「眼科に⾏くほどではない⽬の不調」にどう向き合うか アイケア LaBo × 予防眼科協会 特別対談
「⽬が疲れる」「なんとなく⾒えづらい」。けれど、痛みがあるわけでも、病気と⾔われたわけでもない──。スマートフォンや PC が⽣活の中⼼となった今、そんな“名前のつかない⽬の不調”を抱える⼈が増えています。
⽬のトラブルに特化した整体院『アイケア LaBo』を全国に展開する株式会社アイケア LaBo 代表取締役・樫村瑞⽣と、⼀般社団法⼈予防眼科協会 代表理事・美原伸忠⽒。医療の現場を知る⼆⼈が、眼科と“眼の整体”の「住み分け」、そして「⽬を予防する」という新しい発想について語り合いました。
<対談者>
・樫村 瑞⽣(かしむら みずき)/株式会社アイケア LaBo 代表取締役 ※⽬のトラブルに特化した整体院『アイケア LaBo』を運営。柔道整復師(国家資格)、アスレティックトレーナー。
・美原 伸忠(みはら のぶただ)⽒/⼀般社団法⼈予防眼科協会 代表理事 ※脳梗塞や発達障害児のリハビリテーション、臨床研究に従事した経歴を持つ。
増える「名前のつかない⽬の不調」──“不定愁訴”とは何か
──まず、お⼆⼈が取り組まれていることを教えてください。

樫村⽒:私たちアイケア LaBo は、⽬に特化した整体院です。⽬に困っている⽅は年々増えていますが、その多くは「眼科に⾏くほどではない」「そもそも何の状態なのかわからない」と感じています。そうした⽅々に対して、眼を⼤切にすること、ひいては⾃分⾃⾝を⼤切にすることをメソッド化し、全国で展開しています。
今回は、予防眼科協会の美原先⽣と⼀緒に、眼科とアイケアの「住み分け」や、私たちが何をしている場所なのかを、わかりやすくお届けできればと思います。
美原⽒:私たち⼀般社団法⼈予防眼科協会は、スマートフォンや PC の⻑時間使⽤によって増えている視⼒低下や眼精疲労といったお悩みを、放置せずに“予防する”活動を普及させています。また、⽬が起因して起こる企業の⽣産性の低下にも着⽬し、企業の健康経営という観点からも、⽬の⼤切さを啓発しています。
──美原先⽣のお話に「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という⾔葉が出てきました。あまり聞き慣れない⾔葉ですが、どういうものなのでしょうか。
美原⽒:わかりやすい例で⾔うと、腰痛です。腰痛があると、多くの⽅は整形外科を受診されますが、そのうち約 85%※は「原因がない腰痛」と診断されると⾔われています。医学的には問題がない、けれど痛みは起きている。この、原因のはっきりしない⾮特異的な状態を「不定愁訴」といいます。症状は腰痛だけでなく、めまいや頭痛など様々ですが、いずれも原因がつかめない。そうした不調が、今とても増えているのが現状です。
※厚⽣労働省:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf
──その「原因のはっきりしない不調」に対して、アプローチの⽅法を探っていらっしゃる、という理解でよいでしょうか。
美原⽒:はい、その理解で合っています。
眼科とアイケア LaBo の「住み分け」──医療の枠に⼊らない悩みへ
──医療の現場に深く関わってこられた美原先⽣から⾒て、アイケア LaBo に期待することは何でしょうか。
美原⽒:⽬というのは、病気にならないとなかなか眼科を受診する機会がありません。痛みなどが起きて初めて⾜を運ぶ⽅が多いのです。でも本当に⼤切なのは、症状が出ていないうちから⾃分の⽬の状態を知っておくこと。眼科は「敷居が⾼い」というイメージもあります。
その点、アイケア LaBo さんは眼科よりも⾜を運びやすい場所です。そこに来ていただくことが、結果として眼科を受診するきっかけにもなる。
まず、そこに⼤きな期待をしています。実際、⽬に困って来られる⽅でも、眼科を受診していない⽅は多いのではないですか。

樫村⽒:そうですね。「今すぐ⾏く必要があるのか」とためらう⽅も意外と多いです。だからこそ私たちは、最初のカウンセリングとヒアリングを丁寧に⾏います。お悩みを伺った瞬間に「これは眼科に⾏ったほうがいい」と判断できるものは、しっかりと分別しています。眼球そのものに疾病の可能性があるようなケースは、まず眼科を受診してくださいとお伝えしています。
樫村⽒:その上で、眼科を受診しても医学的な所⾒が出てこなかったり、「今の医学では特にできることがない」と⾔われたりした領域──いわゆる不定愁訴と呼ばれる部分に対して、私たちはアイケアをお届けしています。たとえるなら、⻭ブラシのようなものです。⾷べたあとに磨き続けなければ⾍⻭になってしまうのと同じで、⽬も⽇々ケアをする⽂化があっていい。医療の枠には⼊らなかったけれど、確かに困っている⽅々へのソリューションとして、眼科の先⽣⽅と⼿を取り合いながら広げていきたいと考えています。
⽬だけでなく“脳”も──「視覚機能」という考え⽅
樫村⽒:⽬のお悩みというと眼そのものに原因があると思われがちですが、実はその約 8 割は脳機能が関わっていると⾔われています。私たちは、⽬と脳を合わせた働きを「視覚機能」と呼んでいます。何らかの病理的な問題があるわけではない⽅に対して、この視覚機能の分野を紐解きながら、トレーニングやケアを⾏っています。お客様の多くは、仕事やプライベートで実際に困りごとを抱えていて、それが⽬、あるいは⽬と脳に起因している。⼤⼈も⼦どもも同じで、美原先⽣がスマホから⼦どもの⽬と脳を守るセミナーをされていることにも、私たちは関わらせていただいています。
美原⽒:私はもともと、脳梗塞や発達障害のお⼦さんのリハビリテーションと臨床研究に従事していました。その経験から⾔えるのは、変形性膝関節症や変形性股関節症といった整形疾患も、実はその前段階は不定愁訴からスタートしている⽅が多いということです。膝そのものには問題がないのに痛みがある。痛いから動かさなくなり、運動不⾜になり、⻑期間続くことでやがて本当の整形疾患へと移⾏していく。これは⽬の領域も同じです。
美原⽒:たとえば近視は、眼球そのものが変形していく器質的な変化で、これは正直どうしようもありません。ただ、⾒えづらさの要因はそれだけではない。近くのものばかり⾒続けることによる⽬の筋⾁の使い⽅や、スマホのショート動画などを⻑時間⾒ることで脳に情報が⼀気に⼊り、処理が追いつかなくなることもあります。その結果として視覚機能が低下し、⽇常⽣活の質が下がってしまう。けれど、この視覚機能の低下は病院を受診しても“病的ではない”ため、医療ではアプローチしづらい領域なのです。まさに慢性腰痛に対するパーソナルトレーニングのように、アイケア LaBo さんが取り組んでいる部分。ここが眼科との明確な違いであり、今後の希望になると考えています。
医療との⽴ち位置を、明確に
樫村⽒:私は⼤学時代からずっとドクターに教わってきて、柔道整復師という国家資格やアスレティックトレーナーの資格を持っています。その中で、ドクターとの⽴ち位置を明確に学んできました。ドクターは、病的な疾患に対して診断と処⽅を⾏う存在。私たちが診断や処⽅をするわけではありません。医療の枠組みには⼊らなかったけれど悩んでいる⽅に対して、社会的にどう復帰していくかを⽀える⽴場です。ここはアイケア LaBo のスタッフ全員に、毎⽉のように全体研修を⾏って徹底しています。「私たちがやっているのは医療ではない」と。
樫村⽒:眼科の先⽣⽅と⼿を取り合い、眼科にしっかり受診する⽂化をつくっていきたい。私たちは、その架け橋になりたいのです。敷居の低い形で店舗を展開し、症状が広がりきる前に受診できる状況をつくる。これは設⽴当初からずっと⾔い続けていることです。近視率も年々上がっていますが、そうなりきる前に、予防という観点で⼀助になれれば幸いです。
安全性をどう担保するか──眼球に触れないという選択
──アイケア LaBo さんは国内でも多くの店舗を展開されています。似た業態も出てきているのではないでしょうか。
樫村⽒:お客様から「あそこと何が違うの︖」と聞かれることも増えました。弊社は現在、77 店舗を展開しています。始まったのは約 4 年前で、当時は⼀店舗もありませんでした。そこから 3〜4 年ほどで築き上げてきた中で、似た店舗もいくつか出てきています。ただ、明確な線引きとして、私たちは医療⾏為をしているわけではありません。この住み分けは⼀般のお客様には伝わりづらい部分でもあるので、予防眼科協会の美原先⽣にご指導いただきながら、明確にしてきました。
美原⽒:似たような業態について、私が⼀つ懸念しているのは、眼球そのものを圧迫するような施術です。正直、危険を感じる部分でもあります。その点、アイケア LaBo さんの施術は、眼球に触れているものが⼀つもない。⽬の周りの筋⾁に対してアプローチしていて、眼球⾃体には触れていません。ここが安全性の⾼さにつながっています。さらに、知⾒の⾯でも安全性の検証を⾏いました。施術を受けた⽅に痛みや不調、ふらつきなどがないかを数値化できる形で⼀度検証しましたが、まったく問題がないという結果が取れています。私⾃⾝も施術を受けた上で、安全性はあると考えています。
樫村⽒:弊社としても、⼀番に⼤切にしているのは安全性です。医療領域に携わってきた⽴場としても、現場で最も重視していることです。誠実さを⽰すためにも、多くの⽅の数値データをしっかりと取り、研究材料として、また安⼼の材料として持った上で動く。それが私の求める“本物の施術”です。だからこそ予防眼科協会さん、そして眼科の先⽣⽅と⼿を取り合って、⽬で困る⼈を減らしていきたい。⽬そのものの困りごとだけでなく、「問題ないはずなのに、ちょっとした不調がある」というプレゼンティーズムのような状態も、これからの世の中で増えていく。そうしたものを解決していくことが、アイケア LaBo が⽬指しているものの⼀つです。
樫村⽒:住み分けは常に意識しながら、私たちだけで勝⼿に動くのではなく、ドクターの⽅々としっかりリレーションを組み、ディスカッションを重ねて進めていく。それを今後も続けていきたいと考えています。
美原⽒:素晴らしいですね。これからのアイケア LaBo の発展を、私も応援させていただきます。
<株式会社アイケア LaBo について>
「アイケアを世界に︕ 眼のケアを世界に広める。」というミッションのもと、眼精疲労や視界の悩みを社会課題として捉え、眼のトラブルに特化した整体院『アイケア LaBo』を全国に展開しています。
・会社名:株式会社アイケア LaBo
・所在地:東京都渋⾕区代々⽊ 2-5-1 ⽻⽥ビル 1001
・代表者:代表取締役 樫村瑞⽣
・WEB サイト:https://eyecarelabo.com/
・Instagram:https://www.instagram.com/eyecare__mizuki/

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