株式会社フェイガー、プレシリーズAラウンドで3.4億円の資金調達を実施

〜生産者の収入向上と持続可能な農業のあり方を目指して〜

株式会社フェイガー

2023年12月6日 08時00分

農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がける株式会社フェイガー（本社：東京都港区、代表取締役：石崎貴紘、以下当社）は、東京海上ホールディングス株式会社、農林中金キャピタル株式会社、株式会社環境エネルギー投資、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資により、3.4億円のプレシリーズAラウンドの資金調達を実施しました。「世界をもっとサステナブルに。社会にもっとフェアネスを。」を新たに我々のパーパスに掲げ、生産者の収入向上と持続可能な農業のあり方を目指して参ります。

調達の背景と今後の展開について

当社は、2023年1月にシードラウンドで7,200万円の資金調達をして、主に水田の中干し期間延長を通じ2,000ha、約5,000t-CO2のクレジットの生成を進めて参りました。今後、国内はもとより東南アジアを中心とした海外展開の加速や生産者の品質・収穫量の維持・拡大、高品質なカーボンクレジットの生成・販売のための体制構築などを推進していくために3.4億円の資金調達を実施しました。

調達した資金を元に、2024年は15,000ha、約50,000t-CO2のクレジット生成に向けて事業を拡大して参ります。

当社について

当社は農業分野の温室効果ガス削減ポテンシャルの大きさに着目し、主に水田の中干し期間延長（水のマネジメントにより水田から排出されるメタンを抑制する手法）を通じて農家と共同して脱炭素農業を推進し、その取組の成果をクレジット化した収益を農家へ還元しています。

また、カーボンクレジットの生成から販売までを一貫して取り組む私たちだからこそできる、脱炭素に取り組む生産者の「顔が見えるクレジット」として企業に提供し、オフセットだけではなくPRなども含めた価値提供を行っています。

ご協力いただける農家さんの問い合わせはこちら

https://faeger.company/contact/for_agriculture/

チームの紹介

採用について

フェイガーは今回の資金調達を通して、国内チームの拡大及び海外展開チームの強化を行います。創業2年目のこのフェーズだからこそ活躍できること、チャレンジできることが多い環境を提供できる今、農業や環境に思いがある方、フェアな環境で力を発揮したい方、ぜひ当社の採用ページをご覧いただけますと幸いです。
国内では、1→10フェーズに入り、クレジットの生成、販売、管理部門など各種ポジションがオープンになっています。

海外は、東南アジアやアフリカでのビジネス立ち上げの初期メンバーとして、現地でご活躍いただけるカントリーマネージャー候補の方も募集しております。
ご希望の職種がピンとこなくても、オープンポジションでの採用もございます。ぜひ一度ご覧ください。

https://faeger.company/recruit/

この度公式SNSを開設いたしました。今後はこちらでも積極的に情報を発信してまいります。

Facebook　https://www.facebook.com/faeger.co.ltd

X(旧twitter)　https://twitter.com/FaegerCoLtd

linkedin　https://www.linkedin.com/company/faeger-co-ltd/

当社代表石崎のコメント

設立から約一年、多くの生産者様、バイヤー様、そして一緒に事業を推進してくれる仲間に恵まれ、想定以上の事業の拡大が進んでいます。そんな折に、素晴らしい投資家の皆様とご一緒する機会をいただき光栄に思います。

東京海上ホールディングス様とは、クレジットの流通やプロジェクト組成への投資など、国内外問わず広くご一緒いただきます。

農林中金キャピタル様とは、国内はJAグループ様との連携も含めた生産者様への取り組み拡大、海外も農業関連プレイヤーとのネットワークを通じた事業拡大をご一緒いただきます。

環境エネルギー投資様は、この分野で長くビジネスをされていたご知見やネットワークも共有いただきながら、当社を次のステージに引き上げていただきます。

インキュベイトファンド様は創業よりここまで多大なるご支援をいただいており、さらに今回追加出資をいただき、これまでと同じく伴走いただけます。

いただいた資金でさらなるチーム拡充と海外展開の加速を行ってまいりますので、ぜひ応援いただけますと幸いです。

各投資家からのコメント

東京海上ホールディングス株式会社デジタル戦略部部長　中西光様

「フェイガー社の農家ファーストを貫きカーボンクレジットが持つ本質的な価値を突き詰めている姿勢に強く共感し、この度、農業由来のカーボンクレジットの浸透に向けたチャレンジに共に取組んでいくこととなりました。温室効果ガスの増加が地球環境に与える影響への対策は、損害保険を主たる事業とする当社にとっても非常に優先度の高い課題と認識しており、日本国内のみならず、グローバルにフェイガーのソリューションが展開されていくことを期待しています。」

農林中金キャピタル株式会社イノベーション投資部 Vice President 児山紗也様

「農林水産分野は温室効果ガスを排出する一方で、同時に気候変動の影響を直接的に受ける産業であり、そのサステナビリティの課題に取り組むチームの皆さまの姿勢に共感し、この度は出資させていただくことになりました。農業分野におけるカーボンクレジットというこれから世の中に広がっていく新しい領域に触れ、農業分野の成長・変革のポテンシャルを感じると共に、その機会にご一緒できることを光栄に思います。」

株式会社環境エネルギー投資　代表取締役　河村修一郎様

「あらゆる領域において、待ったなしで脱炭素が求められる中、農業は未だ脱炭素のポテンシャルが大きい領域です。また、特にグローバルな視点で見れば、単なるコストとして脱炭素に取り組むのではなく、その取り組みが同時に農家の生産性・収益力向上にも貢献できることも意義深いものです。当分野で高い専門性を有し、グローバルに活躍できるメンバーを揃えたフェイガー社に大きな期待をしております。」