厚労省が推進する「障害者の地域移行」へ対応。重度知的・精神障害者の施設不足解消に取り組み~日中サービス支援型グループホーム『ユースタイルホーム』全国50施設開設へ~
重度障害・難病ケアのユースタイルラボラトリーの障害者グループホーム



「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに、重度訪問介護事業や障害者グループホーム事業を中心とした重度障害・難病者向け介護サービスを全国に届けるユースタイルラボラトリー株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役:大畑健)は、重度身体・知的・精神障害者の居場所不足解消へ向け、日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム」の新設を加速します。
重度障害者のための公的な入所施設(障害者支援施設)について、近年国は障害者権利条約の批准を背景に地域への移行を積極的に推進する方針を打ち出しています。厚生労働省は先日5月26日、「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」を立ち上げました。
重度障害者の受け入れを期待される日中サービス支援型グループホーム
障害者向けグループホームは、「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」「日中サービス支援型」に分類されます。「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」は比較的障害の軽い利用者向けの夜間を中心としたサービスですが、「日中サービス支援型」は日中の時間帯もホーム内で過ごすことができる24時間365日支援付きの施設です。支援区分4以上の利用者が多いことが特徴で、重度の障害者の居場所不足や障害者の高齢化に伴い、 2018年に制度化されました。
重度障害・難病ケアの専門事業者の実績・ノウハウを活かし全国展開中

民間事業者が運営する障害者グループホームは、障害区分に関わらず入居できる施設として広がり、軽度障害者の受け入れを主としてきましたが、こうした背景を受け、日中サービス支援型の運営事業者の広がりが期待されます。
一方で、重度障害者の支援は専門性が高く「日中サービス支援型グループホーム」への参入事業者は多くありません。日中サービス支援型グループホームの数はグループホーム全体の1割ほどに留まります。
また、障害福祉サービスの実績や経験の少ない事業者により、障害特性を踏まえた支援が適切に提供されないといった質の低下も近年問題となっています。
2012年の設立以来、重度障害・難病介護を専門に運営してきたユースタイルラボラトリーは、全国各エリアでのニーズに応え、日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム」の新設を全国で加速しています。2027年年明けまでに全国50施設の開設を予定しています。
また、グループホームではなくご自宅での支援をご希望の方には、全国の「ユースタイルケア 重度訪問介護」事業所と連携し、重度訪問介護でのサービスのご提案も並行しています。
親の高齢化により深刻となる重度知的障害者の老障介護問題
自宅などで暮らす障害者手帳所持者数は、610万人とされ、身体障害者手帳が415.9万人、療育手帳が114万人、精神障害者保健福祉手帳が120.3万人となっています。(厚生労働省「令和4年全国在宅障害児・者等実態調査」)
このうち知的障害者は、親と同居している割合が6割以上と、身体障害や精神障害がある人と比べて割合が高く、介護を担う親の高齢化に伴って自宅での生活が困難になるおそれがあるとされています。近年「老障介護」が困難になり孤立した親による殺人事件の報道も相次いでおり、厚生労働省はグループホームの待機実態の調査を勧めています。
全国でグループホームの入居を待機する障害者は2万人以上ともいわれ、特に7割以上は知的障害者とされています。(2024年NHKによる調査)
日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム」の特長
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国内の障害者グループホームの中でまだ4%しかない日中サービス支援型の施設
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男女計20名規模で、手厚い支援とサポートが行き届く環境※一部30床のホームもあります
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24時間365日の生活支援
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障害支援区分4以上の中度~重度の障害者、または障害のある65歳以上の高齢者にサービス提供
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入居者の重度化・高齢化にも対応可能な支援体制を整備。入居期間に制限なし
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ショートステイ利用も可能
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介護保険、医療保険との併用可能
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新築、エレベーター・機械浴完備、全居室6帖で収納付、管理栄養士監修の献立を手作り提供
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重度訪問介護専門事業者としてのノウハウの蓄積
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常時ケアが必要な最重度の障害者に対する、重度訪問介護との併用実績あり。ユースタイルラボラトリーが運営する重度訪問サービスのご紹介が可能
提供内容
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生活支援/環境整備
入浴介助(機械浴槽あり)・排泄介助(バリアフリートイレあり)・食事介助・夜間対応・金銭管理支援 など
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食事の提供
栄養バランスの取れたお食事(朝/昼/夕)の提供・必要に応じて刻み食やミキサー食の提供
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健康管理
服薬管理支援・バイタルチェック・体重管理・口腔ケア・入退院時の対応・緊急時の対応・看護師連携・かかりつけ医連携・夜間対応
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余暇活動支援
軽運動(体操/ストレッチ等)・動画鑑賞/上映会・ゲーム活動・アート、創作活動・地域イベント参加・季節の催し物
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専門職による助言・相談援助
サービス管理責任者や看護師による、生活上のアドバイス、相談援助・生活保護や障害年金等に関するアドバイス・相談援助
ご利用対象者:身体障害、発達障害、知的障害、精神障害、難病をお持ちの方が対象。「身体障がい者手帳」「精神障がい者保健福祉手帳」「療育手帳」のいずれかが必要になり、その障がい支援区分1~6に認定されていることが原則
ご利用料金:全ホーム共通食費1,150円/日 水道光熱費17,000円/月日用品3,000円/月
家賃33,600円/月~ ※家賃は施設によって異なります
2025年内には栃木県、茨城県、埼玉県、静岡県、広島県などで、また2026年以降も全国各地で開設を計画しており、重度障害を持つ方々が地域で自分らしく暮らせる社会の実現に向け、今後も積極的に事業を展開してまいります。
今後の開設予定

2006年に国連総会で採択された「障害者権利条約」(正式名称:障害者の権利に関する条約)は、障害者の人権と基本的自由の享有を確保し、障害者の尊厳を尊重することを目的とした国際条約です。日本は2014年にこの条約を批准しました。これにより、日本では障害者の「脱施設」やインクルーシブ教育についての議論が活発化しています。
ユースタイルラボラトリーは、重度障害・難病支援のリーディングカンパニーとして、自宅訪問型の「重度訪問介護サービス」と、重度者の地域生活を可能にする「日中サービス支援型グループホーム」の選択肢により、中度~重度の障害者の受け入れを促進してまいります。
会社概要
ユースタイルラボラトリー株式会社は、2012年の設立以来、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに、介護・障害福祉サービスや介護業界向け経営支援事業を展開しています。
特に、障害福祉分野においては国内最大規模の障害者向け重度訪問介護事業者として、全国にサービスを広げているほか、近年は地域の強いニーズを受けて全国各地に障害者グループホーム「ユースタイルホーム」を拡大しています。

また、フランチャイズ事業や経営サポートサービスを通じて、医療・福祉業界全体のDX化や収益性向上にも取り組んでいます。現場から生まれるイノベーションを育て、広げることで、介護業界全体の課題解決に取り組んでいます。
名称:ユースタイルラボラトリー株式会社
代表:大畑 健
本社:〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー18階
設立:2012年2月
売上:138億円(2024年度)
事業所:FCを含む重度訪問介護事業所や、障害者グループホーム、事業所併設の資格取得スクール等を含め全国約160事業所運営
事業内容:介護・障害福祉サービス、介護業界向けコンサルティング事業等
コーポレートサイト: https://eustylelab.co.jp/
ユースタイルホームサービスサイト:https://home.eustylelab.co.jp/
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