主人公は畑にいる！ 絵本『ごろんずっしり さつまいも』刊行

今年刊行10周年をむかえる絵本「どーんと やさい」シリーズ。子どもにとって身近なやさいたちが畑で育っていく姿をいきいきと描きます。最新作の主人公は、さつまいもです。食育にもぴったりの1冊。

株式会社童心社（出版社　本社：東京都文京区　代表取締役社長・後藤修平）は、『ごろんずっしり さつまいも』（いわさゆうこ　さく）を8月31日に刊行いたしました。
書誌詳細：https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494016211

 

 

トピックス

・さつまいもはどうやって大きくなるの？『ごろんずっしり さつまいも』
・畑のいのちを描く「どーんと やさい」シリーズ刊行10周年！　作者いわさゆうこさんインタビュー
・読者の声
 

• さつまいもはどうやって大きくなるの？ 『ごろんずっしり さつまいも』

 

『ごろんずっしり さつまいも』（いわさゆうこ　さく）

さつまいもから芽が出てきた！ なえを畑にうえてみよう。
葉っぱと根っこがのびていくよ。
太陽のちからをはっぱにあつめて、根っこにおくると、ずずんと根っこがふくらんで……？
実際にはなかなか見ることができない、土の中でさつまいもが育っていく様子が描かれます。

「あんのういも」や「なるときんとき」などいろいろな種類のさつまいもや、土の中で育つ「さといも」や「こんにゃくいも」など、ほかのいもも紹介します。

『ごろんずっしり さつまいも』（いわさゆうこ　さく）

 

『ごろんずっしり さつまいも』（いわさゆうこ　さく）

十分に大きく育ったさつまいも。
最後はいよいよみんなでおいもほりです！

身近なやさい、さつまいもが畑でどんなふうに育っていくのか。心はずむ言葉とともに生命力豊かに描きます。
 

• 畑のいのちを描く「どーんと やさい」シリーズ刊行10周年！　作者いわさゆうこさんインタビュー

「どーんと やさい」シリーズ（いわさゆうこ　さく）『ごろんずっしり さつまいも』はシリーズ第10作

 

『きゃっきゃ キャベツ』（いわさゆうこ　さく）

──このシリーズで大切にしていることは何ですか？

主人公のやさいならではの魅力を発信することです。

 

例えば、キャベツは葉が何枚も重なって丸くなっているやさいですよね。ぜんぶむいてみたことがある人はあまりいないと思いますし、絵本だからこそ、そんな場面を描いてみたいと思いました。
 

 

『ごろんずっしり さつまいも』ページ割り検討のためのラフ

──やさいによって、絵本の展開もさまざまですね。

絵本づくりは、まず一枚の紙に小さな絵を描いて、ページ割りを考えるところから始めます。全体の流れを見渡して、場面を入れかえたり、加えたりして、試行錯誤をします。

 

──絵はタイトルの「つやっつや」「どででん」という音ともぴったりですね。どんなふうに描いているのですか？

絵は、通称「パステルペン」という鉛筆の形をしたパステルで描いています。濃淡を調節でき、塗り重ねることで質感や重量感も出しやすい。このシリーズのやさいを描くには、もってこいで、私にとっても相性の良い画材です。
絵はリアルでありながらも、そのやさいの持つ存在感、やさいが発している生命力のようなものが、子どもたちに伝わればいいな、と思いながら描いています。

子どもたちには、スーパーや台所で見るやさいの、そこへ来る前の姿を感じてもらいたいです。

　　　　　　　　　　　インタビュー全文は「母のひろば」700号　（2022年9月15日　童心社発行）に掲載予定
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　9月下旬には童心社HPでも公開予定

いわさゆうこ

《いわさ ゆうこ プロフィール》
宮城県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。主な作品に『どんぐりノート』『やさいノート』（以上文化出版局）『うみにあいに』『コロコロどんぐりみゅーじあむ』（山と溪谷社）『おちばのほん』（文一総合出版）などがある。
 

• 「どーんと やさい」シリーズに寄せられた読者の声

●いつも読みきかせをしている5歳児クラスで読んでみました。
「まるごとのキャベツ見たことがある人いますか。」
何人も手をあげてくれます。パキパキむいていく様子がとてもおもしろいようです。
キャベツの花のところは不思議そうに見ていました。
今度はまるごとキャベツを保育園でみんなでパキパキむいてみようと思っています。
（58歳　『きゃっきゃ キャベツ』）

●家でミニトマトの栽培をして食育をしよう！ と思っていたときに本屋で見かけて購入しました。
絵本を参考書のように見比べ、庭のトマトの観察をしています。
(39歳・おかあさん　お子さん3歳　『まっかっか トマト』）

●子どもたちに読むと、「わたしトマトすき」「今日食べたよ」「いろんなのがある……」といろいろな声があがりました。今、ちょうどトマトが旬です。
終わりのページはたてにして、「あっここにもなってる」と指さしに出てくる子もいました。
幼いころから科学絵本にもふれていってほしいものです。
(61歳　『まっかっか トマト』）

●本校では、毎年3年生が総合学習の時間にじゃがいもづくりをしています。
実際に育てるまえに、育て方や種類、由来などを調べるので、導入としてこの本を紹介するのもいいなと思いました。ぜひシリーズのほかの本も読みたいです。
（25歳・小学校教員　『ごんごろ じゃがいも』）

 

• 書誌情報

『ごろんずっしり さつまいも』（いわさゆうこ　さく）表紙

書名：ごろんずっしり さつまいも
さく：いわさゆうこ
定価：1,320円　（本体1,200円＋税10％）
判型：B5変型判
サイズ：20.7×22.2㎝
ページ数：24ページ
ISBNコード：978-4-494-01621-1
発売日：2022年8月31日
対象：3歳～
童心社ホームページ：https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494016211

「どーんと やさい」シリーズ紹介ページ：
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=D9784494001613