、なぜ不安を感じるのですか? (複数回答)※
※「トピック② Q.1」に対して「共通テストについて不安がある」と回答された方のみ対象
〈地域別〉都市部に比べて都市部以外の地域で、共通テストが「どう変わるかわからない点」に不安を感じている
               割合が16.8%高い

[図4]
 


 また、共通テストへの不安理由である「どう変わるかわからない点」については、親の回答を比べると都市部が52.9%で都市部以外の地域が69.7%となり、都市部以外の地域の方が16.8%高いことがわかりました。[図4]

〈親子別〉共通テストに対する「一部記述問題が導入される点」に不安を感じる人は2人に1人
[図5]
 


 共通テストへの不安要素としては他にも、親子共に2人に1人の割合で「一部記述式問題の導入」が挙げられ、特に子どもにおいては不安を感じる割合がより高いことが見えてきました。試験が近づくにつれて共通テストのより具体的な内容や対策をどうしたら良いかという不安を感じてきたのかもしれません。[図5]
 
さらに、「記述問題の自己採点や採点基準に不安がある」という回答も子どもは4割弱、親においては5割をも超えています。自己採点については特に国公立大学の出願時や、私立大学での共通テストを使用する入試など、共通テスト受験後の受験先選定などに大きく影響するため、不安要素として高く出ていると考えられます。


トピック③
今も昔も受験勉強の心の拠り所にしていた「過去問」がない!令和受験世代を乗り切るカギとは


 今回、昭和~平成受験世代の親たちから令和受験世代の子どもたちに自身の「受験勉強における心の拠り所」を聞いてみたところ、今も、昔も「過去問」が第1位として挙げられました。しかし、新たに始まる大学入試の「共通テスト」には「過去問」がないことを考えると、今後受験生の不安は大きくなる可能性も考えられます。

Q1. 受験に際してあなたの心の拠り所にしている/していたものは何ですか?(複数回答)
〈親子別〉親子共に心の拠り所の第1位となった「過去問」
[図6]
 


 受験勉強における心の拠り所としているものを確認したところ、親も子どもも第1位は「過去問」でした。さらに、令和受験世代の子どもの特徴としては、「学校/塾・予備校の先生」が挙がっており、この世代の特徴として、家族以外の人に相談する傾向が見られました。[図6]

<河合塾からのメッセージ>
新入試を迎えるにあたり認知は進んでいますが、具体的に理解している人は少ない結果でした。また、都市部と比較して都市部以外の地域の方のほうが、情報収集などに不安を感じていることがわかりました。「受験は情報戦」という言葉もあるように、大学受験を乗り越えるためにも、まずは正しい情報をいち早く収集することが大切です。全国の校舎で実施している「新入試まるわかり講演会」や、参加できない地域の方は、河合塾サイトにある「新入試Navi」を積極的に活用してください。
さらに、共通テストの対策には、過去問がないため、特に現高2生は、共通テスト特有の出題にあわせた対策や、“本番慣れ”をいかにできるかが大きなカギとなります。河合塾の「夏期講習」「高校グリーンコース」などでの対策をはじめ、入試本番までに経験値を高めておきましょう。

<本情報の掲載ページ>
・URL
 https://www.kawai-juku.ac.jp/exam-info/cnt/exam-correct/research01/

<関連情報>
・新入試まるわかり講演会
 https://www.kawai-juku.ac.jp/event/spc/unvexam/?intcmp=ca_kawai
・新入試Navi
 https://www.kawai-juku.ac.jp/exam-info/cnt/exam-correct/
・夏期講習高2生対象「共通テスト対策講座」
 https://www.kawai-juku.ac.jp/summer/stc/feature/2nd/unvexam/
・高校グリーンコース(新入試完全対応カリキュラム)英語4技能対応、共通テスト対策講座など
 https://www.kawai-juku.ac.jp/hgreen/

 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

学校法人 河合塾

7フォロワー

RSS
URL
http://www.kawaijuku.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
愛知県名古屋市千種区今池2-1-10
電話番号
-
代表者名
河合 英樹
上場
未上場
資本金
-
設立
1933年11月