サステナ委員会を新設、環境に配慮した商材の流通を推進【素材商社の昭光通商】
事業戦略の一環として環境に配慮した原料の取扱いを強化、生分解性プラスチック樹脂やリサイクルアルミの流通を推進
化学品や合成樹脂、金属・セラミックスなど素材の総合商社である昭光通商株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡邉 健太郎、以下昭光通商)は2025年度に新たにサステナビリティ委員会を設置いたしました。
事業戦略の一環として環境に配慮した原材料の取扱い強化を掲げ、二酸化炭素排出量を90%削減できる樹木由来の香料「バニリン」や 、自然に土に還る環境に優しい「生分解性プラスチック」、電池の長寿命化やエネルギー効率向上に貢献する「カーボンコート箔」などの流通を推進いたします。
また地域貢献活動や健康経営にも力を入れており、2年連続で「健康経営優良法人」に認定されました。今後は溶剤のリサイクルビジネス、リサイクルアルミ取扱いのさらなる強化を目指し、企業グループ全体でサステナビリティ意識を高めていく方針です。
「サステナビリティに対する基本的な考え方」:https://www.shoko.co.jp/sustainability/

■サステナビリティ委員会設立の目的
昭光通商では、数年前よりサステナビリティ経営を重視し、サステナビリティに対する基本的な考え方を公開するとともに、「環境への取り組み」、「社会への取り組み」、「ガバナンスへの取り組み」をそれぞれ定め、当社ウェブサイトにも公開をしています。
「サステナビリティに対する基本的な考え方」:https://www.shoko.co.jp/sustainability/
社会やお客様を取り巻く環境は日々変化をしており、より現場の声を反映し、全社員が“自分ごと”としてサステナブル活動を行うために、このたび代表取締役社長を委員長として、営業本部責任者、グループ企業責任者、管理部門責任者を含めたサステナビリティ委員会を新設しました。

■昭光通商のサステナビリティの取組みについて
昭光通商では、環境へ配慮した素材・原材料の取扱いを強化しています。具体的には、以下のとおりです。
《樹木由来バニリン》
化学品本部の代表的なサステナブル原材料は“樹木由来バニリン”です。樹木由来バニリンは主に食品に使用されるバニラの香料です。当社では、世界で唯一樹木から精製するノルウェー・Borregaard(ボレガード)社のバニリンを取扱っています。樹木由来のバニリンは、原油から化学合成されるバニリンに比べて製造時に二酸化炭素を90%削減することができるサステナブルな香料です。このサステナブル原料は多くの方に使っていただくことに意味があることから、安定供給できる体制を構築しています。

“In appreciation of the valued partnership between SHOKO., LTD. And Borregaard. With respect and friendship.”
《生分解性プラスチック樹脂》
合成樹脂本部では、長年にわたりプラスチック原料を取扱っています。近年はプラスチックゴミ問題対策・環境負荷低減を目的として、自然に土に還る環境に優しい”生分解性プラスチック樹脂”の取扱いを強化しています。取扱いは原料だけでなく、農業用マルチフィルムの自社開発・製造・販売にも及んでいます。このマルチフィルムを使用いただくことにより、マルチフィルムを廃棄する際にかかる二酸化炭素削減だけでなく、年々減少する農業従事者の生産性向上へも寄与が期待されます。


《カーボンコート箔》
金属セラミックス本部では、当社が特許も取得しているカーボンコート箔の取扱いに力を入れています。カーボンコート箔は電池の長寿命化やエネルギー効率向上に貢献するため、カーボンコート箔を使用したリチウムイオン2次電池(LiB)の電気自動車への採用が本格化することで、環境に優しく、かつ次のビジネスチャンスになると考えています。

■地域貢献活動
《すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワークの推進》
当社のグループ会社である昭光サイエンス株式会社(神奈川県横浜市青葉区、代表取締役社長 岩田 和則)では、分析機器の発送時に利用する緩衝材を、地域の社会福祉法人同愛会(横浜市保土ケ谷区、代表者 髙山 和彦)の就労継続支援B型施設リアリゼつづき(神奈川県横浜市都筑区)から仕入れています。この取組みが、すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワークを推進することの一助になればよいと考えております。
《植林活動》
当社の海外現地法人であるShoko (Thailand) Co., Ltd.(所在地:タイ)では、定期的に植樹活動を実施しています。今年も2025年2月に、バンコクから100㎞ほどにあるマングローブ地帯で50本のマングローブの植樹活動を実施しました。



■社員のサステナビリティ意識向上への取組み
当社グループでは、事業戦略の一環として「環境」に配慮した原材料の取扱いを強化しています。毎月行われる営業会議でも進捗を確認しているため、多くの社員にとって「環境」というテーマは耳になじんでいる一方で、自部門以外の取組みは目にする機会が少ないのも実情です。
そのため当社では、社内報でサステナビリティの取組みを定期的に公開しはじめています。具体的には今年4月に立ち上げたサステナビリティ委員会の活動の様子をまとめ、社内報に掲載してする予定です。
また、「Goal ZERO=こころとからだの労災ゼロ」をスローガンに健康経営も重視しています。2025年には、経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人認定制度」の大規模法人部門において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を2年連続で獲得しました。

■当社サステナビリティ委員会より
《委員長コメント》 昭光通商株式会社 代表取締役社長 渡邉 健太郎

《委員長コメント》 昭光通商株式会社 代表取締役社長 渡邉 健太郎
当社は身近な”もの”に使われている様々な原材料を取扱う商社で、2025年に創業78年目を迎えました。事業を取り巻く環境が大きく変わるなか、サステナビリティ経営を重視することは、当たり前であると考え、サステナビリティ経営に取組んでいます。
ダイナミックに変化をする社会情勢のなかで、サステナビリティを重視した経営はとても重要であると考えています。現在の昭光通商グループの取組みが十分だとは考えていません。企業全体でサステナビリティに対する意識を高め、社員が自然と「環境への配慮」や、「資源の有効活用」を考えられるように、サステナビリティ委員会を中心に活動を継続し、サステナビリティの取組みが当たり前の社会づくりが実現できるように尽力してまいります。環境問題にお客様と共に取り組むことで更に大きなインパクトを与えられるようにしていきたいと考えます。
《事業責任者コメント》 昭光通商株式会社 化学品本部長 山本 真二
少し前までは「脱炭素」というキーワードが多かったものの、最近は「金属資源リサイクル」へのニーズが高くなってきたと感じます。“都市鉱山”という単語を聞いたことがある人もいると思いますが、例えばスマートフォンやパソコン、電気自動車に使われているリチウムイオン電池を回収し、そこから金属資源を回収する。簡単に聞こえますが、誰が回収し、どのように洗浄し、どのようにリサイクルしていくのか。リサイクルビジネスはステークホルダーが多いことから、ニーズはあるものの、ビジネス化に向けてはクリアすべき課題がある領域です。当社としてどのように関われるか、調査を進めています。
また、液晶パネルや自動車、リチウム電池を製造する際に使う溶剤の廃液を回収し、リサイクルして再びメーカーに供給する中国のリサイクル会社に出資していますので、溶剤ビジネスも発展をさせていければと考えています。

《事業責任者コメント》 昭光通商株式会社 合成樹脂本部長 川合 秀幸
合成樹脂本部へは、再生樹脂に関する問い合わせが増えています。主に自動車産業や容器・ボトルの分野、また雑貨分野などのお客様が多かったのですが、最近は業界を問わずに問合せが来ている印象です。樹脂原料を利用する最終ユーザーさまから当社が樹脂を卸している各社に対し、リサイクル材の使用要請が増えているためですが、この傾向は今後も増加するものと考えています。
具体的なことは公表できる段階になったらお知らせしますが、廃棄される予定の容器を回収し、再度、樹脂原料として提供する、または洗浄してリユースするというテーマのビジネスを検討しています。例えばペットボトルのリサイクルは多くの人はもう、当たり前になっていると思いますが、一方でそれ以外のリサイクルにはまだ課題があります。ビジネスとして成立できるように、鋭意進めています。

《事業責任者コメント》 昭光通商株式会社 金属セラミックス本部長 森住 晃
金属セラミックス本部では、リサイクルアルミへのニーズが急激に高まっています。低炭素・脱炭素社会の実現に向けて、製品のリサイクル率を高めたいと考えるアルミ製品メーカーが増えているように感じます。また、窓枠に使われているアルミニウムを100%リサイクルアルミに切替える大手メーカーの動きなどはニュースでも報道されています。
この市況を追い風に、アルミリサイクルビジネスをしっかりと育てていきたいと考えています。国内のアルミスクラップの回収率はまだ課題がありますし、だいぶ進んできたとはいえ、海外のアルミスクラップは市況や相場の値動きによって仕入が困難になる場合もあり、金属セラミックス本部でも少しずつテスト輸入を行い、アルミサッシメーカー等に評価をしてもらっている段階です。しっかりとアルミリサイクルでビジネスの固まりを作っていければと考えています。




昭光通商株式会社
会社名 昭光通商株式会社
住所 東京都港区芝浦三丁目1番1号 田町ステーションタワーN 31階
代表者名 代表取締役社長 渡邉 健太郎
設立 1947年5月
海外拠点 中国、韓国、台湾、タイ
URL https://www.shoko.co.jp/
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