Synflux株式会社とA-POC ABLE ISSEY MIYAKEの協業プロジェクト「TYPE-IX Synflux project」が発売
1月6日(月)に「STRATA」と「MONOLITH」の2つのジャケットが展開
Synflux株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:川崎和也、以下、Synflux)は、株式会社イッセイミヤケ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:海東大樹)のA-POC ABLE ISSEY MIYAKEとのプロジェクト「TYPE-IX Synflux project」を発売します。
「TYPE-IX Synflux project」は、Synfluxが開発するアルゴリズムとA-POCの技術を掛け合わせることで、AIの時代における衣服デザインのあり方を探究する、未来に向けたプロジェクトです。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKEが独自に開発した形状記憶素材「TYPE-U」のジャケットを原型に、Synfluxが開発・実装する独自のデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」を用いた新たなジャケットが誕生しました。アルゴリズムが生み出す膨大なシミュレーションから試行錯誤を経て導き出されたパターンは、生産時の布の廃棄を最少限に抑えるよう、最適な配置でテキスタイルに織り込まれています。合理的で美しく、環境にも着る人にも優しいデザインを探求しました。
まるで地層のように刻まれたカットラインが特徴の「STRATA」と、一枚岩の彫刻がそびえ立つような四角形のカットラインが特徴の「MONOLITH」の2つのモデルを展開します。
製品情報
TYPE-IX ジャケット2型 「STRATA」と「MONOLITH」
発売日:2025年1月6日(月)
価格 :¥143,000(税込)
サイズ:STRATA(01サイズ)、 MONOLITH(03サイズ)
カラー:グレー、ブルー
※ STRATAは裏遣い、MONOLITHは表遣いで生地を使用しているため、色の濃淡が異なります。
取り扱い店舗
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO
ISSEY MIYAKE GINZA / 442
ISSEY MIYAKE / PARIS
ISSEY MIYAKE / NEW YORK
ISSEY MIYAKE / LONDON 10 BROOK
ISSEY MIYAKE / MILAN
1月6日(月)からはISSEY MIYAKE KYOTO | KURAにて、「TYPE-IX Synflux project」に焦点を当てた展示を開催します。くわしくはこちらをご覧ください。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE デザイナー 宮前義之氏より
(SynfluxによるメディアプロジェクトAlgorithmic Couture Allianceより引用)
Algorithmic Coutureがデザインを多数生成してくれる機能に、私たちの固定概念を解放する効果を期待したいです。新たな服作りを探求しようとすると、自分たちでは発想し得ないものへの欲求があります。今回も、通常では思いつかないような位置に違和感があるパターン線が現れたことがあったのですが、そこから発想がスタートしたりして。
いつもとは違う道で山に登っていく感覚、そこにアルゴリズムとの協業の面白さがあると思いました。Algorithmic Coutureが生成する多数のパターンから、自分たちが美しいと感じるものを選択することで、納得できる完成度まで高められたと言えるでしょう。
(インタビュー全文およびインタビュー動画はリンクよりご覧いただけます。
Synfluxよりコメント
仕組みの変革がこれからのデザインに必要である───加速度的に進む技術革新や環境危機によってものづくりの責任が問い直されるなか、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEとSynfluxが同じ理念を共有しながら、新しい道のりの第一歩を共に踏み出せたこと、光栄に感じています。
最適化された型紙データからなる「一枚の布」から、極小廃棄の衣服が立ち上がる。Synfluxが開発する持続可能な設計システムAlgorithmic Coutureが、A-POCの思想と技によって実装されることになりました。
そして、プロジェクトを貫く「効率化を超えたデジタルな創造性とは何か?」というテーマ。アルゴリズムとの対話によって明らかになったのは、膨大なシミュレーションの海から美しい衣服を探索する次代のプロセスの可能性です。情報と物質が複雑に織りなす「生成技術時代のデザイン」をめぐる挑戦に、引き続きご期待ください。
Synfluxの事業内容
「FASHION FOR THE PLANET/惑星のためのファッション」をミッションに掲げるSynfluxは、2019年3月の創業以来、自社サービスのR&D、アパレル・ファッション企業との新商品開発、大学や研究機関との共同研究などの事業を展開してきました。
近年、ファッション産業が抱える自然環境の持続可能性の問題に注目が集まり、生産や流通における環境負荷を低減するための新しいテクノロジーやソリューションが求められています。
このような市場環境の中、Synfluxは「デジタルテクノロジーによって創造的循環社会を実現する」というビジョンのもと、機械学習や3Dシミュレーション、アルゴリズミックデザインを活用し、衣服生産時に必然的に排出される素材の廃棄を極小化するためのデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」や生成AIからVRまでを接続するリサーチプラットフォーム「WORTH(ワース)」など、持続可能な未来に向けたテクノロジーの研究・事業化を行なっています。
2020年にH&M財団グローバルチェンジアワード・アーリー・バード特別賞、2023年に第41回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞するなど国内外で評価を集めています。
Algorithmic Coutureについて
Synfluxによる「Algorithmic Couture」は、衣服製造過程での大きな課題の一つであるテキスタイル廃棄を減らすために、アルゴリズムと3D技術を活用して実装された次世代デザインシステムです。衣服の3Dデータから低廃棄に最適化された2D型紙データの生成を可能とし、従来の約15〜30%だった布の廃棄率を大幅に削減することが可能となります。
現在の大量生産システムを乗り越える「最適化生産」への転換を掲げ、産業の効率化、環境への配慮、快適性、全ての実現を目指しています。
Synfluxについて
会社名:Synflux株式会社
所在地:東京都中央区東日本橋2-26-8
代表者:川崎和也/代表取締役CEO
設立日:2019年3月27日
事業内容:ファッションデザインのためのソフトウェア開発
循環型衣服設計・製造支援、バーチャルファッションのプラットフォーム事業
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