動画配信サービス(OTT)の利用動向調査、59%の動画配信サービス視聴者が広告付きの動画配信サービスを視聴
〜 動画配信サービス利用者の62%が無料の動画コンテンツの視聴と引き換えに広告視聴に対して寛容であることが明らかに 〜
グローバルアドテクノロジー企業であるThe Trade Desk(本社:米国カリフォルニア州、CEO:ジェフ・グリーン)は、日本国内在住の15~69歳の男女4,426名を対象に調査を実施、さらにその中から過去3ヶ月間にオーバー・ザ・トップ(OTT)※と呼ばれる動画配信サービスを利用した1,500名に対して深く掘り下げる目的で、「日本における動画配信サービスの利用動向」について追加調査を実施し、そのデータをもとにしたレポートを発表いたしました。本調査により、4,000万人超が動画配信サービスを利用しており、その中でも59%の動画配信サービスの視聴者が広告付きの動画配信サービスを視聴していることが分かりました。
本調査では、日本における動画配信サービスの利用状況、定額制動画配信サービスの選好度、動画配信サービスの視聴態度などを分析しました。テレビをインターネットに接続した「コネクテッドTV」は、メディアの消費方法が多様化や変化に伴い、普及していることがわかりました。
本調査の結果、広告主は、OTTのようなオープンインターネットのチャネルを広告戦略に取り入れることで、より多くの人々にリーチし、ブランド認知度を高め、将来的により効果的に適材適所での広告を配信ができることがわかりました。
※本調査において「オーバー・ザ・トップ(OTT)」とは、UGC(YouTubeを含む)とは異なり、プロが制作した番組やライブストリームコンテンツを提供する動画配信サービスをOTTと定義付けています。
■ 調査結果のポイント
日本国内在住の15~69歳の男女4,000万人超が動画配信サービス(OTT)を視聴
過去3ヶ月にコンテンツを視聴するために費やした時間が長い行動として、「OTTでの視聴」を挙げた人が1位(38%)、次いでYouTube(34%)、ソーシャルメディア※※(33%)、地上波TV(14%)とOTTで時間を過ごしている人が多い
OTT視聴に際して、使用しているデバイスのトップ3はPC(52%)、スマートフォン(44%)、コネクテッドTV(33%)
日本のOTT視聴者は広告が資金源の動画コンテンツを好む傾向に
OTT視聴者の59%が広告付き動画配信サービスで動画コンテンツを視聴
OTT広告に対してOTT視聴者の62%が無料の動画コンテンツの視聴と引き換えに見ても構わないと回答
OTT視聴者が1時間の無料コンテンツを視聴しても構わないと思っている平均広告数は2.4個
OTT視聴者の88%が今後12か月以内に無料の広告付き動画配信サービスの利用を継続するか、有料版から無料版に移行するか、既存の有料の定額制動画配信サービス(SVOD)を解約する意向
定額制動画配信サービスに支払ってもいいと思っている月額料金は2,511円
The Trade Deskの日本担当ゼネラル・マネージャーの馬嶋慶は「生活者のメディア消費が多様化するにつれ、マーケティング戦略において広告主は適切なタイミングで、適切なオーディエンスにリーチする方法を見極める必要があります。同時に、生活者は動画配信サービスの料金が安くなるのであれば、OTTおよびコネクテッドTVで広告を視聴することに前向きです。また、OTTおよびコネクテッドTVは専念視聴している割合が高いため、データドリブンな広告キャンペーンで効果的にブランド認知を高めることが可能です。」と述べています。
(調査結果)
プロが制作したプレミアムな動画コンテンツやライブストリーミングサービスを提供するOTTプラットフォームの日本における視聴者は4,000万人以上に到達しており、日本の視聴者の3分の1以上がOTTを視聴し、毎週累積で1億7700万時間をストリーミングコンテンツに時間を費やしています。
過去3か月間にコンテンツを視聴するために時間を費やした行動で最も多く挙げられたのが、「OTTでの視聴」を挙げた人が1位(38%)、次いでYouTube(34%)、ソーシャルメディア(33%)、地上波TV(14%)と多くの人がOTTでの動画コンテンツ視聴により時間を割くようになってきていることがわかりました。(重複回答)
また、89%という、ほぼすべての視聴者が動画デバイス(スマートフォン、タブレット、PC、デスクトップPC)からOTTコンテンツにアクセスしており、使用しているデバイスのトップ3はPC(52%)、スマートフォン(44%)、コネクテッドTV(33%)となっています。(重複回答)
59%のOTT視聴者は広告付きの動画コンテンツを視聴しており、一般的に視聴者はコンテンツを無料で視聴できるのであれば、広告を見ても構わないと考えていることが伺えます。
また、OTT広告の受容度に対してOTT視聴者の62%が見ても構わないと回答しており、最も良い結果が得られる1時間の無料コンテンツあたりの平均広告数は、2.4個となっています。若い世代、特にZ世代、ミレニアル世代において、動画コンテンツプラットフォームで広告を見ることに対する受容度が高いことが分かります。
88% の日本のOTT視聴者は、今後12か月以内に無料の広告付き動画配信サービスの利用を継続するか、有料版から無料版に移行するか、既存の定額制動画配信サービス(SVOD)を解約する意向です。日本の視聴者が無料の動画配信サービスにこだわる一番の理由は、「サブスクリプション費用を払いたくない」こと、「サブスクリプション費用が高額」だと感じていることが挙げられます。また、日本のOTT視聴者は、自分のニーズに合ったコンテンツを無料で視聴できるため、プレミアムコンテンツサービスに加入する必要性が低いことも理由として挙げられます。
また、動画配信サービスのサブスクリプションにおいて、平均的な日本の視聴者が支払っても構わないとされる月額料金は2,511円と回答しています。また、動画配信サービスに課金しても構わない人のうち、34%が月額1,000円未満を希望しています。
※※本調査において、「ソーシャルメディア」とはFacebook、Instagram、TikTokなどを含みます。
■調査結果の詳細は以下よりダウンロードいただけます。
本レポート内の情報は、本ホワイトペーパーをご覧いただく皆様に対して一般的な知識として提供するものであり、記載されている情報が将来の皆様のパフォーマンスに対しいかなる種類の保証をするものではありません。
■調査概要
調査手法:インターネット調査
調査期間:2022年8月15日~9月5日
対象者条件:15~69歳の男女
最初の調査対象者:4,426名
追加調査対象者:最初の調査対象者のうち、過去3か月にOTT(動画配信サービス)を視聴した日本在住の15~69歳の男女1,500名
集計:日本の人口構成比に合わせてウェイトバック集計
実査機関:調査会社Kantar
【The Trade Deskについて】
The Trade Deskは広告バイヤーを支援するテクノロジー企業です。広告バイヤーはThe Trade Deskのセルフサービス型クラウドベースのプラットフォームを通じて、広告フォーマット全般にわたり、PC、モバイル、コネクテッドTVなど多数のデバイス上で、デジタル広告キャンペーンを作成、管理、最適化できます。主要なデータパートナー、インベントリパートナー、パブリッシャーパートナーと接続することでリーチと運用効率を確実に最大化し、またEnterprise™ APIによりプラットフォームのカスタマイズが可能です。The Trade Deskは米国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置き、米国、欧州、アジアにオフィスを構えています。The Trade Deskに関する詳細はhttps://www.thetradedesk.com/jpまたはFacebook、Twitter、LinkedIn、YouTubeをご参照ください。
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