「しまなみ映画祭 2024」第4弾情報解禁!豊かな多島美を未来に繋ぐための5つの取り組みを紹介
環境負荷低減への5つのコミットメント
2024年9月27日(金)〜29日(日)の3日間、広島県尾道市の「生口島(いくちじま)」をメイン会場に、同市の「因島(いんのしま)」、竹原市の「大久野島(おおくのじま)」、愛媛県今治市の「大三島(おおみしま)」という4つの島々で、今年が初開催となる映画祭「しまなみ映画祭 2024」(主催:しまなみ映画祭実行委員会)が開催されます。
8月1日に上映作品を公開し、8月23日に会場を盛り上げる音楽、アート、グルメの情報を公開。8月28日には、メインスポンサーであるフランス発のアパレルブランド「agnès b.(アニエスべー)」とのスペシャルコンテンツについて紹介しました。
今回は、しまなみ映画祭実行委員会として実施している、もしくは実施予定の「豊かな多島美を未来に繋ぐための5つの取り組み」を紹介します。
01:
耕作放棄地などから伐り出した
竹を使用したテントづくり
しまなみ映画祭実行委員会は、多くの人に映画や音楽、アート、グルメを楽しんでいただくきっかけを提供することはもちろん、私たちが暮らしている豊かな瀬戸内海の多島美を未来に繋ぐことも大切にしています。
それを象徴するのが、生口島会場と大三島会場で使用する竹テント。NPO法人「トージバ」の神澤則生さんを講師としてお招きし、竹林から竹を伐り出し、それを建材として使用するテントのつくり方を教わりました。耐久性は非常に高く、10年以上使えるとのことです。修理が必要になっても、新たに伐り出した竹に入れ替えればいいだけなので、リデュースに繋がっているとも言えます。
また、竹林は元畜産農家跡地を利用したコミュニティ「生口島ごちそうの森」から情報をもらい、もともと柑橘畑で人の手が入らなくなったがゆえに竹が生えるようになった耕作放棄地などから竹を伐り出しています。竹テントの全体像は当日お披露目予定ですので、ぜひご参加ください。
02:
地元事業者と連携し
廃材を使用した会場づくり
しまなみ映画祭実行委員会では、竹を使用したテントづくりだけではなく、地域の事業者と一緒に廃材の使い道を新たに考え、会場づくりに活かしています。
生口島会場の装飾では、ヨットのセール生地をアップサイクルしたバッグブランド「mizzen」の協力のもと、捨てられていたセール生地を使用します。破れやほつれがあるため、セールとして使うには限界がありますが、視点を変えれば非常に耐久性の高い素材として使うこともできます。
また、因島会場では1925年創業の材木店「小林材木店」の協力を得ながら、不要なパレットや端材を材料とした出店者ブースを製作しています。福山市を拠点とするデザインオフィス「インクロッチェ」のアドバイスをいただき、廃材を使用したオブジェの製作も検討しています。
03:
本来であれば捨てられる
摘果した柑橘を使用したビールづくり
「しまなみ映画祭 2024」の開催会場となる島々は、柑橘栽培が盛んです。この魅力を伝えるために、生口島会場で販売予定のオリジナルビールには柑橘を使用しました。
材料となった柑橘は、広島県尾道市の「comorebi farm」と愛媛県今治市の「吉川自然農園」(どちらも農薬や化学肥料は不使用)の摘果作業で出たもの。摘果した柑橘は、食べるには適しておらず、捨てられることがほとんどです。今回は、愛知県豊橋市のファントムブルワリー「THC CRAFT」にレシピを開発していただき、京都府京都市の「KBL THE GARAGE」が醸造を担ってくれました。
オリジナルビールのスタイルはHazy IPA。柑橘の風味を生かしながら、愛媛県上島町で昔ながらの平釜製法を実践する塩工房「弓削の荘」の塩をアクセントに使用しています。かつて瀬戸内海に浮かぶ島々は塩で栄えた歴史もあるため、ぜひ歴史と文化を感じてみてください。
04:
綺麗な海を守るために
マルシェ会場にアルミカップを導入
海と近い暮らしを送っているからこそ、非常に多くの使い捨てプラスチックごみが海に漂流していることが分かります。また、それが自然界に還っていくのは遠い先の未来だということも分かります。
しまなみ映画祭実行委員会では、綺麗な海を守っていくために可能な限りごみを出さないよう、マルシェ会場では使い捨てプラスチックカップではなくリユース可能なアルミカップを採用します。導入予定のアルミカップはリサイクル可能なため、イベント開催期間中は会場ごとに回収ボックスの設置を検討するなど、限りある資源を有効に活用する方法を考え、実践する予定です。
これは私たちの考えに共感してくださったアルミニウムメーカーとして国内シェアトップである「株式会社UACJ」より、アルミカップを提供していただいたことによって実現することができました。
05:
島の暮らしを残すために
機能性素材をオリジナルTシャツに採用
自然に近い場所の暮らしでは、スコールのように降る雨、夜でさえも生温かい海、明らかに元気のない山林など、地球の気候が変わっていることを感じる機会が多くあります。このままでは、今の豊かな島の暮らしが変わってしまう恐れもあります。
「しまなみ映画祭 2024」が販売するオリジナルデザインTシャツの生地は、少しでも温暖化が進行する可能性を下げるために、製造から処分までのCO₂排出量が石油由来のポリエステル素材(PET繊維)と比較して約41%少ない「PIECLEX(ピエクレックス)」を採用します。これはトウモロコシやサトウキビなど、植物からできたポリ乳酸を原料としており、土に還せば微生物によって分解される生分解性ももっています。そのため、カーボンニュートラルに貢献できます。
また、「PIECLEX(ピエクレックス)」は、特定の物質に圧力が加わることで電圧が生じる現象「圧電効果」を活かし、細菌が生命活動を維持できなくなる電界を発生させ、細菌の増殖を抑制する効果を持つ生地です。これを使ったTシャツを着用したら、動けば動くほどに抗菌効果が発揮されることになるため、臭いの原因になる細菌の繁殖を抑えることができます。
しまなみ映画祭実行委員会に賛同してくださった「PIECLEX(ピエクレックス)」によって、ボランティアスタッフにはオリジナルデザインTシャツを提供することができました。
詳細は公式ウェブサイトにて公開中
公式ウェブサイトでは、しまなみ映画祭の開催会場や上映作品、イベント、マルシェ出店者の情報をより詳細に確認いただけるよう、情報を公開しております。4つの会場のスケジュールやチケットの種類についてもご確認いただけます。
関連リンク
WEBサイト:https://shimanami-film.jp/
チケット販売サイト:https://t.livepocket.jp/e/shimanami2024
Instagram:https://www.instagram.com/shimanami_film_fest/
note:https://note.com/shimanam_film
プレスリリースの内容に関するお問い合わせは、お手数をおかけしますが下記のメールアドレス宛にご用件を記載いただけますと幸いです。
しまなみ映画祭実行委員会 PR担当 小嶋
contact@shimanami-film.jp
しまなみ映画祭 2024
主催:しまなみ映画祭実行委員会
協力:CINEMA CARAVAN
後援:尾道市・竹原市・今治市
事務局:株式会社しおまち企画
生口島企画:株式会社しおまち企画
因島企画:BIG BEACH
大三島企画:しまなみ地球の楽校
大久野島企画:竹原市観光振興計画(竹原DMO)
Project Management:comorebi farm
Creative Produce:西小路舞姫 (saicorom Inc.)
Art Direction / Graphic design:林絵子
Web Development:伊東海
Photography:Hayate Tanaka / Kazuto Uehara
Venue design:Aoi Hirose / shiki
Volunteer:NAMIMATI
Printing:誠晃印刷
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