【貴重映像を公開!】よみがえる90年前の竹島とアシカたち― 1934(昭和9)年撮影の映画フィルム ―

昭和9年に島根県・竹島で撮影されたニホンアシカの映像が新たに発見されました。ニホンアシカは1975年に竹島で目撃されたのを最後に姿見られなくなっており、今回の映像はその貴重な記録となります。

領土・主権対策企画調整室

チラシデータ

 領土・主権展示館のゲートウェイホール・オープンイベントで「よみがえる90年前の竹島とアシカたち― 1934(昭和9)年撮影の映画フィルム ―」と題し、井上貴央鳥取大学名誉教授が講演を行います。このイベントは2025年11月14日(金)に領土・主権展示館ゲートウェイホールで開催され、内閣官房 領土・主権対策企画調整室が主催します。竹島のアシカを研究され、このフィルムを詳細に分析された井上貴央鳥取大学名誉教授に解説いただき、発見されたフィルムが語る当時の隠岐・竹島での人々の営みを読み解きます。

趣旨

 昭和初期、竹島のアシカは、動物園などで飼育されて人気を博していました。昭和9年には大阪朝日新聞社が大阪市立動物園(現在の天王寺動物園)の獣医をともなって、竹島でのアシカ猟を10日間余りにわたって滞在取材を行いました。その際、大阪朝日新聞社の長谷川義一氏がカメラを持参するととも に、16ミリフィルムの映画を撮影し大阪市内で上映したことが記録されていますが、そのフィルムは行方不明になっていました。

 今般、偶然にもこの16ミリフィルムの一部とみられるフィルムが見つかりました。このフィルムには、当時の隠岐の風景などをはじめ、竹島で行われていたアシカの捕獲や竹島の風景が鮮明に記録されていました。戦前の竹島でのアシカ猟様子がわかる現時点では唯一の動画の記録であるこのフィルムについて、所蔵者である国立映画アーカイブの協力の下、日本国際問題研究所にてデジタルリマ スター映像を制作しました。竹島のアシカを研究され、このフィルムを詳細に分析された井上貴央鳥取大学名誉教授に解説いただき、発見されたフィルムが語る当時の隠岐・竹島での人々の営みを読み解きます。

注目点

 昭和期(戦前)、ニホンアシカの猟は、サーカスや動物園・水族館などのために行われていました。ニホンアシカは、戦前の動物園や水族館では比較的なじみのある動物であったはずですが、学術的な研究はあまり行われていないままでした。井上貴央鳥取大学名誉教授は、ニホンアシカ剥製標本の国内初の確認や竹島映像フィルム(※上述の昭和15年のもの)の発見を機会に、ニホンアシカの研究に第一線で取り組んできた専門家です。今般の東京で初公開の竹島のニホンアシカの映像は、井上貴央名誉教授が長年探し求めてきた非常に貴重なものです。

登壇者・出演者情報

井上 貴央氏

井上 貴央氏は、1978年鳥取大学医学部医学科卒業。医学博士。同大学助手・講師・助教授を経て、1991年教授に就任し医学部長などを兼任。ヒトを含めた動物の細胞や骨などの形を調べる形態学が専門で、電子顕微鏡によるミクロの研究から目で見るマクロの研究まで幅広く”かたち”の研究を行う。ニホンアシカ剥製標本の国内初の確認や竹島映像フィルムの発見を機会に、ニホンアシカの研究に取り組む。人体骨格のペーパークラフト・ブック『ボーニー』、『鳥取発!青谷の遺跡の骨物語』をはじめ、『カラー人体解剖学』、『日本海・竹島のアシカ猟-1934(昭和9)年の取材記録と「中渡瀬アルバム」-』などの著作がある。

イベント参加に関する情報

イベントへの参加は無料となっており、①講演会名②開催日③参加者全員の氏名④代表者の電話番号を明記のうえ、「info@mtas.go.jp」までメールにより送付してください。定員は、先着80名となっておりますので、お早目のご応募をお待ちしております。

施設概要

名称

領土・主権展示館

所在地

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-8-1 虎ノ門ダイビルイースト1階

開館時間

10時~18時

休館日

月曜日(月曜日が祝休日となる場合はその次の平日休館)、年末年始(12月29日から1月3日)
※ 3月第1週の日曜日は臨時休館

入館料

無料

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会社概要

領土・主権対策企画調整室

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号
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代表者名
岡 朋史
上場
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資本金
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設立
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