バイオマス環境素材「MIRAIWOOD®︎」での3Dプリント試作〜スピーディな少量生産を可能にする3Dデジタル技術開発
明治カカオスタイル プロダクトデザインアワード2023「菱華賞」を最新の3Dデジタル技術で開発
菱華産業株式会社(本社:東京都中央区日本橋室町4−6−2、代表取締役:藤塚英明)は、環境素材MIRAIWOOD®︎の普及を目的に、株式会社 明治の主催したカカオスタイルプロダクトデザインアワード2023に協賛、菱華賞を授与しました。この度、最新の3Dデジタル技術を活用した製品化に向けた技術開発を開始しました。これにより、菱華産業株式会社は環境素材の試作速度の向上を目指します。
開発の背景
株式会社 明治は、カカオ豆の資源としての有効活用において、その製品化アイデアを広く公募しました。MIRAIWOOD®︎技術による製品化を考慮した菱華賞10選は、環境素材ならではの魅力的な商品として実現可能な提案を菱華産業株式会社の社内で採点、集計して選ばれたものです。
この開発を通して、最新の3Dデジタル技術を活用し、これまで高コストだった本材料と金型による射出成形試作の時間と費用を大きく短縮する技術を獲得することを目指します。この開発により、環境素材を用いたさまざまなOEM製品の開発も可能になり、顧客のニーズに対応することが可能となります。
開発の特徴
2024年現在、3D-CADによるデザインや、3Dプリンターによる形状試作はすでに普及しており、手軽に行えるようになりました。この開発ではさらに数歩先に推し進め、3Dデジタル技術による射出成形金型を活用し、環境素材MIRAIWOOD®︎での試作から少量生産可能な成形技術の確立を目指します。
この技術の確立により、環境素材MIRAIWOOD®︎による製品開発のハードルを飛躍的に容易にすることが期待されます。この試作技術は、協力企業により提供されますが機密部分も多いため、当初は、OEM受注や、MIRAIWOOD®︎ FORUM参加企業にのみ提供されます。
バイオマス70認証の環境素材による、木製品の3Dプリント試作を実現
また、MIRAIWOOD®︎ペレットでの3Dプリント成形にも成功しており、MIRAIWOOD®︎ペレットでの国内最大級の大型3Dプリント(1000mm x 1000mm x 1000mm)技術も開発中です。
今後の展望
菱華産業株式会社は、3Dデジタル技術による本材料の射出成形試作や3Dプリント試作の実現により、多くの企業への環境素材の普及を促進します。協力企業とのパートナーシップを通じて得られる実績を基に、MIRAIWOOD®︎ FORUM参加企業での共同開発と更なる挑戦を計画しています。この技術により、環境素材での性能試験や品質検証が可能になり、技術のさらなる進化を期待しています。
菱華賞10選の紹介
ここに菱華賞を受賞した10作品を掲載いたします。(掲載順序はランダムであり優劣はありません)
製品化の順序は3Dデジタル試作技術の進捗により前後いたします。
惜しくも10選に漏れたもの試作開発を検討している作品
以下の作品もデジタル試作を検討しています。製品化の可能性については試作開発の進捗により、実現性の目処がついた上で各受賞者にご連絡いたします。
審査監修者からのコメント
アワード2023にたくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。いずれの応募作品もとてもレベルが高く、また、多くの企業のプロフェッショナルからもご応募いただけたことに環境素材やサスティナブルデザインへの関心の高さが伺えました。今回、新たな3Dデジタル技術により本材料での試作が可能になり、次のステップが見えて参りました。せっかくの素晴らしいアイデアを実現できるよう、働きかけて参ります。その際には応募者の皆様にもぜひご協力をお願いいたします。
お問い合わせ
この技術開発は、MIRAIWOOD®︎ FORUM「日本橋サスティナブルデザイン会議」にて取りまとめと進捗管理を行います。この件に関しては、MIRAIWOOD®︎ FORUM公式サイト(https://www.miraiwood.com/forum/)のフォームからお問い合わせください。
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