子どもの「買う体験」に注目!――クリスマス前に育つ“選ぶ力”とは?
大人が入れない空間で、子どもが自分で考え、決める。
NPO法人キッズフリマ(https://kids-fm.jp / 東京都中野)は、子ども主体で売買を行うフリーマーケットのイベントで、子どもたちがどのように「買う理由」を考え、判断し、行動しているのかを観察し、その特徴をまとめました。
私たちは、「売る体験」だけでなく、「買う体験」こそ意思決定力や計画力が大きく育つ重要な場であると考えています。

■なぜ今、「選ぶ力」が求められているのか
近年、学校や保育の現場では、
子どもが自分で選び、決める「意思決定力」や、先を見通して考える「計画力」が育ちにくくなっている
という声が聞かれるようになっています。
日常生活の中で、
・何をするか
・どの順番で進めるか
・今やるか、やめておくか
といった判断を、大人が先回りして決める場面が増え、子ども自身が迷い、考え、決断する経験は限られがちです。
また、ChatGPT や Gemini などの生成AIが急速に普及し、
「質問すれば答えや選択肢が提示される」環境が当たり前になる中で、
自分の価値基準で選び、納得して決める力の重要性が改めて注目されています。
私たちはこうした社会背景を踏まえ、子どもが自分の判断で選択し、その結果を受け入れる体験が必要だと考えています。
▼1. 私たちが見てきた「買う場面」で育つ力
キッズフリマでは、大人が立ち入れない専用エリアの中で、子ども自身が手持ちのお金から「何を買うか」を自分の判断で選びます。
そのプロセスには、多くの学びが隠れています。
・欲しい物と予算を照らし合わせ、優先順位を決める
・本当に必要かどうか自分で考え、買わない選択をする
・自分の責任でお金を管理し、納得して選ぶ
私たちはこの“選ぶプロセス”こそ、子どもたちが自分の意思で判断する最もリアルな瞬間だと感じています。
▼2. クリスマス前は、子どもの“選ぶ力”がより伸びる季節
12月は、子どもにとって「欲しいもの」が自然と増える時期。
・欲しいものをいくつかに絞る
・今は買わない理由を自分なりに考える
・後悔しない“自分の選択”を大切にする
といった、意思決定の質がより高まる傾向が見られます。
私たちはこれを“季節ならではの学び”としてとらえています。
▼3. 大人が入れない空間だからこそ生まれる判断

大人が口を出さない環境だからこそ、子どもたちは
・判断に責任を持つ
・失敗しても受け止める
・成功体験が自信につながる
といった、非認知能力の成長にもつながる経験を自分の力で積み重ねていきます。
■ 今後の予定
キッズフリマHPでは2026年1月以降の開催情報を随時公開しています。詳細はキッズフリマHPにてご確認をお願い致します。

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開催日 |
開催施設 |
都道府県 |
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1/3(土) |
五反田TOC_MOTTAINAI |
東京都 |
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1/11(日) |
フジグラン東広島 |
広島県 |
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1/17(土) |
大丸下関店 |
山口県 |
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1/18(日) |
シーモール下関 |
山口県 |
また、2026年1月後半には「お年玉アンケート調査結果(使い道・管理・親子の金銭感覚の差に関する調査)」を公開予定です。
■ お問い合わせ
NPO法人キッズフリマ
住所:〒164-0013 東京都中野区弥生町4-3-9
電話:03-3384-0675(平日12:00~15:00)
メール:info@kids-fm.jp
HP:https://kids-fm.jp/
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