「リワーク」ではなく、「リライフ」を届けたい。リヴァトレの社会復帰者数が1900人を突破
休職・離職期間は“自分らしい生き方”へ歩み出すチャンス。再発率60%の壁に挑む、14年間の実績

株式会社リヴァが運営するリワークサービス「リヴァトレ」の社会復帰者数が、2011年6月のサービス開始から14年で1900人を突破しました。
私たちは創業以来、「戻ろう、ではなく、進もう。」をコンセプトに支援を続けています。
これは、単に元の職場へ「戻る」こと(リワーク)だけをゴールとせず、休職・離職期間を、自分と向き合うことを通じた自己変容を後押しし、納得のいく人生への一歩を踏み出す「リライフ」の機会へと転換することを目指した考えです。
復帰後6か月時点での就労継続率も約9割を記録しており、再発が多いメンタルヘルス不調者の安定就労にも貢献しています。
復帰者に関する内訳は下記の通りです(2025年9月25日時点)。



リヴァトレ卒業生の声

リヴァトレ卒業生(30代・適応障害)
2回目の休職中に産業医から「リワーク」に通うことを勧められました。正直、「症状の重い方が簡易作業をする場所」という先入観があり、自分には必要ないと抵抗があったんです。
でも、「休職を繰り返さないためにも利用した方がいい」と言われ、主治医が紹介してくれたリヴァトレを見学することにしました。
いざ足を運んでみると、リヴァトレの雰囲気はとても明るく、通所者のみなさんが目標を持って取り組んでいる姿を見て、「リワークのイメージと全然違う」と感じました。
体験の際に同じグループになった方が「私はこういうプログラムを受けて、こんな気づきがあって、こう変われました」とキラキラした目で語っているのを見て、「自分もこうなりたい」と思えたのもきっかけになりました。
※インタビュー全文はこちらから。
リヴァトレ卒業生(40代・うつ病)
これまでの経験を振り返って、いまは「うつ病になってよかった」と思っています。うつ病になったからこそ気付けたことはたくさんあって、人生を変えるいいきっかけになった。
以前の私は失敗を許さない完璧主義でしたが、いまは何事もトライアンドエラーだと受け止められるようになったのが一番の大きな変化です。
リヴァトレで出会った仲間たちが、病気を抱えながらも目標に向けて試行錯誤している姿に励まされ、うまくいかなくても受け入れ合える居場所を見つけられたことで「うつ病になってリヴァトレに通えたことは“いいトライ”だった」と思えるようになったんです。
※インタビュー全文はこちらから。

日本のメンタルヘルスにまつわる問題
現在日本では、こころの病気で病院に通院や入院をしている人が約600万人にのぼり、これは日本人のおよそ20人に1人となります(※1)。2013年調査では7.9%だったうつ症状を有する日本人の割合は、新型コロナウイルス流行後の2020年には17.3%と2.2倍に増加(※2)しており、いまや社会全体の課題です。
また、うつ病の再発率は約60%(※3)と非常に高く慢性化しやすいため、再発予防のための療養期間の過ごし方がとても重要になります。しかし、メンタルヘルス不調者は服薬と自宅療養のみで休職・離職期間を過ごし、そのまま元の職場へ復帰することが前提となっているのが現状です。そうして十分な準備をせず焦って復帰しても、症状が再発してしまい、休職を繰り返してしまう方も少なくありません。
休職・離職期間中に、リワークなどを利用して社会復帰に向けた準備をすることで、復帰後の就労継続率は改善することが分かっています(※4)。こうした支援の認知を広めていくことは、メンタルダウンを経ても再びチャレンジできる仕組みの構築に繋がります。
※1:厚生労働省「精神保健医療福祉の現状等について」(2025年)
※2:経済協力開発機構(OECD)「メンタルヘルスに関する国際調査2021」(2021年)
※3:一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会「うつ病診断の要点」(2008年)
※4:厚生労働省「うつ病患者に対する復職支援体制の確立 うつ病患者に対する社会復帰プログラムに関する研究」(2015年)
「リライフ」の機会を創出する、リヴァトレ独自の取り組み

納得のいく人生への一歩を踏み出す「リライフ」を実現するには、まず自分を縛る「当たり前」から、一度物理的に距離を置いてみる必要があると考えています。
そこで生まれたのが、生活圏を離れた場所で自分を見つめ直すプログラム「イキカタサガシ」です。
このプログラムの目的は、移住や転職を勧めることではありません。慣れない土地での暮らしや出会いを通して、想像もしなかった選択肢の存在に気づくこと。そして、広がった視野の中で、改めて「自分はどう生きたいのか」と向き合うきっかけを提供すること。それこそが、イキカタサガシが最も大切にしている役割です。
これまで千葉県匝瑳市や奈良県下北山村、高知県四万十町などでイキカタサガシを実施してきたのですが、参加された方からは、次のような感想が寄せられています。
・それほどお金をかけなくても、楽しいことは自分で生み出せると感じた。
・やりたいと思い描いてもチャレンジする前に、諦めていたことに気づいた。地域で出会った人のようにやりたいと思ったことに挑戦してみたい。
・田舎にはネガティブなイメージがあったが、考えが少し変わった。今後も都会で生きていくつもりだが、「将来はこういう場所に住む選択肢もあるかもしれないな」と自分の可能性が広がった気がする。
イキカタサガシの取り組みを紹介した記事はこちらから。
「リヴァトレ」について
株式会社リヴァが運営する、メンタルヘルス不調で休職・離職中の方の復職・再就職を支援するリワークサービスです。
「戻ろう、ではなく、進もう。」をコンセプトに、2011年より東京・仙台・大阪でセンターを運営しており、医療機関や企業からも高い評価をいただいております。
職場へ通勤するようにセンターに通いながら、①生活習慣、②ストレス対処、③働く力の回復・向上、④キャリアデザインを軸に、多彩なプログラムを通じて心身のコンディションを整え、再発を防いだうえで、自分らしい生き方・働き方にチャレンジすることができます。
リヴァトレの詳細はこちらからご覧ください。


株式会社リヴァ概要
会社名:株式会社リヴァ(Liva Inc.)
所在地:〒105-0003
東京都港区西新橋2丁目35-2 YP虎ノ門4F
代表者:伊藤 崇
設立:2010年8月
資本金:14,000,000円
<本件に関するお問い合わせ先>
TEL:03-6809-1604(受付時間9時~18時)土日祝日、年末年始除く
MAIL:info@liva.co.jp
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