【食育調査レポート】小学生の子どもを持つ保護者の約7割が鶏肉購入時に「店頭告知」から情報を得ており、鶏肉料理の検索時に8割以上が「インターネット」を利用する結果に
鶏肉の消費行動には店頭告知とインターネットを組み合わせた情報提供が有効
◼︎調査結果概要
◼︎調査背景
成長期にある子どもたちが健やかに成長していくためには、調和のとれた食事は不可欠です。その一方で、最近は、栄養の偏りや不規則な食事による肥満や生活習慣病の増加がみられたり、外国からの食料輸入への依存など、食に関連した様々な課題が発生しています。
こうした中で、食に関する知識を身に付け、健康的な食生活を実践することが重要視されており、食育が求められています。
今回、食品の中でも、体をつくる成分であるたんぱく質やビタミンB群を多く含み、唐揚げやローストチキンなど子どもに大人気な「鶏肉」に着目しました。
イノビオットでは、メディアやイベントを通じて年間延べ60万世帯以上の親子との接点を持つ中で、保護者の食への関心の高まりを実感してきました。また、日本食鳥協会では、畜産の発展と国民の食生活の改善向上に寄与することを目的に、地鶏や銘柄鶏の普及啓発に取り組んできました。
そのような背景のもと、一般消費者側であるイノビオットと供給側である日本食鳥協会が共同で調査を実施しており、前回は鶏肉に関する意識調査を実施しました。その結果、小学生の子どもを持つ保護者の9割以上が鶏肉購入時に「国産」を意識しており、6割以上が「国産チキンにあった調理方法」を求めていることが分かりました。今回は次の観点として、鶏肉に関する消費行動の調査を実施しました。
◼︎調査結果
<属性1>
年代(n=133)
「40代」=57.9%
「30代」=30.8%
<属性2>
子どもの学年(n=133)
「小学2年生」=24.8%
「小学3年生」=20.4%
<設問1>
鶏肉を購入する時にどういった媒体を見ていますか?(複数回答可)(n=131)
・全体結果
「店頭」=69.5%
「チラシ」=41.2%
・30代と40代の比較
全体結果に対し、30代と40代での差異を分析すると、鶏肉を購入する時、30代は比較的、インターネットを見る傾向、40代は比較的、店頭告知を見る傾向が見られた。
<設問2>
鶏肉料理を調べる時にどういった媒体を見ていますか?(複数回答可)(n=129)
・全体結果
「インターネット」=85.3%
「雑誌」=21.7%
・30代と40代の比較
全体結果に対し、30代と40代での差異を分析すると、鶏肉料理を調べる時には、30代と40代では大きな違いはないことが示唆された。
<設問3>
鶏もも肉でよく作る料理は何ですか?(複数回答可)(n=132)
・全体結果
「唐揚げ」=77.3%
「照り焼き」=47.7%
「親子丼」=39.4%
・30代と40代の比較
全体結果に対し、30代と40代での差異を分析すると、鶏もも肉でよく作る料理は、30代、40代とも唐揚げが最も多く差異はなく、40代では照り焼きや焼き鳥が比較的多いことが示唆された。
<設問4>
鶏むね肉でよく作る料理は何ですか?(複数回答可)(n=130)
・全体結果
「唐揚げ」=43.8%
「親子丼」=30.8%
「照り焼き」=23.1%
・30代と40代の比較
全体結果に対し、30代と40代での差異を分析すると、鶏むね肉でよく作る料理は、40代では焼き鳥や照り焼きが比較的多くなることが示唆された。
・鶏もも肉と鶏むね肉の比較 – 料理の種類
設問3と設問4における回答数から、鶏もも肉の方が鶏むね肉より多くの種類の料理がつくられていることが示唆された。
・鶏もも肉と鶏むね肉の比較 – 料理の内容
設問3と設問4における回答の傾向から、「親子丼」が鶏もも肉では3番目に、鶏むね肉では2番目に多い結果となった。
一般的に、鶏もも肉や鶏むね肉を代表する料理として、唐揚げや照り焼きが知られていることに対して、「親子丼」が比較的多かったことは今回の調査対象である子どものいる家庭特有の傾向であると言え、料理を決める際に子どもの嗜好に合わせた結果であると推測できる。
◼︎今後に向けて
消費行動調査の結果、小学生の子どもを持つ保護者の約7割が鶏肉購入時に「店頭告知」から情報を得ており、鶏肉料理の検索時に8割以上が「インターネット」を利用する結果が得られました。年代別に比較すると、鶏肉購入時には30代では「インターネット」から、40代では「店頭告知」から情報を得る傾向が示唆されましたが、鶏肉料理の検索時には30代と40代の差は見られませんでした。
また、保護者がよく作る料理としては、鶏もも肉と鶏むね肉ともに「唐揚げ」が多い傾向が見られました。年代別に比較すると、鶏もも肉では、30代では「唐揚げ」が、40代では「焼き鳥」や「照り焼き」が多い傾向が見られ、鶏むね肉では、特に40代では「焼き鳥」や「照り焼き」が多い傾向が見られました。料理の種類については、鶏もも肉の方が鶏むね肉より様々な料理がつくられている傾向も見られました。加えて、鶏もも肉と鶏むね肉ともに「親子丼」が比較的多かった傾向は今回の調査対象である子どものいる家庭特有の傾向であり、料理を決める際に子どもの嗜好に合わせた結果であると推測できます。
以上を踏まえ、今後もイノビオットと日本食鳥協会が共同で、メディアやイベントを通して、国産の鶏肉を美味しく食べることができるレシピや消費行動に合わせた情報を発信していき、親子への食育の普及啓発に取り組んで参ります。
◼️調査概要
調査対象:小学生の子どもを持つ保護者
調査期間:2023年7月30日(日)〜8月6日(日)
調査方法:WEBアンケート調査
回答者数:133名
◼️メディア「みらいい」
教育格差をなくすことを目的に、プログラミング教育やSDGsの切り口から、新たな学びに関する情報を発信するメディア
◼️イノビオット 会社概要
会社名:株式会社イノビオット
所在地:千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館7階CHIBA-LABO
代表者:福田紘也
事業内容:オンライン学習プラットフォーム、メディア、イベント
◼️日本食鳥協会 協会概要
名称:一般社団法人 日本食鳥協会
所在地:東京都千代田区岩本町2-9-7 RECビル7階
代表者:佐藤実
事業内容:食鳥産業における生産・流通の改善、及び消費の普及増進により、畜産の発展と国民の食生活の改善向上に寄与すること。
◼️お問い合わせ
株式会社イノビオット
広報担当:武藤
press@innoviot.co.jp
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