淺沼組の工事現場事務所に「Wellness Container(ウェルネスコンテナ)」を順次適用

社員の心身の健康増進及び「GOOD CYCLE PROJECT」の認知向上等を目指す

株式会社淺沼組

株式会社淺沼組(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:浅沼誠)は、建設の最前線で働く社員の心身の健康増進などを目的に、工事現場事務所の多くに用いられる仮設コンテナハウスの内装へ、容易に自然素材を取り込むことができる「Wellness Container(商標・特許申請中)」の適用を開始しました。今後も当社工事現場事務所へ順次適用していきます。

「Wellness Container」とは

工事現場に設置する従来の無機質なコンテナハウスの内装を、自然素材や自然音などを手軽に取り入れることによって、温かみがある心地良い空間へと生まれ変わらせる取り組みです。これらは当該現場社員によるワークショップを通じて行われ、状況や意向に応じて事業主様や設計事務所様にもご参加いただいております。

「Wellness Container」の特徴

  • 自然素材の活用:現場で発生する建設発生土を用いた「土壁パネル」や、当社創業地である奈良県の吉野杉などを用いた「腰板・天井ルーバー・机天板*」、吉野地域の森林で収録した「自然音」をハイレゾスピーカーで再生する等、自然素材をふんだんに取り込むことで、温かみがある心地よい空間を演出(詳細は《ご参考①》に記載)。

  • 既存什器の活用によるコスト抑制:従前から使用されている机やカウンターにそのまま自然素材を装着できる仕様とすることで、コストを抑制。施工時間の短縮にも寄与。

  • 設置、解体・転用が容易:内壁に施している土壁パネル及び吉野杉の腰板は、マグネット式で着脱可能。机天板はデスクサイズに加工した天板を被せるだけで設置できるため、容易に設置、取り外し・転用が可能。当社が推進する「GOOD CYCLE PROJECT(建設業から循環型社会を目指す取り組み)」にも親和性が高い。

  • 短工期で施工可能:ワークショップにより施工し、製作は1日で完了。取り付けも当日中に完了可能。

*机天板については、岐阜県養老郡の木材を使用

執務室(Before)
執務室(After)
打合せ・会議室(Before)
打合せ・会議室(After)
什器カウンター(Before)
什器カウンター(After)

目的・狙い

工事現場の事務所は一時的な利用に留まるため、現地に仮設のコンテナハウスを設置することが一般的です。総合建設会社である当社は、全従業員の5割ほどが現場業務に従事しており、その中でも多くの人が、コンテナハウス内で事務作業を行っています。無機質なコンテナハウスの内装を「Wellness Container」により生まれ変わらせることで、以下の目的を実現します。

心身の健康増進

2021年に当社名古屋支店にて、自然素材をふんだんに取り込んだリニューアルを実施しました。名古屋支店で働く社員と、一般的なオフィス(当社九州支店)で働く社員の抗疲労に対する調査(《ご参考②》参照)を実施し、名古屋支店で働く社員の方が健康増進に寄与することが実証されています。これらの知見を「Wellness Container」に取り入れることで、現場社員の健康増進にも寄与すると考えています。

「GOOD CYCLE PROJECT」の社内外PR

当社が2021年度より推進する「GOOD CYCLE PROJECT」をより多くの方々へ認知していただくために、さまざまなステークホルダー(事業主、設計事務所、協力会社など)が訪れる現場事務所をショールームと捉え、当社の取り組みの認知拡大を目指します。また、現場事務所に本取り組みを実施することで、当該現場社員にも、循環型社会への意識を醸成させることができます。

“モノへの愛着心”と“チームワーク”の醸成

施工については、実際に「Wellness Container」を使用する現場社員(状況や意向に応じて事業主様、設計事務所様など)によるワークショップを実施します。自分たちが使用する空間の内装を、自分たちの手で造り上げていくことで、“モノへの愛着心”が一層育まれることが期待されます。また、本ワークショップは、当該現場社員が一丸となって製作に携わるため、現場の“チームワーク”をより高めることも見込まれます。モノづくりの最前線にいる現場社員にとって、これらは高品質な構築物を造りあげる礎の一つとなります。

                写真:ワークショップ施工状況

《ご参考①:各取り組みについて》

土壁パネル

建設発生土を活用した「土壁パネル」

工事現場では、地下躯体・基礎工事を施工するなどのために土を掘削しますが、その土は建設発生土としてダンプを使用して集積場へ運搬されます。運搬時には多くのCO2が排出され、環境に影響を及ぼす懸念があります。本取り組みでは、この建設発生土と、自然由来の素材・粘土からできたカラーペイント材を混合し、450mm角などのケイ酸カルシウム板に塗布した「土壁パネル」を作成しました。

スチールで建築されているコンテナハウスの内装の特徴を活かし、ケイカル板の裏にはマグネットシートを貼り付け、容易に貼り付け・撤去ができる工夫をしています。原料となる「土」には吸放湿性があり、梅雨時などは湿気を吸収する一方、冬の乾燥する時には湿気を放出して適度な湿度を保つ役割を果たします。

「吉野杉」などを活用した腰板・天井ルーバー・机天板*

当社は奈良県が発祥の地であり、奈良県吉野山にて伐採される「吉野杉」を、内装・什器に活用しました。腰板、天井ルーバー、机天板*など、木材をふんだんに取り込むことで、木の香りが事務所内に漂い、リラックス効果も生まれます。端材を積極的に利用することで、限りある資源の有効活用にもなります。また、土壁パネル同様に乾式で取り付けができるため、容易な設置・撤去を実現し、転用・分別が可能です。人間の健康だけで

はなく、環境負荷低減にも貢献します。

机天板

*机天板については、岐阜県養老郡の木材を使用

スピーカー

ハイレゾスピーカーによる自然音再生

奈良県吉野地区の森林で採取した自然音を、ハイレゾ対応のスピーカーにて再生します。スピーカーは円錐の形をした反射板に音が反射し、360°に音が広がる無指向性で、スピーカーから音が出ているとは思えないほど、立体的で広がりのある音を奏でます。これに風の吹く音、水の流れる音、鳥や虫の鳴き声などの四季の自然音を流すことで、実際に森の中にいるような感覚で過ごすことができ、癒しや疲労回復の効果が期待できます。また、複数台のスピーカーを設置する場合は、同様な自然音の繰り返しとならないように、スピーカーごとに異なる尺の自然音をループ再生させ、それぞれの音源が自然な形で重なり合い、より自然に近い飽きがこない音環境を演出することができます。

《ご参考②:名古屋支店の健康調査について(概要)》

2021年に淺沼組名古屋支店をリニューアルし、内外装仕上げに自然素材を多用しました。この名古屋支店で働く社員と、一般的な仕上げ材のオフィスビル(本調査では当社九州支店を対象)で働く社員において、各評価指標の比較検証を行いました。検査方法は、質問票調査および自律神経機能検査、認知機能検査とし、各5回の検査を実施しています。詳細については淺沼組ウェブサイトにて公開している研究報告ページをご参照ください。

淺沼組技術研究報告(下記リンクをクリックすると、淺沼組ウェブサイト掲載のPDFへ遷移します)

No.36 2024

1. 自然素材を用いたオフィスビルにおける休憩時の滞在空間活用による自律神経機能の改善効果の検証

No.35 2023

3. 自然素材を活用したオフィス空間における抗疲労・健康増進効果の検証


株式会社淺沼組について
『誇れる歴史がある 創りたい未来がある』をスローガンに、創業以来130年以上、お客様に寄り添い、誠実なモノづくりに専心する総合建設会社です。


社名:株式会社淺沼組
本社:大阪市浪速区湊町1丁目2番3号マルイト難波ビル
創業:1892年1月
設立:1937年6月
代表:代表取締役社長 浅沼 誠
淺沼組コーポレートサイト:https://www.asanuma.co.jp/

淺沼組インスタグラム:https://www.instagram.com/asanuma_official

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会社概要

株式会社淺沼組

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URL
https://www.asanuma.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
大阪府大阪市浪速区湊町一丁目2番3号 マルイト難波ビル
電話番号
-
代表者名
浅沼誠
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1937年06月