「日本音声AI学習データ認証サービス機構(AILAS)」による事業認証登録ラベル 日本のAI関連企業とともに日本で初めて取得
AI音声技術をグローバルでリードするイレブンラボジャパン合同会社(本社:東京都千代田区、Japan & Koreaゼネラルマネージャー:田村元 以下、イレブンラボ)は、このたび、外資企業として初めてAILAS(日本音声AI学習データ認証サービス機構)へ加盟した取り組みに続き、さらなる安心と信頼の提供を目指し、一般社団法人「日本音声AI学習データ認証サービス機構(以下AILAS)」による事業認証登録ラベルを、東芝デジタルソリューションズ株式会社、Parakeet株式会社、SpiralAI株式会社とともに日本で初めて取得いたしました。この認証は、AI音声技術の無秩序な開発・活用による実演家の音声表現の文化的価値の棄損を防ぐことを目的としており、イレブンラボが創業以来大切にしてきた「権利」へのコミットメントを、業界団体と連携する形でも体現するものです。
AILASが提供するシステム
近年、ディープラーニングを応用した音声AI技術は、声優や実演家の声色や感情表現をほぼ忠実に再現する水準に達しました。しかし、著作隣接権や、パブリシティ権に関する法整備は依然十分とは言えず、声優や実演家の同意なしに実演音声をAIに学習させたり、AI生成物を公開・配信し収益を得たりする際のするルールが曖昧なのが現状です。
また、各省庁や団体が無断利用を法律違反の可能性があるとして警告する一方で、違法性のあるAI音声の検知・抑止体制は未整備であり、インターネット上には許諾なく生成されたAI音声が拡散しています。
その結果、声優・実演家の人格的利益や収益機会が侵害されるリスクが深刻化しています。業界内では「音声AIによる誤情報・脅迫への悪用」や「対策手段の欠如」といった憂慮の声が高まり、技術進化と権利保護を両立させる仕組みの構築が急務となっています。
そうした背景を受けAILASでは、上記のような多くの音声AI開発事業者が参加し、実演家・権利者と事業者側が安心安全に互いを尊重できる事業登録認証の仕組みを提案し運用を開始。イレブンラボは、今回同時に参画する企業とともに、日本で初めて、認証を受けた企業となります。

イレブンラボが本認証を受ける意義
イレブンラボではこれまでも、イノベーションと同じく倫理・信頼性を大切にしてまいりました。現在、時価総額約1兆円(2025年10月時点)を誇り、世界で4,000万人以上のユーザーとFortune 500企業の75%以上に利用されている弊社のプラットフォームが、AILASによる日本初の事業認証登録を受けることには、以下の大きな意義があると考えております。
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グローバルリーダーとしての責任の表明と公正なAI学習データの利用推進:世界最高水準のAI音声技術を提供する企業として、日本の豊かなアニメ・声優文化の「保護と共存」に向けた確固たるコミットメントを、業界が定める新たな規範に準拠することで示します。これは、AILASが目指す「公正なプロセスで実演家の声を学習データとして用いる」という原則に賛同していることを公式に表明し、その普及に貢献するものです。
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日本の豊かな音声文化との調和と安心の提供:日本国内で懸念が高まる無断生成音声AIの問題に対し、国際標準「C2PA」準拠や独自技術「VoiceCAPTCHA」といった強固な独自対策に加え、第三者認証という業界全体の安心・安全な枠組みに参画することで、日本のクリエイターコミュニティとの信頼関係を一層強固にします。日本の声優・俳優の声を公正に活用するための仕組みづくりに積極的に協力し、AI技術が日本の豊かなクリエイティブ文化と共存する未来を目指します。
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音声の提供者と企業の安心・安全の確保:AILASとの連携を通じて、声優などの実演家や声の提供者と、音声AIを利用する企業が安心して技術を活用できる透明性と信頼性の高いエコシステムの構築に貢献します。
Japan & Koreaゼネラルマネージャー 田村元によるコメント
「AILASの事業認証登録ラベルについては、イレブンラボが日本に上陸した当初から日本の豊かなコンテンツ文化を守るために、ともに取り組んできた認証です。日本が持つアニメや声優に代表される豊かな音声・コンテンツ文化は、世界的にも極めて重要で、それこそがイレブンラボにおける初の海外拠点として日本を選んだ理由でした。
イレブンラボは、これまでも『VoiceCAPTCHA』や国際標準『C2PA』といった強固な防壁を技術で構築し、イノベーションと倫理・信頼性の両立に努めてまいりました。今回のAILAS事業認証登録ラベルの取得は、この独自の取り組みに加え、日本のクリエイターコミュニティとの共存を目指す揺るぎないコミットメントを示すことになると考えております。本枠組みは、日本のクリエイターやエンターテイメント業界が抱えていた、”自身の声がどのように使われるのか、権利は守られるのか”といった具体的な懸念に応えるものになるはずです。私たちは、AI開発事業者として積極的にこの枠組みに参画することで、実演家や権利者の皆様にさらなる安心を提供し、日本のクリエイティブ産業が音声AI技術を安全かつポジティブに活用できる未来の実現に貢献してまいります。」
AILASについて
AIの利用が当たり前になる時代において、AIの無秩序な開発や活用により実演家の音声表現の文化的価値が棄損することを防ぐため、権利を大切に取り扱う仕組みを提案する、音声AI開発事業者が集まる非営利団体です。
事業概要
・AILAS事業登録認証の実施、認証番号の発行、管理、情報公開
・AI開発事業者に対する電子透かし導入促進と電子透かし情報確認作業の支援
・無断生成音声AI抑制に関連する活動
・AI著作権関連情報の調査、収集、分析、報告
イレブンラボについて
2022年に設立されたElevenLabs(イレブンラボ)は、AIオーディオリサーチ・技術のグローバルリーダーであり、企業、開発エンジニア、クリエイター、アーティストなど幅広い方に向けた最先端AIオーディオツールを構築しています。現在時価総額は66億ドル(日本円で約1兆円 2025年10月時点)で、プラットフォームは4000万人以上もの個人、そしてFortune 500企業の75%以上を含む数千もの企業に利用いただいております。私たちのサービスでは、高品質なボイスオーバーを手頃な価格でスピーディに、そして大規模に作成したり、30以上の言語で対話型AI音声エージェントを立ち上げたりすることが可能です。
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