医療介護DXを推進するCareMaker、愛知県大府市と「介護福祉施設での勤務シフト自動作成に関する実証事業」を開始

〜介護福祉従事者の負担軽減と付加価値の高い介護サービス提供に向けた人的資源確保〜

株式会社CareMaker

2023年11月30日 10時00分

訪問看護・介護事業所向けスケジュール管理クラウド「CareMaker（ケアメーカー）」を運営する株式会社CareMaker（東京都中央区、代表取締役:山村真稔、以下「CareMaker」）は、勤務シフト作成の省力化による介護福祉従事者の負担軽減と、より付加価値の高い介護サービス提供に向けた人的資源確保を期待し、愛知県大府市・ウェルネスバレー関係機関との実証事業を開始いたします。

実証実験に至る経緯

訪問看護・介護業界は、現在人材不足が深刻化しています。その限られた人材で一人でも多くの利用者をケアするためには、無駄な時間を限りなく削減し、専門職の方がよりケアに集中できる環境を構築することが重要です。CareMakerはこれまで、居宅サービス事業者における訪問スケジュールの自動作成を通じ、管理者の間接業務時間の削減を支援してきました。

一方で、多くの医療・介護系事業者においては、複数の勤務帯が存在しています。利用者の人数・状況、加えてスタッフの希望休に合わせて勤務表を作成することが必要で、月1回の勤務表作成にも多くの時間を費やしているという新たな課題もあります。

このような背景から、CareMakerは医療・介護現場における更なる無駄な時間の削減と管理者の負担軽減を目指し、「勤務表の自動作成機能」を開発し、愛知県大府市のウェルネスバレー関係機関との実証実験を開始しました。

＜導入の概要＞
実証期間：令和5年11月13日～令和6年3月31日
実証先施設：住宅型有料老人ホームさわやかの丘（大府市半月町4-188）
事業主体：アイ・ドリームライフサポート株式会社

「勤務表の自動作成機能」の特徴

今回実証実験を開始した「勤務表の自動作成機能」は、事前に施設ごとに設定したスタッフの勤務・役割条件と、施設における勤務帯条件を考慮し、加えてスタッフの希望休を叶えた上で、各勤務帯に必要なスタッフ・人数を配置する機能です。

＜特徴＞

・シフト制の事業所において、各勤務帯における必要人数を配置することができる

・事業所における勤務帯の組み合わせを考慮した勤務表を作成できる

・勤務スタッフの役割を考慮した人員配置をすることができる

本機能を通じて、スタッフの希望休を考慮することで持続的に働きやすい環境を構築できると共に、煩雑かつ属人的であったために多くの時間を費やしていた勤務表作成の時間を短縮でき、利用者のケアに向き合う時間をより確保し、質の高いサービスを提供します。

CareMakerは、現場ニーズの収集を通じた継続的なカスタマイズを通じて、ケアに付帯する業務効率化による現場の生産性向上に貢献してまいります。

愛知県大府市ウェルネスバレー関係機関担当者コメント

本来ケアとは関係のないシフト作成などの業務にも専門職の方が関わっている現状があります。その業務を減らすことができれば、より利用者のケアに集中できる環境を構築することができ、ひいてはケアに時間を割くことができると考えております。その点においてCareMaker社のサービスの強みに魅力を感じ、今回のPoC実証に至りました。

ウェルネスバレーの概要

大府市と東浦町では、あいち健康の森とその周辺地区を「ウェルネスバレー」と名付け、健康長寿の一大拠点を目指して、ウェルネスバレー関係機関と産業界、行政、大学などが連携し、健康づくり、医療、福祉、農と食、新産業育成などに取り組んでいます。

健康長寿の一大拠点を目指すウェルネスバレーには、介護ロボットの開発・実証・普及に取り組む国立長寿医療研究センター健康長寿支援ロボットセンターや、あいちサービスロボット実用化センターが立地されています。

大府市は、こうした集積の強みを活かし、医療福祉現場の課題解決やヘルスケア産業振興、スタートアップとの連携に取り組んでいます。

ウェブサイト：https://www.city.obu.aichi.jp/wv/index.html

訪問スケジュール管理クラウド「CareMaker」について

「CareMaker（ケアメーカー）」は、訪問看護・介護に特化したAIによる訪問スケジュール管理クラウドです。訪問ルートや希望条件を考慮してスケジュールを自動で最適化できるAIを搭載。作成業務に必要な時間削減に加えて、スタッフの移動効率化を通じた稼働率向上までサポートします。

サービスサイト：https://caremaker.jp/

代表取締役プロフィール

山村真稔（やまむらまさとし）

広告代理店からキャリアをスタートし、その後、株式会社BitStarにてYouTuberの支援などインフルエンサーマーケティングに従事。新たな産業や文化が創られていくフェーズを経験する中で、自身も社会的インパクトのある産業課題を解いていくようなことを成し遂げたいと思い、2019年9月に創業。自身の母親が福祉業界に勤めていることから業界の課題を身近に感じる機会が多く、福祉領域での起業を決意する。IT技術や自身の経験を福祉領域にも持ちこむことで、ケアを受ける人・提供する人それぞれをエンパワーメントできると思い、『CareMaker』の提供を開始した。