ボトムアップ式オフィス改革を地方中小企業のニュースタンダードへ 

総合建設業SAWAMURAの本社オフィスリニューアル

株式会社澤村

創業70年を機に企業ブランディングやオフィス改革に取り組み、80名程度だった社員数が3年で130名超に急増したSAWAMURA(株式会社澤村/滋賀県高島市)は、社員の創造的で多様な働き方を実現するため、コミュニケーション課題の解決策として、自社オフィスのボトムアップ式リニューアルを実施しました。

  • オフィスリニューアルのコンセプトは「あつまる・ひろがる」

社員が「集まる場」としての意味的価値を高め、知識やアイデアが「広がる場」として発展させていくことを目指しました。内装は自然と会話の生まれるカフェ風の空間とし、一人でもチームでも使いやすいさまざまな広さのワークスペースや、気軽に他拠点とつながれるオンラインブースを設けることで、社員間コミュニケーションを促す仕組みづくりを施しています。

<リニューアルの背景>
企業成長により短期間で社員数が急増した結果、固定席の割合が増え、他拠点の社員が自由に使えるフリー席が不足。同時にコロナ禍でリモート会議が普及し、会議のために本社にくる機会も減り、固定席をもたない非常駐社員が本社オフィスに寄り付きづらい雰囲気がありました。
部門の垣根を越えた連携力が強みである当社にとって、社員間コミュニケーションの減少は問題であり、『本社オフィス=全社員にとってのホームでありコミュニケーションを取れる場』として再構築することが課題でした。
 
  • ボトムアップ式「SAWAMURA流オフィスづくり」

① 使う立場から、社員がオフィスの価値を創出する
各セクションからさまざまな職種・年代の社員を集め、プロジェクトチームを結成。多様な意見をもとに、オフィスに求める意味的価値を再定義し生まれたコンセプトが「あつまる・ひろがる」です。実体験に即したコミュニケーションシーンや活用シーンを空間づくりに落とし込むことで、限られた面積でも密度の高いオフィスプランが出来上がりました。

 

② オフィス空間の完成はオフィス運用の始まり
企業の成長に合わせたオフィス運用を続けるため、社内委員会を発足。リニューアル完了後は、グループアドレス化とオンラインオフィスoViceとの連携について試運用を開始しました。今後は半年ごとに委員会メンバーを入れ替え、より多くの社員の意見をもとにオフィスのアップデートを進めます。

<社員の声がかたちとなったさまざまな空間>

立ったままでも資料を広げて素早く打ち合わせが開始できるハイカウンター立ったままでも資料を広げて素早く打ち合わせが開始できるハイカウンター

少人数でじっくり対話するためのソファブース少人数でじっくり対話するためのソファブース

オンライン・オフライン両方で使える打ち合わせスペースオンライン・オフライン両方で使える打ち合わせスペース

ひとりで業務に没頭するための超集中ブースひとりで業務に没頭するための超集中ブース

ちょっとした雑談のたまり場にもなるリラックス感のある中央テーブルちょっとした雑談のたまり場にもなるリラックス感のある中央テーブル

座り仕事に疲れたら立った姿勢でのデスクワークに切り替えられる昇降デスクブース座り仕事に疲れたら立った姿勢でのデスクワークに切り替えられる昇降デスクブース


<SAWAMURAらしさを感じられる空間コーディネート>

滋賀の自然をイメージしたフェイクの植物をメインのテーブルに設置。地元高島につらなる山々から琵琶湖へ水が流れていく様子から着想を得て、床のあちこちに水面をイメージした水色の塩ビタイルを採用。高島ちぢみや琵琶湖のよしの生地をインテリアファブリックとして散りばめることで、社員にとって愛着の湧く自社らしいオフィス空間となりました。

高島の山々や琵琶湖へ流れる川など、自然をイメージした空間高島の山々や琵琶湖へ流れる川など、自然をイメージした空間

地元特産の高島ちぢみや、よしの生地をはめ込んだ造作のインテリア地元特産の高島ちぢみや、よしの生地をはめ込んだ造作のインテリア

自社のブランドコンセプトを想起させるアートパネル自社のブランドコンセプトを想起させるアートパネル

 

  • 社員が主体となってオフィスを共創する時代

コロナ禍により急速にオフィスの存在意義が見直されています。しかし令和2年に総務省の発表した「テレワークの最新動向と総務省の政策展開」によると、大手企業と中小企業のテレワーク導入率には40%以上のギャップがあり、その中でもさらに業種ごとの差があります。
中小企業においては、大手企業の働き方やオフィスづくりを真似るのではなく、企業文化・特徴に合わせたオフィスづくりを行うことが大切です。そのためにも、働く人たちが自分たちで考え、将来どうなりたいのか、何が課題なのかを話し合いながら、自社に合った「働く環境」全体のデザインしていくボトムアップ型のオフィスづくりが注目されています。
 
  • SAWAMURAオープンカンパニー

地方中小企業の「社員エンゲージメントを高める職場環境づくり」について、独自のノウハウと自社オフィスを公開するオフィス見学ツアーです。
2018 年に増改築した社屋全体と、今年 10 月にリニューアルオープンしたばかりの新しいオフィスエリアを見学いただきながら、社員を惹きつけるオフィスづくりが体感いただけます。


会社概要

1950年創業。本社は滋賀県で最も過疎高齢化の進む高島市。総合建築業として、滋賀県を中心に、オフィス・工場・公共施設・土木・住宅や店舗の新築リフォームまで手掛ける。2015年頃から、売り手市場化に伴う採用難に直面し、他社とは違う職場環境づくりや打ち出し方を意識し始める。2018年の本社オフィスリニューアルに伴い、「リブランディング」を実施。独自の「働きがい創出」や「採用ブランディング」により、社員数を倍増させ、現在年間300人以上の求職者が訪れる企業に成長した。

会社名 株式会社澤村
本 社 滋賀県高島市勝野1108番地3
創 業 1950年
代表者 澤村 幸一郎
資本金 50,000,000円
従業員 138名(グループ全体)2022年10月時点
https://www.sawamura-shiga.co.jp/
 

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会社概要

株式会社澤村

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URL
https://www.sawamura-shiga.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
滋賀県高島市勝野1108番地3
電話番号
077-572-3879
代表者名
澤村 幸一郎
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
1950年12月