「環境性能評価・認証毎の物件数調査」(2024年2月時点)の分析結果を公表 小・中規模や築古物件も取得、最高ランク以外の取得が多数

~BELS、CASBEE不動産、DBJ Green Building認証を取得した不動産の傾向を分析~

 建築物の省エネ計算事業を手掛ける、環境・省エネルギー計算センター(本社:東京都豊島区、代表取締役:尾熨斗啓介、運営会社:株式会社HorizonXX以下当社)はこのたび「環境性能評価・認証毎の物件数調査」(2024年2月時点)」の分析結果を公開しました。当社では3ヶ月に1度、同調査を実施し、分析結果を公開しています。 
 今回の結果では小規模、中規模物件や1990年より前の竣工であっても、環境性能評価・認証を取得している物件が多数あること、評価・認証のランクは最高ランク以外を取得している物件も多くあるといった傾向が見られました。
以下に各調査結果を抜粋して記載します。各調査の詳細データは下記、当社HPにて確認可能です。
●環境・省エネルギー計算センターHP URL
https://www.ceec.jp/news/2024/02/15/20240215-2/
 また、2024 年3月4日(月)13:00にJ-REIT全58銘柄の環境性能評価・認証取得状況の調査結果をまとめたリリースの配信も予定しております。合わせて今後の環境性能評価・認証の取得時の参考として頂けますと幸いです。

【調査目的】

 環境性能評価・認証は企業や団体がそれぞれホームページなどで公表、用途ごとに検索が可能ですが、物件規模・竣工年月などの整理されていないのが実情です。認証不動産の物件規模、竣工年月、用途、取得した認証のランクを整理・分析し、その傾向を把握する目的で実施しました。


【調査結果総括】

・延床面積2000㎡以下の小規模、中規模物件や1990年より前の竣工であっても、延床面積・竣工年の条件に関わらず環境性能評価・認証を取得している物件が多数あり、過去の物件であっても申請することにより評価・認証を取得できる可能性があります。

・評価・認証のランクは最高ランクが多いとは限らず、現時点の投資家や金融機関の評価は、認証ランクが最上位でなくても、認証を取得することを重視している傾向があります。


【① BELS評価 分析結果】

・全用途で見ると、延床面積別では2000㎡未満の物件1756件(全体の約40.6%)、竣工年代別では2000年までに竣工した物件863件(全体の約20.0%)がBELSを取得しています。そのため、延床面積・竣工年の条件に関わらずBELS評価を取得できる可能性があります。

・ランク別では☆5取得の物件が最も多く2612件(約60.4%)となっていることから、比較的高ランクの取得が期待できます。


【② CASBEE不動産評価認証 分析結果】

・全用途で見ると、延床面積別では2000㎡未満の物件であっても157件(全体の約11.1%)、竣工年代別では1990年までに竣工した488件(全体の約34.6%)が認証を受けています。

・そのため、延床面積・竣工年などの条件に関わらずCASBEE不動産評価認証を取得できる可能性は十分あると言えます。ランク別ではSランク643件/ Aランク734件/ B、B⁺ランク33件で、SとAランクが97.7%と大半を占めているため、比較的高ランクの取得が期待できます。


【③ DBJ Green Building認証 分析結果】

・全用途で見ると、延床面積別では2000㎡未満の物件242件(全体の約17.1%)、竣工年代別では2000年までに竣工した物件192件(全体の約13.5%)がDBJを取得しています。よって延床面積・竣工年の条件に関わらず認証を取得できる可能性があります。

・ランク別では★3取得の物件が最も多く660件(約46.6%)という結果となりました。


➀BELS評価

 BELS (Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)とは、建築物省エネルギー性能表示制度の略です。建築物の1次エネルギー消費量に基づきBELS評価機関が5段階で評価し、省エネルギー性能を表示する制度になります。

【調査方法】

一般社団法人住宅性能評価-表示協会の事例データ一覧よりデータを抽出し、必要項目ごとに統計を取る

【調査項目】

・用途(ホテル等/飲食店等/学校等/工場等/事務所等/集会場等/百貨店等/病院等)

・延床面積(300㎡/2000㎡/10000㎡区分) ・竣工年代 ・ランク(☆1~☆5)別

【調査期間】

2016/1~2023/12 評価取得分のデータ 4322件

【調査結果】

・用途ごとの延床面積別、竣工年代別 統計データ

・全用途の延床面積別、竣工年代別、取得年度別、取得ランク別 統計データ

・『ZEB』 ZEB Ready Nearly ZEB ZEB Oriented 取得 統計データ


                   <BELS 全用途 取得年代別>                  

                                                      <BELS 全用途 取得ランク別>

                                                               <BELS 延床面積別>

                                                             <BELS 竣工年代別>

【分析結果】

 全用途で見ると、延床面積別では2000㎡未満の物件1756件(全体の約40.6%)、竣工年代別では2000年までに竣工した物件863件(全体の約20.0%)がBELSを取得しています。そのため、延床面積・竣工年の条件に関わらずBELS評価を取得できる可能性があります。

 ランク別では☆5取得の物件が最も多く2612件(約60.4%)となっていることから、比較的高ランクの取得が期待できます。


②CASBEE不動産評価認証

 CASBEEとは、建築環境総合性能評価システムのことで、Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiencyの略です。CASBEE不動産評価認証とは、CASBEE-不動産で評価された建築物について、その評価内容を審査し的確であることを第三者機関が認証する制度になります。

【調査方法】 

IBEC建築省エネ機構のCASBEE不動産評価認証物件一覧より1物件づつデータを抽出、必要項目ごとに統計をとる

【調査項目】 

・用途(オフィス/店舗/物流/集合住宅)

・延床面積(300㎡/2000㎡/10000㎡区分)

・竣工年代・ランク(B/B+/A/S)

【調査期間】

 2019/1~2023/12 評価認証取得のデータ 1410物件

【調査結果】

・全用途の延床面積別、竣工年代別、ランク別 統計データ

・用途(オフィス/店舗/物流/集合住宅)ごとの延床面積別、竣工年代別 統計データ


                       <CASBEE 全用途 延床面積別>                           

                    <CASBEE 全用途 竣工年代別>

                    <CASBEE 全用途 ランク別>

【分析結果】

 全用途で見ると、延床面積別では2000㎡未満の物件であっても157件(全体の約11.1%)、竣工年代別では1990年までに竣工した488件(全体の約34.6%)が認証を受けていました。そのため、延床面積・竣工年などの条件に関わらずCASBEE不動産評価認証を取得できる可能性は十分あると言えます。

ランク別ではSランク643件/ Aランク734件/ B、B⁺ランク33件で、SとAランクが97.7%と大半を占めているため、比較的高ランクの取得が期待できます。


③DBJ Green Building認証

 DBJ Green Building認証とは、環境・社会への配慮がなされた不動産とその不動産を所有・運営する事業者を支援する取り組みとして2011年に創設された認証制度です。DBJ(Development Bank of Japan Inc.)は株式会社日本政策投資銀行の略になります。

【調査方法】 

DBJ Green Buildingの認証物件一覧より、データを抽出し、必要項目ごとに統計をとる

【調査項目】

・用途(オフィスビル/ロジスティクス/リテール/レジデンス)

・延床面積(300㎡/2000㎡/10000㎡区分)

・竣工年代・ランク(★1~★5)

【調査期間】 

2024年2月末時点で公開されているデータ 1418件 (2023年3月分)

【調査結果】 

用途ごとの延床面積別、竣工年代別 統計データ

全用途の延床面積別、竣工年代別、ランク別 統計データ


                    <DBJ全用途 延床面積別>                  

                   <DBJ全用途 竣工年代別>

                   <DBJ全用途 取得ランク別>

【分析結果】

 全用途で見ると、延床面積別では2000㎡未満の物件242件(全体の約17.1%)、竣工年代別では2000年までに竣工した物件192件(全体の約13.5%)がDBJを取得していました。

 そのため、延床面積・竣工年の条件に関わらず認証を取得できる可能性があります。ランク別では★3取得の物件が最も多く660件(約46.6%)の結果となりました。


■調査結果総括

延床面積2000㎡以下の小規模 中規模物件や1990年より前の竣工であっても、延床面積・竣工年の条件に関わらず環境性能評価・認証を取得している物件が多数あるため、過去の物件であっても今後申請することにより評価・認証を取得できる可能性があると言えます

評価・認証のランクは最高ランクが多いとは限りません。現時点の投資家や金融機関の評価は、認証ランクが最上位でなくても、認証取得を重視している傾向があると言えます。


●環境・省エネルギー計算センターについて

強み1:新築・既存建物に対応可能

 設計・省エネ計算に必要な知識や経験は「新築」と「既存建物」で大きく異なります。一般的には既存建物の省エネ計算の方が図面や設備情報が揃わないことが多く、難易度高いと言われています。当センターでは経験豊富なスタッフが在籍しており新築、既存問わずスムーズに対応できます。


強み2:一気通貫で複数業務の対応可能

 当センターは要望のヒアリングから始まり、省エネ計算、環境性能認証取得まで一気通貫で対応しています。通常であれば、複数の企業とやり取りが必要な場合がある作業を一本化しているため、お客様の負担軽減、作業時間の短縮が可能です。

 

強み3:補助金の活用・金融業界の知見

 環境認証性能取得において、建築物の種類やタイミング次第で行政の補助金を利用することが可能です。しかし、補助金の制度そのものを把握していない、把握はしていても申請方法がわからないお客様も多数いらっしゃいます。当センターでは補助金申請に知見を持つスタッフが在籍しており、どの制度に申請をすれば利用可能なのか、といったアドバイスが可能です。また、代表の尾熨斗が不動産業界のみならず金融業界にも精通しており、ファンド目線で不動産の省エネ計算、環境認証性能取得のサポートが可能です。


●代表者プロフィール  

環境・省エネルギー計算センター(運営会社:HorizonXX)

代表取締役:尾熨斗啓介(おのし けいすけ)

【略歴】

 大学院にて不動産の証券化について研究。卒業後、 大手日系証券会社に入社し不動産ファンドアレンジメントやREIT主幹事業務に従事する。その後、大手外資系証券会社にて同様の業務に従事。2012年に独立。様々な事業を手掛ける中で省エネ計算および環境性能認証の市場が成長することを予見。

2019年に「環境・省エネルギー計算センター」のビジネスを開始。省エネ計算のプロフェッショナル集団を率いてこれまでに1,000棟以上の省エネ計算・環境認証性能の取得を支援してきた実績がある。将来的には「環境設計士」という専門家、職業を確立することを目指して事業に邁進している。

●会社概要

環境・省エネルギー計算センター(URL: https://www.ceec.jp/)

運営会社:株式会社HorizonXX(ホライズン)(URL: https://www.horizonxx.com/)

代表取締役:尾熨斗 啓介(おのし けいすけ)

所在地:〒171-0022 東京都豊島区南池袋3丁目15−11

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会社概要

株式会社HorizonXX

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URL
https://www.ceec.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都豊島区南池袋3-15-11
電話番号
03-5944-8575
代表者名
尾熨斗 啓介
上場
未上場
資本金
980万円
設立
2012年12月