41階建て超高層・関電ビルディングの地震モニタリングにソナスの無線振動計測システムが導入
システムのスマート化および設置時配線工事の不要化で導入時のコストは約1/10に
東大発IoTベンチャー・ソナス株式会社(代表取締役CEO 大原壮太郎、以下ソナス)が提供する無線振動計測システムが、この度関西電力株式会社(取締役代表執行役社長 森本孝、以下関西電力)の41階建て本社ビルをはじめとした7棟の拠点建物の地震モニタリングシステムとして導入され、運用を開始したことをお知らせいたします。
振動を測ることで地震による建物構造への影響を評価する地震モニタリングのデータは、電力会社が大地震で被害を受けた場合に、拠点建物の健全性を迅速に判断するための材料の一つになります。ソナス独自の無線通信規格UNISONet(ユニゾネット)を搭載した無線振動計測システムは、従来の有線システムと比較して設置に要する手間やコストを大幅に低減しながら、超高層ビルのような大型建築物でも1ネットワークで高品質なデータを収集可能な点が評価され導入に至りました。
ソナスは、今後もUNISONetの特性を活かした製品・サービスによって、あらゆる現場のIoT化に貢献してまいります。
振動を測ることで地震による建物構造への影響を評価する地震モニタリングのデータは、電力会社が大地震で被害を受けた場合に、拠点建物の健全性を迅速に判断するための材料の一つになります。ソナス独自の無線通信規格UNISONet(ユニゾネット)を搭載した無線振動計測システムは、従来の有線システムと比較して設置に要する手間やコストを大幅に低減しながら、超高層ビルのような大型建築物でも1ネットワークで高品質なデータを収集可能な点が評価され導入に至りました。
ソナスは、今後もUNISONetの特性を活かした製品・サービスによって、あらゆる現場のIoT化に貢献してまいります。
■ 設置の背景
災害発生時の電力供給早期復旧のため、電力会社の拠点建物が被災した場合には迅速な対応が求められます。建物の被災状況を把握する方法としては、技術者による点検が一般的ですが、超高層ビルのような大規模建築物の点検を人手で行うには時間を要するほか、大地震の際は技術者自身も被災することが予想されます。そこで有効な手段となるのが、ビルが揺れる際の加速度をセンサにより測定し、構造の健全性を評価する地震モニタリングです。
関西電力は、これまで有線の振動計測システムで地震モニタリングを行っていましたが、システム更新にあたり、より簡単に設置可能でコストも圧縮できる無線タイプの検討を開始しました。無線システムの要件としては、高層ビル1棟を1ネットワークでカバーするマルチホップ無線であることに加え、拠点建物の地震モニタリングに耐え得る通信の信頼性や時刻同期などその他の条件も満たすことが不可欠でした。
■ 採用のポイント
ソナスの無線振動計測システムは、配線工事が不要で設置が簡単、機器のコストも安価でありながら、通信品質を保ち、広範囲計測やデータロスレス、時刻同期も実現する新タイプの無線振動計測システムです。関西電力は、同システムと従来の有線システムを比較した場合にコストや設置期間が大幅に低減されるほか、超高層ビルのような大型建築物においても有線システムに劣らない品質での通信が実証できたことから同システムの導入を決定しました。
《ソナスの無線振動計測システム導入のメリット》
・機器にかかるコストを約1/10(※)に圧縮
・配線工事不要で現地での設置期間が数カ月程度(※)から1日に短縮
・マルチホップにより41階建てビルの多フロアを1ネットワークで接続
・有線システムに匹敵する「抜けのない」「時刻同期のとれた」高品質データが収集可能
※当社試算
■ 関西電力 ご担当者様コメント
同システムの導入検討に当たって、通信性能の実証のために実機を用いたトライアルサービスを利用しました。トライアルでは、ソナスの技術者様に現地同行いただいてセンサユニットの設置位置検討と通信確認にご協力いただきました。そうして試行錯誤を重ねることで、無事に通信性能の実証ができ、同システムの導入を決定することができました。通信性能の実証に加え、トライアルから設置まで短期間で丁寧にご対応いただいたことも、スムーズな導入に至ったポイントです。
■ 無線振動計測システムの今後について
同システムの設置後、微弱な振動も正確に計測・収集されていることを確認しており、順調に運用されています。今後は、ユーザニーズを満たす機能拡張等、更なるシステム改善に取り組んでまいります。
□ 無線振動計測システム及びUNISONetについて
ソナスの無線振動計測システムは、建物の常時微動のような微弱な振動やモーター等の故障の予兆として現れる異常振動など、様々な振動が計測可能な製品ラインナップを揃えています。高精度な加速度センサで計測したデータをUNISONet(詳細後述)で収集することにより、通信品質を保持しながら省電力やデータロスレス、μ秒レベルの時刻同期、広範囲多地点計測が可能です。センサユニット(子機)とベースユニット(親機)に加え、現場での設置・計測支援のためのWindowsソフトウェア、遠隔からモニタリングを行うためのクラウドシステムを併せてご提供しています。
UNISONetは、ソナスが独自に開発した画期的な無線通信規格です。「同時送信フラッディング」という革新的な転送方式を用いることにより、従来の無線システムでは難しかった「安定」「省電力」「拘束」「双方向低遅延」「データロスレス」「時刻同期」「ネットワーク内多数収容」という7つもの性能を同時に実現。その適用領域は土木建築業界をはじめとして、製造業や鉄道業など幅広く拡大しています
<ソナス株式会社 会社概要>
会社名 ソナス株式会社
所在地 東京都文京区本郷5-24-2 グレースイマスビル6階
代表取締役 大原壮太郎
事業内容 センシングに関するハードウェア、ソフトウェア、サービスの企画設計、製造、販売
設立 2015年11月
資本金 7億8633万円(準備金を含む)
URL https://www.sonas.co.jp
<問い合わせ先>
広報担当 武田
電話:03-3830-0170 メール:pr@sonas.co.jp
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