Democracy2.0〜Z・ミレニアル世代による調査レポート〜「2024年の選挙と投票行動」公表

一般社団法人Public Meets Innovation(パブリックミーツイノベーション、以下PMI)(東京都 渋谷区・代表理事 石山アンジュ・南知果)は2回目となる「政治意識調査」を実施、Z・ミレニアル世代による調査レポート「2024年の選挙と投票行動」を公表します。


私たちは今、民主主義の転換点に生きています。


政治や選挙の風景が大きく変化した「選挙イヤー」の2024年を経て、この夏には、政治の趨勢を左右する重要な選挙が控えている中、PMIでは今回で2回目となる「政治意識調査」を実施しました。


政治参加の動機、メディアの影響、制度への信頼などを多角的に分析し、私たち有権者がいま政治とどう向き合っているのか、そして今後どう向き合っていくべきかを明らかにしていきます。


本レポートは、変化の只中にある私たち自身の意識を捉え直し、これからの日本における民主主義の再設計―Democracy 2.0―に向けた議論の出発点となることを目的としています。

2024年日本の有権者のホンネ:揺らぐ安定と見通せぬ変化の狭間で

2024年の日本の有権者は、政治に対する閉塞感と制度に対する信頼の間で揺れ動いています。

高齢層では投票行動が安定し、保守的な傾向が強い一方で、多くの人は自分の政治的立場を明確にできず、政党への支持も限定的です。一部の政党は、特定のターゲット層に絞ったアプローチで新たな支持を獲得していますが、性別や年代ごとに政治への期待は大きく異なっています。

また、テレビは今も全世代に影響力があり、一方で法制度や憲法に対する信頼は根強いことが明らかになっています。確かに若年層を中心に新興メディアが台頭している側面はありますが、全体としては、既存の制度にある程度依存しながら政治と向き合っているのが現状です。

このような背景の中で、有権者の意識は一見バラバラに見えますが、共通しているのは「変化を望みつつも、急激な変化を求めるまでには至っていない」という姿勢です。

つまり、政治に対する不満や失望は大きいものの、制度そのものを壊そうとするほどの急進的な動きには至っておらず、今ある仕組みの中で、どう変えていけるかを模索している状況です。こうした傾向は、政党支持の移ろいやすさ、投票時に重視するポイントの変化、情報源を見極める慎重な姿勢にも表れています。

本レポートでは、安定を維持する制度的な土台と、そこに挑む新たな勢力の間で揺れ動く有権者の姿が浮かび上がってきました。「模索と逡巡の時代」に生きる私たちの葛藤がここには現れています。

「2024年の選挙と投票行動」ポイント

  • 性別・政治を通じた社会変革の可能性

    75%が「政治を通じて社会を変えられると思わない」と回答

    男性の方が女性よりも「政治を通じて社会を変えることができる」と思っている

  • 年代別・メディア利用

    地上波メディアの影響力は依然として広い世代にわたって強い傾向にある

    若い世代にも地上波メデイアは以前として影響力が大きい

  • 支持政党別・メディア利用

    新興政党支持者にXやYouTubeの利用が目立つ

  • 世代別・制度信頼度

    憲法や法への信頼は世代を通して高い一方、政府・議会が低い傾向にある

おわりに

2025年には再び、私たちの一票が国のかたちを左右する重要な選挙が控えています。

変化の必要性が叫ばれる一方で、何をどう変えるべきかについては、いまだ社会全体の合意が得られていません。

こうした中で問われるべきは、政治や制度に対する「批判」そのものではなく、どのような未来を私たち自身が望み、選び取ろうとしているのかという主体的なビジョンです。

制度を信頼しつつも閉塞感を抱える現在の有権者の姿は、成熟と疲弊が交差する時代の鏡ともいえます。

だからこそ今、私たち一人ひとりが「政治に何を求めるのか」「自らが何に加担し、どのような未来をつくりたいのか」を問い直す必要があります。

選挙とは制度を作る制度です。変化を恐れることなく、しかし性急に飛びつくのでもなく、私たちの一票がどのような社会の姿につながるのかを想像しながら、2025年の選挙に臨んでいきたい。

調査概要

・調査名称:「政治意識・投票行動に関する調査」

・調査実施期間:2025年1月23日

・調査手法:インターネット調査(Webアンケート方式)

・調査対象:日本国内在住の満18歳以上の男女

・サンプル数:n=1,008(有効回答)

PMI Thinktankについて

PMI Thinktankは、未来を生きる世代として、現代社会の現実や本質を見抜き、思想・価値観を提示するとともに、ひとりひとりがその実現に向けた主役となれるよう、政策、テクノロジー、文化・社会規範といったルールの在り方を立場を超えてともに考え、あらゆる境界線を溶かしながら、「今」を変えていくための視点を問いかけていきます。


PMI Thinktank HP:https://pmi.or.jp/thinktank/

PMIについて

ミレニアル世代(U40)を中心とした官僚、弁護士、政策関係者などのパブリックセクターの人材と、スタートアップやベンチャーのイノベーターがフラットな場で、次の50年を生きる当事者として未来の「当たり前」を定義しイノベーションに特化した国づくりや政策、そこに必要になるルールや制度のあり方を一緒に考えていくシンクタンクです。

【団体概要】

名称:一般社団法人Public Meets Innovation

代表理事:石山アンジュ・南知果

設立日:2018年10月1日

住所:東京都渋谷区


公式HP:https://pmi.or.jp/

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会社概要

URL
https://pmi.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区平河町2丁目5−3 NagatachoGRID 2F
電話番号
-
代表者名
石山アンジュ
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年10月