国際エデュテイメント協会、人口300人の東京都利島村教育委員会とICT活用支援及び地域魅力化支援業務を受託。島ならではの学び強化のためICT教育や地域探究の加速へ。
〜第1弾の取り組みとして島外と島内の人々が交流し教育について考える「島と教育の未来会議」を9月6日に開催〜
全国の教育委員会や学校に向けたDX支援や探究プログラム提供、広報支援を行う一般社団法人国際エデュテイメント協会 (本社:東京都千代田区、代表理事:森 俊介、以下「当社」は、東京都利島村教育委員会と令和7年度の包括的なICT活用支援や地域魅力化等の業務を受託したことをお知らせいたします。
今回の取り組みは、利島村の学び促進を目的とした有効的なICT活用や教育観のアップデートに加え、教育をきっかけに地域の魅力発信についての伴走支援を行います。

【背景】
複雑で予測が難しいVUCA時代において文部科学省はこれからの学びのあり方として、個々人が自分で学びを選択できる「個別最適な学び」と児童同士や教師と児童生徒が意見交換をしながら協働する「協働的な学び」を授業等で展開することが、これからの時代に必要な資質能力であると述べられています。※1
そして、2019年にGIGAスクール構想がスタートし、2年後には全国の児童生徒96%に個人のタブレット端末が配備されました。2025年度の全国学力・学習状況調査の質問紙調査※2によるとICT機器を「ほぼ毎日」「週3回以上」活用する学校は、小学校97%、中学校95%となっています。ICTを活用した学びが普及してきたものの、令和の日本型学校教育を実現するために必要な有効的なICTの活用は依然として必要な現状です。
人口約300人の東京都利島村では2024年度より小中一貫義務教育学校が開校しました。児童生徒数は小・中学生合わせて約30人程度と小さな学校において9年間の一貫した教育を目指しています。これまでもICTの活用強化を図ってきましたが、GIGA2期を見据え更なる強化を促すとともに「教師が育つ島」を利島村教育委員会のビジョンのもと教師の育成にも力を入れています。
これらの背景から利島村の更なる教育発展においてICTを効果的に活用した学びのあり方、また教職員の教員観のアップデート、また離島から本島への学びの発信を強化すべく全国300以上の自治体と連携してきた国際エデュテイメント協会の最先端ノウハウ・伴走支援をすることになりました。
【取り組み内容】
① ICT活用支援及び指導能力の向上
・iPadの効果的な使い方
・様々なアプリケーションの使い方
・放課後ミニ研修
② 教育観の醸成のための指導助言及び研修会の実施
・個別最適な学びや協働的な学びの実現のための教育観をアップデートする研修
・授業における指導助言等
③ 教育イベント開催やnote運用等利島村魅力発信支援業務
・note記事の企画/運営 ( https://toshimamura-edu.note.jp/ )
・島内外の交流型教育イベントの実施
【9月6日開催 島と教育の未来会議 in 利島村 イベント詳細】

・日時:9月6日(土) 9:00-16:00
・イベント詳細URL:https://www.iueo.or.jp/toshimaevent2025
・申し込みURL:https://toshimaevent2025.peatix.com/view
・募集人数:定員20名
・開催場所:利島村地域交流会館
・アクセス:竹芝客船ターミナル(浜松町駅より徒歩8分)よりジェット船で約2時間20分
・交通費目安:往復約20,000円(東京→利島)
※船の予約はご自身で手配をお願いいたします。
詳細は以下のURLからご確認ください。
https://www.tokaikisen.co.jp/boarding/reservation_flow/
※到着港(利島)から現地の会場までは送迎あり
・登壇者:

乾武司先生 (近畿大学附属高等学校 教育改革推進室 IB DP TOKコーディネーター)
高等学校、塾、予備校等の講師を経験後、平成14年より理科専任教員として近畿大学附属高等学校に勤務。
2013年iPad導入初年度の生徒たちのクラス担任をしながら、学校生活の中でiPadがどのように活用できるのかを試行錯誤して現在に至る。
Apple Distinguished Educator 2015

山藤旅聞先生 (新渡戸文化学園高等学校中学校 副校長)
公立高校の教師として、2014年にJICA東京主催「教師海外研修」でブータン王国を訪問。帰国後、教科と社会課題をつなげて、生徒自らが解決に向けて「行動する」ことを目指す授業スタイルを確立する。2019年より現職。

弟子丸知樹 氏 (文部科学省施設企画課係長 (前利島村教育長))
福井県敦賀市出身。京都大学公共政策大学院修了後、2018年に文部科学省入省。総合教育政策局教育DX推進室係長などを経て、2022年秋から2024年秋まで利島村教育長。現在は学校施設整備に関する総合調整を担当。

三室哲哉 教育長 (利島村現教育長)
神奈川県の私立中高一貫校に25年勤務。2022年に奈良県生駒市の教育委員会事務局に教育改革担当として転職。その後、教育DXの推進、教育系ネットワークの更新、教育大綱の策定、小中一貫校の設立の推進、授業改善支援、働き方改革推進、キャリア教育推進、公民連携事業の企画立案と推進など、教育行政職として幅広く教育改革を実行。2024年10月より利島村教育長就任。
【利島村とは?】
利島村は、東京都心から南へ約140キロに位置する断崖絶壁に囲まれた島です。
面積は4.04平方キロメートル、約300人が暮らしています。人口は全国で3番目に少なく、面積は全国で4番目に小さな、小規模自治体です。こうした環境で生きる人々のつながりや豊かな自然は、都会ではなかなか味わえない“密度の濃い日常”を生み出しています。
利島は面積の約80%が椿の木に覆われ、その本数はおよそ20万本といわれています。秋から冬にかけて収穫される椿の実を絞り、椿油を生産しています。小さな島ながら椿油の生産量は全国トップクラスです。2019年には、利島椿油がオーガニックコスメの世界統一基準である「COSMOS ORGANIC」認証を国内で初めて取得しました。

【利島村の教育】
令和6年4月、伊豆・小笠原諸島で初となる義務教育学校として、利島小中学校が新たに開校しました。小中一貫の9年間を見通した教育カリキュラムを設定し、1学年の人数は2~6名と少人数。令和7年度は児童生徒25名、教職員24名の体制でスタートしています。教員と子どもたちの距離はとても近く、個別にきめ細かく子どもの学びをサポートしています。利島小中学校では「自立」を教育目標に掲げています。利島村には高校がないため、15歳で島を出る利島の子どもたちは、内地(=本土)で暮らす同世代に比べて、学習面、生活面、コミュニケーション面といった様々な面で自立が求められます。小規模コミュニティである利島の環境を「強み」として捉え、地域・家庭・学校が一体となって島全体で子どもを育てていくを目指しています。
【利島村教育委員会 三室 哲哉教育長のコメント】

利島村は全国で 3番目に人口が少なく、4番目に面積が小さい東京都の自治体です。しかし、その特性を生かして 子どもたち一人ひとりに丁寧に向き合える、かけがえのない教育環境を育んでいます。一方で、ICT活用や専門的支援体制には課題があり、今回の連携は新たな転機となる重要な一歩です。
全国で実績を重ねる国際エデュテイメント協会と協力し、教職員の学びと挑戦を支援しながら、島の特性を生かした 個別最適な学びの充実を目指します。さらに、noteを活用した情報発信や教育イベントを通じて、利島村の学びを広く共有し、"小さな島から教育の未来をつくる"という挑戦を続けていきます。
【国際エデュテイメント協会 代表理事 森 俊介のコメント】

今回、ICTの活用だけでなく包括的に利島村の教育に携わることができ大変光栄に思っています。"ICT"や"〇〇な学びや教育"というのはあくまで手段でしかありません。弊団体が常に心がけているのは、その市区町村で生活する児童生徒が卒業したときにどんな人になっているか、また将来豊かな人生を送るためにどんな力が備わっているべきかを常に考えながらサポートを行っています。そしてサポート内容は、地域環境によって異なります。それらの環境やあるべき姿を考慮した上でICTを活用したり、協働的な学びを促したりできるような学びを構築していくことが理想だと考えています。利島村教育委員会の三室教育長と連携しながら、弊団体は今後のより良い学びの実現に向け尽力していきたいと思います。
参照
※1:「令和の日本型学校教育」の構築を目指して, 2021年1月
https://www.mext.go.jp/content/20210126-mxt_syoto02-000012321_1-4.pdf
※2:令和7年度全国学力・学習状況調査の結果公表①のポイント, 2025年7月
https://www.nier.go.jp/25chousakekkahoukoku/factsheet/data/25kekkakouhyou_1_point.pdf
【会社概要】
会社名:一般社団法人国際エデュテイメント協会
代表理事:森俊介
所在地:〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-5 ビル西神田301
設立:2018年6月1日
事業内容:教材開発/制作支援・学校/教育機関向け支援
会社URL:https://www.iueo.or.jp/
【これまでの歩み】

「今、これからを生きる力を。」を理念とする当団体は、この時代の国際社会で生きるために必要な想像力を身につけられるような事業を目指し、中学高等学校向けに教材開発や教育DX推進事業を行ってきました。教材開発の領域においては、英語SDGs教材『Thinking Critically about SDGs』をはじめとし、日本語でSDGsを学ぶ探究教材『クリティカル』やソーシャルアントレプレナーシップ探究プログラム『ARISE』を開発してきました。また、教育DX事業については、教育委員会や学校の教職員向けのICT研修や児童生徒の情報活用能力を診断する「ジョーカツ」を提供しています。
SDGs教材・探究プログラム「クリティカル/Thinking Critically about SDGs」:https://www.iueo.or.jp/contentdevprj
アントレプレナーシップ教育プログラム「ARISE」:https://www.iueo.or.jp/arise
情報活用能力診断ツール「ジョーカツ」:https://www.iueo.or.jp/jokatsu
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