【世界ALSデー6月21日】ユースタイルケアは難病ALS患者の方への重度訪問介護サービス提供、計約364万時間。利用者数690名以上、累計サービス提供回数59万件
資格事業や医療機関提携で年間3000人以上の医療的ケア人材を育成

ALS(筋萎縮性側索硬化症)など重度障害・難病患者に在宅介護サービスを提供する株式会社ユースタイルラボラトリー(本社:東京都中野区、代表取締役:大畑健)は、6月21日の「世界ALSデー」に際し、2025年6月時点でALS患者様への重度訪問介護サービス提供時間の合計が3,637,722時間、累計サービス提供回数594,981件、692名のALS患者の方にサービスを提供してまいりましたことをお知らせします。
累計サービス提供回数594,981件、サービス提供時間は合計3,637,722時間、ALSの利用者様にサービス提供をしたスタッフ数はのべ5,311名です。
※2014年サービス提供~2025年6月時点

当社は国内最大規模の重度訪問介護サービス提供事業者として、2014年から全国でサービス運営を拡大し、現在フランチャイズ事業所も含め約100の重度訪問介護事業所を運営しています。
ユースタイルケア重度訪問介護の取り組みの3つの特徴
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介護スタッフ全員が医療的ケアに対応可能
所属する全てのケアスタッフが喀痰吸引・経管栄養のケアを行えるため、24時間切れ目のない支援が可能です。
必要な専門知識やスキルを習得した医療的ケア人材を育成するため、全国36校の自社スクールを運営しています。
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全国エリアでサービスを提供
全国39都道府県・フランチャイズ含め97事業所で重度訪問介護サービスを提供(2025年6月時点)しています。サービス利用者のべ6000名以上。2014年の重度訪問介護サービス開始以来、重度障害や難病の方々を支援する専門事業者として、豊富なノウハウを蓄積してまいりました。
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ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者様へのサービス提供実績国内最大規模
2014年に重度訪問介護事業を開始して以来、690名を超えるALS患者様を支援してまいりました(2025年6月時点)。医療的ケアはもちろんのこと、人工呼吸器の装着などにより発声が困難な方とは、文字盤やPCの視線入力を通じて、一人ひとりに合わせたコミュニケーションをおこないます。さらに、同行支援等によってご本人の「やりたい」という想いをかたちにし、旅行やスポーツなどを楽しむためのサポートを提供します。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、身体を動かすための神経系が徐々に失われていく進行性の難病で日本には約1万人いらっしゃいます。人工呼吸器や胃ろうといった医療的ケアデバイスと共に、24時間専門的な医療的ケアが必要となる方も多く、ご家族の介護負担や24時間体制でのケアが課題となっています。ご家族の介護負担を懸念し、住み慣れたご自宅で暮らしたい、というあたりまえの望みを諦めるALS患者様や、人工呼吸器を装着して生きることを選択しない方も多くいらっしゃいます。
ALS患者様が24時間365日安心して在宅で生活するために、重度訪問介護は欠かすことのできない障害福祉サービスです。2014年に施行された「障害者総合支援法」により法制化は進みましたが、医療・福祉業界の中でもまだ認知は高くなく、ALSをはじめとした多くの難病・重度障害者にサービスが届いていない現状があります。加えて、サービスを提供できる専門人材の不足が大きな課題です。
サービスが届かない背景「専門人材不足」への取り組み
■全国スクールで年間3000人以上の医療的ケア人材を育成
介護現場の運営と共に介護資格スクール事業「ユースタイルカレッジ」を運営する当社では、全国32都道府県36校のスクールで介護現場に携わる国内5000人以上の介護スタッフ全員が「重度訪問介護従業者養成研修統合課程」を修了し、喀痰吸引や経管栄養の医療的ケアを行うことができます。自社スタッフ以外の外部受講生を含め年間3000人以上が本講座を修了しています。
重度訪問介護従業者養成研修統合課程は、重度訪問介護従業者養成研修の課程の一つで、基礎課程と追加課程の内容に加え、喀痰吸引等研修(第3号研修)の内容を「統合」したものです。
■医療機関との提携をスタート
喀痰吸引等研修の1号、2号、3号研修の違いは、対象となる利用者と実施できる行為の種類で、3号研修は特定の利用者に対して、必要な喀痰吸引と経管栄養ができます。一方、喀痰吸引2号研修と1号研修は、どちらも不特定多数の利用者に対して喀痰吸引や経管栄養を行うための研修ですが、実地研修(実際の現場で実践する研修のこと)の内容に違いがあります。
1号研修は、口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内の喀痰吸引と、胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養の全ての実地研修を修了します。(2号研修はその一部となります)
ユースタイルラボラトリーでは、全国で高まるALS患者・難病の患者の医療的ケアニーズに応えるため、各エリアの病院や介護施設と提携し、最上位資格である1号研修の修了者養成を促進していく方向です。
AGRIEグループとの連携事例:
訪問診療、訪問介護、デイケア、住宅型有料老人ホーム等中重度者向け高齢者事業および医療相談プラットフォームを提供するAGRIEグループと提携し、1号研修で必要となる「実地研修」の場を提供いただいています。
現在ユースタイルケア重度訪問介護で重度訪問介護サービスに従事するスタッフ(ユースタイルケア 千葉 重度訪問介護 役職:シニアコーディネーター)がAGRIEグループの運営する「アグリホームクリニック&アグリケアガーデンつくばみらい」(茨城県)にて1号研修を修了し、担当エリア内の現場で複数名の医療的ケアニーズのある利用者様を担当しています。
重度訪問介護の提供で変化したALS患者とご家族の事例
■30代ALS患者のご家族が、重度訪問介護で「家族の時間」を取り戻した事例

30代後半の男性ALS患者様は、共働きの奥様と保育園に通う未就学児のお子さんがいらっしゃる3人家族。突然のALS発症により奥様の介護・育児・仕事の両立に困難が生じていました。当初、短時間の生活支援サービスを奥様が最も忙しい夕方時間だけでも利用できないか?と相談支援専門員から相談をうけました。ヒアリングの結果、当社は重度訪問介護による長時間支援をご提案しました。
現在は、夕方に加えて夜間の介護も重度訪問介護サービスでサポートすることで、ご本人は趣味のインターネットやテレビを楽しむ時間ができ、働きながら育児をする奥様は、お子様とゆっくり休めるようになりました。スタッフの同行支援により、ご家族で映画館やショッピングにも出かけ、今後は遊園地への外出も計画しています。介護が中心だった生活から、家族がこれまで通り自分達らしく生活し、未来を描けるようになったとのことです。
詳しいエピソードはこちらhttps://care.eustylelab.co.jp/news/6152.html
■40代ALS患者(女性)在宅生活をあきらめていたが、自宅に戻ることができた事例
ALS発症により気管切開を余儀なくされた40代の女性。手術後はご家族への負担を懸念され、在宅生活に戻れないと思っていらっしゃいました。ユースタイルケアのスタッフが、退院前の病院側とのコミュニケーションから支援を開始。ユースタイルケア重度訪問介護サービスでは24時間対応と医療的ケアが行えることを病院側に知っていただくことで、無事に退院でき、その後の連携もスムーズになりました。再び在宅にて自分らしい生活を取り戻せたことを喜ばれています。
世界ALSデーによせて ケアスタッフの想い

■ユースタイルケア重度訪問介護サービス責任者 ゼネラルマネージャー佐藤飛美
世界ALSデーにあたり、ALSという病気と闘っている全ての当事者の皆さん、そのご家族、そして日々献身的に支援を続けているケアスタッフの皆様に心から感謝と敬意を表します。
私自身、介護現場で多くの挑戦を目の当たりにし、ALSの方々が抱える不安や苦しみ、その中で見せる強い意志に触れるたびに、私たちももっと支える力を強く持たなければならないと感じてきました。
私たちの支援は、単なる介護にとどまらず、その人らしい生活を支え、尊厳を守り、時には心の支えとなることが求められています。これからも、どんなに小さな一歩でも、それが希望に繋がると信じ、ALSの方々に寄り添い、共に歩んでいけるよう尽力してまいります。そして、支援に関わるすべての方々と共に支え合いながら、ALSの方々への支援をさらに広げていけるよう努めてまいります。
また、ALSに関する社会的認知が広がり、研究が一層促進されることを祈っております。

ユースタイルラボラトリー株式会社 会社概要
「すべての必要な人に、 必要なケアを届ける。」をミッションに、在宅ケア・障害福祉サービスを全国に提供しています。365日24時間医療的ケアを提供する障害者向け重度訪問介護を国内最大規模で運営するほか、障害者グループホームや訪問看護など多様なサービスを拡大。近年は、フランチャイズ事業や経営サポートサービスを通じて、医療・福祉業界全体のDX化や収益性向上にも取り組んでいます。

名称:ユースタイルラボラトリー株式会社(代表:大畑 健)
本社 〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー18階
コーポレートサイト: https://eustylelab.co.jp/
サービスサイト:https://care.eustylelab.co.jp/
ALSの患者様向けサービスページ:https://care.eustylelab.co.jp/home-care-service-als
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